東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

錆だらけのフォーク ヤマハXS250Spl

2010年01月26日 | XS250XS400GX250GX400探求

↓なんという事でしょう!匠の手によって、精度抜群、リフォームされました。曲がって見えるのはカメラのレンズの影響。
(実際は歪みや曲がりはありません。)


いつもブログ更新しなくてはと思いつつ、気づけばいつも時間が経ってしまう。
時が経つのは何気に早い。

さて不定期更新でも何気に気が向いている時に更新しているが、そこそこの情報量になってきたのであろうか?
たまにふと気になる。もともと以前から有ったXS&GX探求サイトと、このブログに移行する前の掲示板の情報量があまりにも膨大だったから、やはりまだガレージUCGブログはまだまだ情報量が少ないとも言える。そんな事を思いつつも、ここ最近、このガレージUCGブログのアクセス数が大幅に増えてきている(実は急増している)のは大変嬉しい。改めて日々熟読して下さる探求者にお礼の気持ちをお伝えしたい。ありがとうございます。

もう探求者各位はご存知の通り、一度書き出したら止まらないのがUCG総論でもあるので、何気に時間も体力も使うのだ。
書いているうちに、自分自身でアツくなり出して、手に汗かいているのなんて、もう日常茶飯事なのである。

日々の仕事やこれまでの経験を踏まえて、いかにしたらわかりやすく、よりリアルに伝えられるのか?もちろん言葉&文字だから限界はある、出来る限りいつもその限界を乗り越えられるように書く事を心掛けているが、それでもやはりこの心の叫びを完全に伝えるのは難しい。だがそれでもなお、文字を打ち続ける手は止まらない。それはつまり、自覚症状無いロックンロールであり、アツくほとばしるSoul以外の何物でも無いのである。

とまあ、これは前書き。アクセス件数急増中なので、きっと初めて見て下さる方もいると思うし、今日はそんな貴方へアツいメッセージを送りたい。画像&写真主体で見た目=体裁が良いのも素敵だけど、残念な事に私にはそんな能力や才能は持ち合わせていない。だからバイク・オートバイを通じてこの書き殴るメッセージを受け取って欲しいんだ!!

ああ、駄目だ、ついアツくなりすぎた、また手に汗をかいているじゃないか。
さて今回は、ヤマハXS/GX250&400用フロントフォークのビフォアーアフター。
このフォーク、残念な事に?というか当たり前かもしれませぬが、既に純正部品の供給は終了、廃盤なのである。
にも関わらず残念な事に事故でフォークを曲げてしまい、修理入庫する車輛が多い。年に何件あるのでしょうか?

部品が出ない車輛なのだから、もちろん事故と背中合わせのバイクであるという事は承知の上で、何が有っても事故だけは回避して下さい。その為のメンテナンスなのだから。常々ここで語っている事です。とにかく現代のバイクと違って、XS&GX事故の修理はとーっても大変なのです。既に10年以上、XSやGXの修理してきたけれど、本当にUCGがストックしてきた部品達はほとんど底を尽きかけています。通常走行による消耗品の交換やメンテナンスならまだしも、事故等で外的なダメージを受けた場合、大半の部品の供給は無いのです。

なのでXS&GX、特に250/400オーナーはそれを肝に銘じておくように。いつまでもUCGに行けば直してもらえるなんて言えなくなりつつあります。それはオーナーでもある自分自信も含めて言える事なのだ。修理のコストだって、通常の現行車で同様の修理になる場合よりも当然高くつくケースが多く、部品を探すにしても時間も掛かります。それでいて、保険がらみのケースだと、保険金もあまり期待は出来ません。減価償却的な観点から見れば、価値は無いに等しいのです。

XS&GXフロントフォークの再生は何気によくある作業です。通常走行を重ねてきただけでも30年選手なので、インナーチューブが錆だらけ&オイル漏れになっている車輛がとても多いですが、自分の思うようにマシンをコントロールし、快適にストリートやワィンディングを走る事、そして咄嗟に降り掛かる危険を回避する為には前後サスペンションやブレーキの状態を含めてトータルの車体の完成度で危険を回避出来るかどうか?はっきり分かれると言っても過言ではありませぬ。

