GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

上体を起こしていられない辛さ

2008-04-22 21:30:02 | 体質改善
今日(4/22)は一日仕事を休んだ。
昨日から腰周りに軽い痛みや違和感を感じていたのだが、
今朝は身体全体がだるい上に、この腰周りが痛いというかしんどいというか、
上体を起こしておくのがかなりつらい状況にまでなってしまった。

土日に遊びすぎたのが原因であろうか?
それとも、腎臓の病気を気にしなきゃいけないのに、
最近、午前様になるのもいとわず、長時間仕事しているのがいけないのか?

いずれにしても、こういうときはほとんど無理がきかない。
…といっても、命がけで家族の危機を救うような場合なら無理するんだろうけど…

主治医の指示通り、ひたすら横になった。
横になると腎臓への血の巡りがよいのだそうだ。
午前中は、死んだように寝たが、なぜか熱がでて身体全体が汗だくとなった。
これだけ汗が出ると、身体中の悪い血や体液が全て排出されたような気分だ。
…実際は、これで楽になたわけではないのだが…

しかし、こんなふうにいきなり休まれると、会社のほうも困るのではないか?
…と、本人が思うほど、組織は困ったりしないのだが…
だがそれでも、昨夜やりかけていた仕事が気になる。
…それも、私が勝手に思っている程度かも…
そうでなくとも、私の担当している仕事は常態として遅れ気味である。
午後は、幾分、頭の方はすっきりしていたので、横になりながら頭を使うことは可能。
で、とりあえず職場に電話して上司「忍法9-1氏」に相談した上で、
横になりながらノートPCでやりかけの作業だけやって、メールに添付して送った。
あとは、野となれ山となれ。

最近、我が社でもテレワークなるものが導入されており、
毎月の勤務時間の一定時間を自宅勤務とし、自宅での仕事の進捗状況など
電話やメールで報告したり、成果物を送ることが可能な勤務形態もある。
私の職場仲間でも、何人かこの制度を活用している人間がいるが、
家庭の事情などから非常に助かっているという話を聞く。
何よりも、仕事上の電話や関係者からの照会などのヨコヤリが入らないので、
一定時間集中して仕事するのにはとても効果を発揮しているようだ。
…ただ、彼の職場ではそれが可能な環境なのだろう…

ある意味、今日の午後の私のやったこともテレワークのようなものだが、
しかし、私の職場は、これを定期的にやることのでる環境になさそうだ。


と、そんなことをふと思いながら、その後は、またひたすらと眠りについた。
体調不良で横になっていると、妙な夢ばかりみる。
仕事を休んでいる時は、出勤している職場の仲間に対する後ろめたさがあるのか、
仕事が上手くいっていない夢だったり、自分が大チョンボする夢が多い。
今日の夢も、自らが担当す業務報告が、重要な会議に間に合わなくなるという、
かなりリアルで冷や汗ものの夢だった。
…実際、目覚めた時は額や首筋が汗でぬれていた…


女房から夕食の声がかかる頃には、随分調子が良くなった。
食事の後も、とにかく横になって調子が回復するのを待つしかない。
明日は、ちゃんと出勤したい。


上体を起こしておくのが辛いような体調不良なことは、何年も前から続いているが、
その原因を、単純に齢を重ねてきたことや仕事で無理していたことに加え、
精神的にも気力が減退してきたのではないかと、どちらかというと、
自らのモラルの問題ではないかと考えていた時期がある。
そのように考えていた頃は、自分がだらしなく精神的にダメな人間なのではないか、
などと、多少なりとも否定的に思うことがあって、気持ちが辛いこともあった。
けれど、一昨年、腎臓の病気がわかってからは、しょうがないと思えるようになった。

腎臓の病気は、本人に自覚症状が出るくらいになるともはや手遅れという話を聞き、
そういう状況下でのコントロールが必要なだけにケアが難しいという主治医の話に、
こりゃ、気合だとか精神論以上に厳しいことかもしれないと思ったものだ。

かつては、しんどい時でも気合で頑張ることが美徳と思うことがあったし、
偉業を成し遂げた先人の話にも、病を押してとか、自らの労苦を省みずといった、
どちらかというと精神面の強靭さのみがデフォルメされることが多く、
したがって、要はやる気などと考えていた。
今でも、そのような精神論は重要な要素だと考えているが、
あまり自覚できない病気とつきあっていくためには、そういう精神論とは別に、
自らを客観視する冷静さと、心身をコントロールできる厳しさを持つ必要もあり、
「頑張らない」という頑張りが大切なのかもしれないと思う。

言うのは簡単だが、これ、本当に大変なことだ。

そんなことを考えた今日この頃であった。


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現状維持!

