歩行器はいいよ

えー、汚い空気、狭い歩道、その狭い歩道に店を出す行商の人、渋滞になると歩道を暴走するバイクなどなどの理由によって、ハノイの町の散歩をしばらく休んでいました。ところが、血圧が上がりに上がってしまったので、何か運動をしなくてはいけなくなりました。そういうわけで、室内の歩行器を利用して、散歩をしています。

歩行器というのは赤ちゃんが使う器具ではなくて、一昔前に有名人が〇ーむ・ランナーとかいって、室内で走っていた器械のことです。動かない歩道を歩く代わりに、回るベルトの上を歩く器械です。室内で散歩できるので、汚い空気を吸わなくていいし、バイクや行商中の人の気にしなくてもいいのです。

きのうも、久しぶりに歩行器を使って鼻歌で散歩をしました。ドアーズのアラバマ・ソングから始まって、思い出の渚や緑の草原などを鼻歌しました。

いいとこだらけなんですが、一つだけ欠陥があります。それは、おならです。歩行器というのは、ベルトが動いているだけで、散歩する人が動いてないことが原因です。地面を歩く散歩だと、歩行中におならをしても、その場をすぐに離れるので、くさい臭いをかがなくてもすみます。まあ、偶然、あたしがおならをしたところを通りかかった人はくさいでしょうけどね。

ところが、歩行器の場合は、動いているような気がするだけで、散歩者は同じところにとどまっているのです。だから、おならをすると、そのおならはいつまでも歩行者の近くにとどまるんです。だから、おならの臭いをかぎながらの散歩になるのです。まあ、これが、唯一の欠点でしょうか。というわけで、鼻歌で散歩の復活なのです。