インナーチューブもしっかり再生出来ます。そうは言っても、大前提は表面が錆びていても良いが曲がりの無い事。
多少の曲がりは修正も出来ますが、やはり金属の特性上曲がりは無い方が良い。
そんなベースになるインナーチューブさえあれば、純正よりもより錆びにくい、かつ100分の1mm台でしっかりと精度を出した新品同様の、むしろかつての新品以上にきっちりしたインナーチューブが出来上がります。

フォークアウターケースも事故や長年の使用に因って変形があったり、内部が摩耗してガタが出ているケースがこれまでに何本も確認されているので、そこも注意すべし。特に要注意なのは、アウターケースに修理や改造で溶接がされている場合。
熱でアウターケースが歪んでしまい、まともに使えなくなってしまうのである。残念ながらそんな状態になったら交換意外に他無い。

いずれにしてもマメにフォークオイル交換をしていれさえすれば、もっと良い状態がキープ出来ていたはずであろう。
本来の状態を維持出来ないままに性能が低いと嘆き改造に走る事なかれ、何が基準なのかわからないまま、デチューンに突っ走り、気づけば元に戻せない状態になり、かつての調子良く峠を走り抜けていたあの頃を永遠に経験出来なくなる事すらあるのである。それは何より一番恐ろしい事かもしれない。

本当に古いマシンを愛しているならば、そして一生そのバイクに乗り続けたいならば、定期的なメンテナンスが一番コスト的にも節約に繋がる。ちなみにフロントフォークのオイル交換時期、実は一万キロ。

それをたった一万キロと考えるか、一万キロも交換しないで良いと考えるか。
でも改めて考えてほしい。自分の家から一万キロ先という良くわからない場所までの果てしない距離を。
その果てしない距離をたった数百CCのフォークオイルがショックを吸収してくれているのである。

一万キロって言ったら、アメリカ大陸まで行けちゃうじゃないの!!

またフロントフォーク曲がったXS&GXが入庫したらどうしよう。そう考えればオリジナルコンディションを維持するのも大変です。とにかく事故や転倒だけは気をつけて、SRの足回り付ければ良いね、なんて安易に考えてはいけない。何気にコスト的に見ればどっちもどっちなのである。

それと同時にSR足はただ装着しただけでは、セッティングふにゃふにゃ。
XS&GXは車重が重いのでそれ相当のセッティングに煮詰めなくてはいけませぬ。
とは言っても、データーは豊富に蓄積しているので、その辺は万全ですが・・・

今回のこのリビルドフォーク、いつまでも長持ちしますように。

修理やメンテナンス、そしてチューニングを通じて年式の古いマシンに言える事は、何にせよ、いきなり外装カスタムとかに予算を割り当てない事。とにかく重要なのは、第一にタイヤとブレーキ、そしてサスペンション。

注意しなくてはいけないのは、特にレストアし終えた直後。レストアするのに予算を使い果たしてしまい、タイヤが当時物だったっていうパターン。だって近日またレストアなんてもうしたくないじゃないですか。それ以前に廃車になっちゃうかも。

どうしてもエンジンが掛かるようになったら、あとは適当に仕上げて、とりあえず公道デビューさせたくなっちゃうって良くある事です。でもそれが真の命取り。そんな所までトラブルシューティングしなくて良いんだって。

あー、奥が深い。
いけないいけない、気づけばまた書き過ぎた。寝なくては。


追伸・XS&GX探求者へ
新製品、オリジナル製品サイトに掲載しました。

ヤマハSR400 キャブレターセッティングその他

2010年01月13日 | SR400 SR500探求
一年~二年振りにガレージに顔を出して下さったyamaha SR400&オーナーK君。
以前はまだ学生さんで、ホンダNSR250にも乗っていて、当時はそのマシンもメンテナンスをガレージUCGで行っておりました。残念な事に、転勤で地方に行く事になってしまい、そんなこんなで現在はこのSR400一筋。