2007-10-16 23:58:06 | 体質改善
本日(10/16)、1か月ぶりで『慢性糸球体腎炎』の定期検査&診察があった。
前回は、尿蛋白の数値が上がったのに加え、尿酸値が上昇傾向にあったので、
それまで服用していた2種類の薬にさらに3種類目が加わってしまったため、
今回、また、何かがさらに悪い状況になってはいないか内心穏やかではなかった。

が、結果は良好!
塩分やタンパク質を抑えた食生活を心がけていることが、数値に反映しているし、
尿蛋白が相変わらず1+で推移しているが、病状は安定しているとのこと。
検査結果を確認した時の主治医の表情が明るくなったのには正直驚いた。

主治医によれば、尿蛋白が1gを超えて増加傾向にあるようならば、
扁桃線を摘出して、ステロイド療法の開始を検討しようと思っていたそうだ。
だが、当面はその心配もないだろうとのこと。
食生活は今の注意をそのまま維持し、毎日きちんと薬を服用することを告げられ、
「とにかく現状維持を!」とのことだった。

…油断は大敵だが、今日は気分が良かった。


むしろ、今日の診療で気になったのは、睡眠時無呼吸症候群への対応についてだ。
相変わらず、仕事の途中に急激な睡魔に襲われたり、疲れを感じたりするので、
本格的な治療を始めるよう促された。
この病気については、数冊程度の専門書を読んだが、まだ態度を決めかねていて、
次回の診療時に、専門医への相談を考えてみたいということに留まった。
幸いなことに、私が通院するこの病院は、睡眠時無呼吸症候群への取組みが
比較的先進的で、専門医とスタッフも揃っているようである。

仕事中に突然やって来る急激で強い睡魔は、私にとっては結構深刻である。
本当に調子が悪い時は、頭が働かなくて集中できなくなってしまうし、
本当に機能マヒしているような気分になる。
実際、今、任されている仕事が遅れ気味なのは、こういう現象に負うところが大きい。
傍目には、この辛さがわかってもらえないので、必然、無理をしてしまう。
自分で思うようにコントロールできないことが歯痒い。

次回の診療は2か月後となった。
その際は、よくよく相談にのってもらおう。



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なんとなく騒がしくなった周囲

2007-09-08 23:45:34 | 体質改善
先日、検査入院(腎生検)の結果、「IgA腎症」と診断されたという説明を受け、
今後の治療方針や生活態度について、主治医から諸々の注意を受けた。
これを、家族や女房と私の両親、職場の上司等、近しい人々にザクッと話をした。
あちこちに心配をおかけしたので、その報告も兼ねている。

その反応は様々だった。
いずれ腎不全に進行して人工透析の可能性があるため、とても深刻に受け止める人、
さしあたり普通に生活していれば大丈夫ということで、特に気にも留めない人。
とりあえず、現段階で進行度の高いものでないことを喜んでくれる人。
色々な重病人の例を引き合いに、やたらと不安感を煽る人や、
酒を飲んだらダメ、あれを食べたらダメ、と嬉しそう好きなこと言う人。
職場では、何時までなら残業しても良いのか?なんてことを聴かれたりもした。
・・・そんなもん、わからんわいっ!(そりゃあ、終業時間まででしょ。)・・・
私自身、事態をどう受け止めればよいのかよく分からないところもある。
とにかく、私の周りがこの話題でにわかに賑やかになってきた。


入院中に知り合った患者さんで、IgA腎症から腎不全に進行した方に言わせれば、
病気の進行にはとても個人差があるので、結果的にしか判断できないとしながらも、
医師の指導は、謙虚に受け止め、少し慎重すぎるくらいの気遣いが必要だとのことだ。
自分が診断を受けたときは楽観的に考えてしまったが、少し真剣になって気をつけていれば
今のような透析は不要だったかも知れないという話には、それなりの説得力がある。

