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CB400SF NC39 吸気系統の門番エアクリーナーはとても重要だ

2012年08月04日 | ガレージUCG探求作業
日頃エアクリーナーエレメントを定期的にチェックしている乗り手は非常に少ないのではないだろうか?
車検時に点検しているから大丈夫?本当にそうなのだろうか?




このエレメントの役割もキャブレターと共にエンジンへ及ぼす影響の大きい消耗品である。
ただ単にゴミをろ過するだけでなく、エアクリーナーボックスとセットで、若干の吸気抵抗を発生させられ、負圧キャブレターの作用をより効率的にする。
その事は高回転まで回るスポーツ車のエアクリーナーボックスを外した状態でレーシングしてみれば理解が早い。
負圧キャブレターで直キャブまたはファンネル仕様にすると、妙にゴボついてスムーズにエンジンが吹け上がらなくなる。

吸気の抵抗が若干ではあるが、負圧キャブレターには必要なのである。(もちろんレーシングキャブや強制開閉式キャブは除く)
若干抵抗が必要ではあるが、使いすぎて目詰りしてくれば、吸入抵抗が増えすぎて、本来必要な空気がキャブレターに取り込めなくなり、パワーダウン。
点火プラグとエアクリーナーエレメントの交換をサボっていると、最終的には始動困難になる。

大体、その頃には、プラグは黒くくすぶっている。
始動性が悪くなってきた時は振り返ってみていただきたい。
それ相当の距離、点火プラグもエアクリーナーエレメントも使用し続けてきたのではないだろうか?
そんな時はセットで交換することを進めます。
エレメントを外したついでに、必ずエアクリーナーボックス内部も清掃することをお忘れなく。
もう一つ追加するとすれば、始動性が悪い=セルを多く回す。つまりバッテリー&セルモーターを酷使していることも忘れてはならない。
ここまでが始動性が悪くなってしまった状態で提案する第一弾メニュー。

もしこれらの作業を行なっても、症状が改善しなければ、次のステップはキャブレターオーバーホール。
そこで初めてエンジンの状態がしっかり把握できる。
どれもが欠かせない重要な役割を持っている部品たちなので、それなりの距離を走ってきたマシンの場合、ピンポイントな部品交換だけでは症状が改善しない場合が多い。だから定期的なメンテナンスや消耗品の交換が必要なのである。
一度にドカーンとコストが掛かるか?コツコツとコストが掛かるか?

毎日通勤や仕事で使うマシンであればあるほど、コツコツとメンテナンスしておいた方が、結果としてマシンの稼働時間も長くなり、コストも節約できる事が多い。
反対に乗りっぱなしで不動になってしまった車両は、ドカーンと来る事が大半である。ああ~おそろしい~

↓新品時の色と、酷使して黒ずんだ状態を比較していただきたい。内部を覗いてピンク色感が残っていればまだ大丈夫。残念ながらこれはアウト!
著しく始動性も悪くなってました。合わせてプラグも交換です。




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