しばら~くぶりに、ひょっこりガレージに顔を出して下さり、話を聞けば、また別の場所に転勤との事。うーん、社会は厳しい~という訳で、なんとかガレージに入庫させた物の、引っ越しの期日もある為、プランをしっかり立てて、急ピッチで作業着手。実は修理依頼で納期が限定される条件付き作業の場合、部品の入荷がポイントになる場合が大半です。

特にガレージUCGの場合、何故か???巷では見ないような車輛が多く、というかそういう車種ばかり??部品をいろいろと調べるのだけでも大変なのに、部品の納品に時間が掛かったり、バックオーダーだったりする事が非常に多いのです。それにもまして古い車輛は実際に作業に着手しても、実作業時間がマニュアルに記載されている時間通りに進むはずもなく・・・

さてそんな余談はさておき、この車輛はキャブレターをケイヒンCRキャブレターに変更したとの事。
ところが、別のお店で装着してもらった物の、セッティングは出荷時のままで、どこぞのスタッフからは、出荷時のセッティングでも問題ないですよと言われ(←適当な事言ってるんじゃないよ!!)、うーん、こんなもんなのか・・・というストレスを抱えたままオーナーは乗っておりました。

そういうケースは本当に残念です。せっかくスペシャルなパーツを装着しても、その性能を引き出せなかったら、意味がないんだよ。それならばむしろノーマルキャブを装着しておいた方が、余程マシなのだよ。機能する以上は、プラモデル感覚で飾って終わりという訳にはいかないのである。

CRキャブレターはUCG自身も愛して止まないキャブの一つです。
という事で、オーナーと、一緒に性能が発揮されていない事に悲しみ心を共有しながら、セッティング依頼を受けました。

なるほど、大方の現在の状況はわかりました。
それらをもとに、大体のイメージをしながらリセッティング&試運転を繰り返してみれば、おお、いいねぇ、かなり調子が良い感じ。

きっとこれならストレスなく、楽しくは走れて喜んでもらえるだろうな~という想像をしつつ、季節的な事も含めて少しセッティングに幅を持たせればキャブレターセッティングは完成。キャブのジェット類等のセッティンッグパーツも豊富に用意してあるので迅速に対応出来ます。(←キャブレターの種類によって対応状況は変わります。)

あとは車体周りのいくつかの修理&メンテナンスをして、無事に引っ越し前日に納車に至りました~目出度し目出度し。

K君、再び地方へ行っても、また何ヶ月、何年後かに?再会出来る事を楽しみにしているよ!!お元気で~

ホンダCB250セニア 再メッキ

2010年01月12日 | ガレージUCG探求作業
うわっ!まっ、まぶしい~!!

ホンダCB250セニアを以前から所有しているお客様から、部品再メッキのご依頼。残念な事に、メッキ処理される前の画像が見つからない~、どこ行った~、ってな訳でアフターだけの画像です。間違えても、掲載画像は新品部品ではありませぬ。

ちょうど2009年末にかけての依頼だったのですが、なんとか年を越さずにお渡しする事が出来ました。

既に30年以上前の多くのバイクの場合、オリジナルコンディションでメッキ面がピカピカに生きている事は非常に稀で、大抵の場合良い程度でも曇っていたり、磨き傷や点錆が出ていたり、ひどい場合だと錆だらけの状態の物も多いのが厄介な所。

とはいえ、それらの部品を塗装してしまうと、これまた鉄部品満載の当時のバイクの質感が出てこないのが厄介な所。
再メッキの場合、実は下地のコンディションが大きく仕上がりを左右するので、表面がボコボコになっていると、奇麗な仕上げが難しかったりもします。

今回の画像の部品、仕上がる前の状態は若干ボコボコ肌ではありましたが、コッテリ~ヌラリ~と光ったその仕上げを見れば驚きの声しか上がりませぬ。まるで鏡のよう。Ipodの背中部分のキラメキと言うと大袈裟??いえいえ、それに近い質感です。
メッキ面に撮影中のUCGが歪んで映っております。