女房の父は、内科を専門とする現役の開業医である。
腎生検の結果やこれまでの各種検査データを、医者として分析してやるという。
その上で、主治医とはまた違った立場で、いろいろと助言してくださるのである。
女房の両親は、今の仕事を辞めて、無理をする必要のないゆったりした仕事などに
いっそのこと転職したほうが私のために良いと考えているようだ。

私の父は、働き盛りの時期に無理がたたって身体を壊したことがあるという。
その時、ガムシャラに仕事をしてきた自分の姿勢や人生について考え直したらしい。
今は現役を退いているが、部門こそ違うものの私と同じ業界で仕事をしてきただけに、
私の置かれている状況に理解を示してくれた上で、ここらで一休みしてはどうか、
頑張るのもいいが、肩の力を抜いて家族や自分のことを考えてみてはどうかと言う。

一番あれこれ煩いのは母である。
煩いと言うより、やはり息子のことでもあり、一番心配しているのだろう・・・。
一度連絡して一通りの説明もしているというの、今日の昼前に電話をかけてきて、
朝起きてから夜寝るまでの生活、三度の食事、仕事の進め方、オケ活動の在り方など、
およそ私の生活に関するあらゆることについて、一つ一つしつこいくらい注意をする。
延々と話をしてくれるのは有難いが、長電話が一時間を超えた。
一時間を超える電話なんて、わけもなく恋人と長電話していた頃から約20年振りだ。
いろいろと忠告してくれるのは良いのだが、あの時仕事で無理したからだとか、
オケでマネジメントに関わって苦労したのがいけないとか、いつの間にか、
過去の出来事をイチイチほじくり返して説教される羽目になってしまった。


周りがこれだけ騒がしくなってきたということは、それだけ心配してくれている。
そういうことなのだろう。
いちいち面倒なこともあるのはあるが、有難いことだと感謝すべきなのだろう。
ここは、謙虚になって、少なくとも色々な人の話に耳を傾けるべきだろう。

この状況は、神様が私に与えてくださった試練であり反省の機会である。
と女房は言う。
そうなのかもしれない。

入院以来、自分の身体のことを考え、今後の人生を考える時間が増えた。
しばらくは、まだ、色々と頭の整理ができず戸惑う気持ちもあるのだが、
騒がしさの中に穏やかな瞬間も自覚するようになってきた。
こういう時も必要なんだろうな。
・・・わけわからんが・・・


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IgA腎症~腎生検の結果~

2007-09-04 23:00:40 | 体質改善
今日(9/4)、先日の検査入院(腎生検)の結果を告知され、
主治医からあれこれ指導を受けてきた。

腎生検では、私の慢性糸球体腎炎が、どのような病態(原因?)によるもので、
現在、どの程度の進行状況なのかがわかるということだったが、
診断されたのは、「IgA腎症」というものだった。

糸球体腎炎は、簡単に言うと、腎臓のろ過機能を担っている「糸球体」という組織が
何らかの原因で徐々に壊れていき腎機能が衰えていく病気なのだそうだが、
IgA腎症は、糸球体のメサンギウムという場所に、IgA(免疫グロブリンA)が
顕著に沈着しているのが特徴の疾患だという。
・・・だからどうなのか・・・素人の私には具体的な状況はよくわからないが、
メサンギウムという糸球体でも重要な部分がやられているということか・・・。

主治医の説明では、放っておくと腎不全へと進行して人工透析も必要になるが、
定期的に検査、受診し、生活療法や食事、薬物によってしかるべく対応することで、
腎不全への進行を防止または遅延させることができ、それが治療の目標だという。

食事は、塩分とたんぱく質を控えることと、酒量を減らすことが指導された。
薬は、これまで2種類(①と②)飲んでいたが、検査データの推移をみると
尿酸値がやや高くなってきているので、さらに1種類(③)加えることになった。
 ①ブロプレス錠8(8mg)/血圧を下げる薬
 ②ベルサンチン-Lカプセル(150mg)/血栓等を予防し、尿蛋白を減らす薬
 ③ザイロリック錠100(100mg)/血液中の尿酸を減らす薬
これに加えて、激しい運動は控え、仕事も激務を避け残業も控えるよう注意され、
加えて十分睡眠をとるようにクギをさされた。

要は、今までのような無理はするなということである。
たちまち特別に制限された生活を強いられるというわけではないが、
三度の食事をしっかり摂って規則正しい生活を心掛け、不摂生は禁物だ。


主治医は、気をつけるべきことを、本当に気をつけてさえいれば、
普通に生活していて大丈夫だから、それほど心配しなくて良いと言う・・・。
だが、10年前、四国支社からの転勤で上京してからというもの、
本社での仕事は、24時間昼も夜もないような激務を強いられた時期もあるし、
一定期間、毎晩午前様となるようなことは、毎年のように経験している。
この業界では、ごく当たり前のことかもしれないが、
一般的にはとても「普通に生活して」いるとは思えない。

7月中旬に職場のロケーションが変わって、
何かとバタバタする環境が、いくぶん緩和されてきたとはいえ、
今進めている仕事は、その困難さのわりに基本的なマンパワーが不足している上、
自分は特に能力が高いわけではなく、どちらかというと要領の悪い方である。
こんな状況で、あまり心身に負担をかけずにやっていけるのかどうか・・・、
にわかに心配になってきた。


主治医は「それほど心配しなくても良い」と元気づけてくれはしたものの、
一方で、とても気になることをおっしゃっていた。

この病気は、慢性的に疲労感を覚えることはあるかも知れないが、
身体のどこかが痛むとか、不自由になるといった普通の病気と違って、
まだまだ目にみえるようなハッキリした自覚症状を伴わない病気でもある。
それだけに、ナメてかかるととんでもなくコワい。
心してかかるように。



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入院中難儀したこと

2007-08-24 23:54:52 | 体質改善

一昨日退院したが、結局のところ、昨日も今日も仕事は休んだ。
検査後2週間くらいは、本当は何もしないで安静にしていて欲しい。
というのが担当医の本音だが、現実にはなかなかそのようにはいかないらしく、
「運動したり身体をひねったりしてはいけない。」と何度も注意された上で、
基本的にデスクワークなら、まあ良いだろうと、退院と出勤の許可をいただいた。
多謝!
しかし、「来週からバリバリ働いてもらうけん、今週は無理せんとゆっくり休め。」
という上司「コードネーム0024氏」からの部下思いの粋な計らいに甘えた。


ところで、入院中、腎生検後ベッドに横になって絶対安静の期間があったが、
その間、おしっこはいわゆる尿瓶(しびん)というものにしていた。
これは初めての経験だったが、かなり難儀した。

検査の前々日、看護師から唐突に「尿瓶を使われた経験はありますか」と聞かれ、
ちょっとびっくりして「入院だって初めてだし、そんな経験ないです」と答えると、
「じゃ、検査後の本番に備えて、一度練習しておいてください」と尿瓶を渡された。

検査後の本番だなんて、随分と大袈裟なことを言う。
横になったまま小便するなんて、誰だって幼児の頃に寝小便の経験くらいあるし、
練習しておかなきゃならんような大変なことかしらん?
…と思ったが、侮るなかれ、これが意外にできないのである。

尿瓶を渡されて数時間後、少し尿意を催してきたので、ベッド上に防水シートを広げ、
その上で身体の右側(腎生検では右側の腎臓組織を採取)を下にした横臥姿勢をとり、
いざ挑戦!

???