メッキ屋さんも、実は頼むところによって、その仕上がりやコストはかなり千差万別なのです。
ちなみに気になるコストは、これらの部品を全部まとめてで、大体片手の指が全部折れるくらいです。
高級感漂う仕上がりを見れば、ついつい自分のバイクのメッキ部分も、再メッキしちゃおうかな~ってまた欲が出てきてしまう・・・

もちろん再メッキに限らず、アルミ部品のアルマイト等も受け付けております。
特に多いのは、自分のバイク、黒基調に仕上げたんだけど、バックステップだけが銀色なんだよな~、そんな場合に、黒アルマイトで仕上げたりすると、ビシッと引き締まる訳です。

我がXS号も奇麗にしてあげなくては・・・

<探求者へお知らせ>
1月16日(土曜日)地方への出張がある都合により、臨時休業させていただきます。よろしくお願いします。

2010年、明けましておめでとうございます。

2010年01月08日 | UCGの社窓から
↑年越し前の画像から見比べると、左側の方に新たな枠組みが出来つつあるのがはっきりわかります。(←観察日記??)

2010年1月7日、少しスローなスタートではありますが、本年も元気にガレージ操業開始です。
不景気やら、デフレやら、逆に明るい話題を探せば探す程に暗くなりがちな昨今。

それでもガレージの眼前では40階建ての高層ビルの建築が着々と進んでおります。
下向きがちな話題が多い最中、ガレージから外を眺めれば否が応にも上向きな、とても縁起が良い??空間だったりします。
しかし残念ながら、弥が上にも日照権は剥奪されつつあったりもします。

そうは言いつつも眼上に聳え立つ巨大クレーンが巨大な鉄骨を吊上げ、豪快に旋回するシーンを瞼に焼き付けるだけでも一見の価値はあると思います。

ここ数年の間では、一番寒さが堪える今冬にマケズ、楽しいバイクライフを共に過ごせれば何よりです。

引き続き今年もまた、修理と言う名の「飽くなき探求道」に引き続き精進して参りたい次第であります。
至らぬ点は多々あるとは思いますが、出来る限り、ガレージへ相談してくださる方々の多くの悩みや問題に向き合い、問題解決の手助けが出来るのであれば、それが一番の嬉しさです。

依頼内容によっては出来る事出来ない事、はっきり分かれる部分あるのが実情ですが、出来ない事を限りなく減らしていけるように引き続き頑張ります。(←経営努力??)

またガレージUCGブログ&サイト相変わらず不定期更新&気の向くままだったりするとは思いますが、こんな作業やあんな作業、出来る限り解りやすくクローズアップし続けたいと思っております。

バイク修理と言う分野では、現在の技術では全自動修理ロボットは存在せず、そのプロセスには必ず人の手が介在する事なので、本来ならば有ってはならない事ではありますが、作業着手までお待たせする事多々あると思います。その上に、ガレージも広いスペースではありませんので、状況によってはご迷惑ご不便お掛けする事お許し頂ければ幸いです。

手短ではありますが、皆様、今年一年、よろしくお願い致します。


UCG

ガレージUCGアクセスマップとご案内

2010年01月01日 | ガレージUCG所在地とご案内
オートバイ修理 バイク修理専門
ガレージUCG

〒169-0074
東京都新宿区北新宿2-2-5-1F 

TEL  03-5389-0209
IP電話 050-1438-1275

ホームページ→ garage-ucg.com

1・東京メトロ丸ノ内線 西新宿駅 1番出口より徒歩7分
2・東京メトロ丸ノ内線&都営地下鉄大江戸線 中野坂上駅A1出口より徒歩10分
3・西武新宿線 西武新宿駅北口より徒歩15分
4・JR線 小田急線 京王線 新宿駅西口より徒歩20分前後(少し距離があります)

yahoo地図