・・・出ないな。

いざ挑戦!(少し気張ってみる)

・・・う~ん出ないな


いざ、いざ!(もうちょっと頑張ってみる)

・・・あっれ~ぇ?全然でないぞ


うぉ~りゃ~あ!(用を足している状況をイメージし、かなり頑張る)

・・・全くダメだ、ひょっとして何か障害でも?・・・



きっと、まだまだ膀胱に余裕があるから出んのかもしれんな。
もう少し溜まらんといかんのや。
と気を取り直して、まだまだ様子をみることにした。

…が、ちょっと気になるので、普通にしたらでるんやろか?と思い、
ためしにトイレにいってみると、なんと普通にでる。
その量約250ml。


・・・これは・・、ひょっとすると・・・
寝床で横になって小便をするというのは結構大変なことなのかもしれない。
だからこそ、尿瓶を使う練習などということが必要なのだろう。
この調子だと、腎生検後の絶対安静時の小便は難儀しそうだ。
いやいや、膀胱がいっぱいになってくれば、自然に用は足せるはずだ・・・。

ちょっと、心配になっていたら、看護師さんが定時の検温と血圧測定にやって来た。
お決まりの作業が終わると、「尿瓶の練習はできましたか?」と聞く。
「いや~、それがなかなか出なくて・・・。練習できなかったらヤバイですか?」
「本番でちゃんとできれば大丈夫ですよ。」と何のことはなさそうに返事する。
「それにどうしても出ないようでしたらカテーテルで・・・」
「ええっ??カテーテルですか?そんな大袈裟な??」
「でも、どうしても出ない場合は腎臓に逆流して危険ですからね。
 GAOさんの年齢ではあまり例はないですが、カテーテルで出すのはよくあります。」

はぁ、カテーテルは勘弁してもらいたい・・・。
しかも、腎生検は明日の午前中だというのに、一向に出る気配がない。
そんな曇った気持ちで一晩過ごした翌朝6時、やはり尿瓶では出ない。
腎生検の前後では、毎朝一の尿検査ヘマスチェックをやらなくてはならないので、
尿瓶での挑戦はあきらめて、トイレで採尿。
なんと400mlも出るではないか!

もう、このタイミングでは、10時からの腎生検前に尿瓶の練習はできそうにない。
「え~い、ままよ!」とぶっつけ本番にかけることにした。
あとはできるだけ大量に小便がでるよう水分を多めにとることにした。


・・・で、腎生検が終わって傷口を押さえ付けるようにキツく包帯で腹を巻き、
あとはベッドの上でひたすら絶対安静となった。
検査前後に約2ℓの点滴をしている上、水やお茶で水分を沢山取ったので、
昼食後間もなく尿意を催してきた。
さて、ぶっつけ本番で挑戦だ!
意気込みも新たに寝床での小便に挑戦するが、まだまだ出てこない。
・・・もう少し様子を見るしかないな・・・。

そこへ女房と子供たちが見舞いにやって来た。
家族に対しては、平静を装い、子供たちがこれ何?問うので、
「これは尿瓶といって、ベッドで寝たままおしっこするための男用のトイレだ。」
などと、ちょっとふざけて話したりして賑やかに過ごした。
その間、かなり膀胱も膨らんできたとみえ、尿意も強烈になってきた。
普通では、もう我慢できないのでトイレに駆け込むくらいの感覚だ。
子供たちが、話にも飽きてきたようなので、女房にももう帰るよう促し、
皆が病室を去ったあと、急いで尿瓶をセット。

意を決するがごとく、いきんでみたが、やはりでない。
こりゃあ困ったことになったぞ・・・。
これで出なければ、カテーテルものだぞ。
額に、じわ~っと汗がにじみ出てくる。

再度、いきんでみて腹を脱力してみる。
すると、何かタガがはずれたような感じがした。

・・・おっ?なんか出そう。

あっ、来る来る来る。

来たーっ!

ドゥドゥドゥ・・・と、まるで堰を切ったかのような勢いで、
出るは、出るは!

1.2ℓくらいの尿瓶では溢れるかのような勢いで出る。
…おいおい、まさか入りきらなくて溢れたりせんか?

随分長いこと出ていたが、ようやっと終わったときには本当にホッとした。
その量930ml。

ナースコールで看護師さんに蓄尿をお願いする。
「GAOさん良かったですね~!あらっ?しかもこんなに沢山!もう安心ですね。」
・・・「しかも~」は余分じゃい!・・・

というような顛末で、何はともあれベッドで用を足すことができた。


その晩、葛飾フィルの先輩が、仕事帰りにお見舞いに来てくださった。
色々と話している中で、この尿瓶体験の話題になったら、
「わかっとっても、なんや悪いことしているみたいな気持ちがいかんのや」と、
心のどこかにある理性が、その行為にブレーキをかけていると分析。
う~ん、出さねば出さねばと思っていても、寝床で小便なんて不謹慎と思ってしまう。

担当医にその話をすると、
「人間の身体って気持ちに連動しているから面白いんですよね。」と笑っていた。
「我慢できなくなっても出ないのが本当に大変なので、出てよかったですね。」
・・・出てよかったとか一安心だとか、まるで宇宙飛行士が無重力の宇宙船のトイレで
ちゃんと用を足せた時、周囲の仲間が喜んでいるようなシーンを連想する。

私は、腎生検による腎臓周辺の痛みよりも、その後の尿瓶の方が気分的に苦痛だった。
つまり、今回の入院中、もっとも心身ともに解放されて気分爽快だったのは、
絶対安静が解かれて、トイレで立ったまま小便をした時である。
ちゃんとおしっこができるということは、こんなにも幸せなことだったのだ。


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めでたく退院

2007-08-22 18:20:24 | 体質改善

去る8月13日、腎生検とその他諸々の検査のために都内の某総合病院に入院したが、
今日(8/22)、必要な検査とその後の安静期間を終えて、めでたく退院した!
来る9月4日に外来診療があり、そこで検査結果が知らされ、今後の治療方針を立てる。
先ずは、やれやれといったところだ。

退院してみると、楽しみにしていた世界女子バレーも夏の甲子園も終わってしまい、
記録的な猛暑や、那覇空港の航空機爆発炎上など、いろいろとあったようだ…。
入院中は、少し意識的に新聞やTVを遠ざけ、仕事のことも何も考えずにいたので、
頭の中はわりと真っ白な状態で、かなりストレスがない状態で過ごせたようだ。
血圧が上下共に通常から20~30くらい低値を維持したのはそれを物語っている。
…勿論、低カロリーに減塩の病院食に負うところも多いだろうが…

10日間にも亘る入院というのは、実は生まれて初めてのことだったが、
検査のための入院だったので、検査後のベッド上での絶対安静の間以外は、
行動範囲が病棟内に制限させられていたものの、それほど不自由は感じなかった。
むしろ、時間があり余って退屈しないか心配したくらいだが、
文庫本5冊と「文芸春秋」九月特別号を持ち込んでいたのでじっくり読んだ。
…重い疾患を抱えて不自由な状態での入院ならこうはいかなかっただろう…

入院中は、初めての腎生検や尿瓶体験など、病棟生活ならではの経験にドキドキし、
同室(6人部屋)の患者さんや看護師さんたちの人間模様に想像力を豊かに働かせ、
非日常的な体験の中で、思いのほか色々なことを考えさせられることとなった。
いくつか印象に残ったこともあり、退院してみればあっという間のことだったが、
どことなく入院前と違う自分がいたりして何か危険な予感がする。
…先ず、ちゃんと明日から出勤して仕事ができるのかどうか、我ながら疑わしい…


それにしても、10日で体重が4kg減ったが、体力までも落ちたのだろうか?
退院後、新小岩駅から自宅までの約2kmを歩いて帰宅したのだが、
我が家の玄関にたどり着いたときは全身汗だくになって肩で息していた。
久しぶりの暑さに参ってしまったのか、単なるスタミナ切れか。
これは、職場復帰しても今週いっぱいは慣らし程度が良いかも。
…えっ?散々休んだのに甘えるなって?…


なにはともあれ、我が家が一番!

蝉時雨
簾のかげに
涼求む
汗をぬぐいて
大の字になる


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今日から検査入院

2007-08-13 07:14:23 | 体質改善
今日(8/13)、これから一週間の予定で検査入院。

昨年の人間ドック受検を機に、慢性糸球体腎炎という診断がついたのだが、
これは単一の疾患ではなく、多くの疾患を総称する診断名なのだそうだ。
聞くところによれば、慢性糸球体腎炎には、IgA腎症、膜性腎症、膜性増殖性腎炎、
急速進行型糸球体腎炎、などなど様々な腎炎があり、その原因もそれぞれに異なり、
治療法も違うとのこと。
一方で、原因は違っていても、免疫異常、凝固系異常、高血圧などなど、
共通の異常を伴っていることが多いため、共通した治療法も多いそうだ。
ただ、その治療なのだが、慢性糸球体腎炎は、「慢性」という名のとおり、
ほとんどの場合、現在の治療法では完治しないというのがその特徴だそうで、
せいぜい、病気の進行を遅らせるか一時的に止めるというのが一般的らしい。
だから、定期的に外来受診し、病状が悪化していないかをチェックするため、
検尿や蓄尿、血液検査などを行う通院治療が原則となる。
私も、昨年の人間ドックで診断がついてからというもの、月一回程度通院し、
腎臓専門の主治医からご指導をいただいている。

さて、前置きが長くなったが、今回の検査入院は「腎生検」のための入院だ。
私の病気は、その症状から「慢性糸球体腎炎」という総称が診断されただけで、
まだ正確な病名は分かっていないのだ。
これから正しい治療を行うためには、この正確な病名や病状を知ることが肝要で、
そのための検査が、腎組織を採取するための「腎生検」である。

(注)以上は、私の主治医の説明と、解説書や伝聞による私の理解である。
   私は専門家ではないので、これを読んで鵜呑みにしちゃいけない。

入院するのは港区にある総合病院で、7月に職場が引っ越すまでは職場から近かった。
もともと通院するのには、職場の近所の方が便利と思っていたのだが、
いざ、入院ともなると、むしろ江戸川区の自宅から近い病院の方がよかったかも。
まあ、いろいろと不便もあるだろうが、今日から一週間は病院でゆっくりして、
病気療養やこれからの生活のこともじっくり考えてみようと思う。

就職してからこれまで入院したことなんてなかったが、こういうことになったのも、
あるいは、ここらで少し一休みしなさいという、神様の思し召しなのかもしれない。
今年は厄年だけに・・・。

ああ、厄年で思い出したが、先日、女房が悪い夢をみたそうだ。
私が検査入院したものの、どういうわけか遺骨となって帰宅したことで、
女房が病院を相手取って死因について訴訟を起こすという夢らしい。
こういうタイミングでなんという夢をみることやら。
訴訟を起こして争うのは良いが、旦那の死を悲しむシーンとかなかったんかいな。
熊本産の血気盛んな女房だから無理もないのだろうが・・・。

ということで、入院当日の朝になってその準備でバタバタしているが、
着替えのほかには、本を数冊程度の荷物で行ってきます。


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今のところ好調?

2007-03-09 04:05:09 | 体質改善

昼休みに日比谷公園をぶらついたら、満開の桃の木が一本人目を惹いていた。
「もう、桜が咲いているよ!」などと若いOL達がはしゃいでいたが、
ポカポカしたのどかな天気なものだから、桜と思ってもおかしくないかも・・・。

さて、今日(3/8)は、昨年の人間ドック以降数次にわたる各種検査の結果、
先月診断名がついた「慢性糸球体腎炎」の様子をみる定期診察の日であった。
本当の診断名は「腎生検」で腎臓の細胞をとって分析してみないと分からないが、
それまでは、定期的に血液検査と尿検査で様子を見ながらの指導となる。

今日(3/8)の診察に先立つ一昨日は、血液検査と尿検査を済ませておいたが、
その検査の結果は、一月前よりも良いデータがでていた。
先月の診察以降、毎朝食後、血圧を下げる「ブロプレス錠8」(8mg)を一錠と
蛋白を減らす「ペルサンチン-Lカプセル」(150mg)を一カプセル飲み続けているので、
その効果もあって、血圧が幾分下がり、尿蛋白の値も下がった。
塩分も低い値を維持し、「食事は十分配慮されているようですね。」とお褒めの言葉。
その上、普段から万歩計も持ち歩き、できるだけ歩くようにしている。
・・・面白いもので、万歩計の数字をみるだけで「歩かなきゃ」と思ったりする。
「適度な運動も必要ですから、その姿勢も維持してくださいね。」
「おかげで体重も、先月より5キロ減りました。」
「ああ、道理で。診察室にいらした時、少しスリムになったかなと思いました。」
「分かりますか?」
「ええ。でもGAOさん、食事も運動もリバウンドには気をつけてください。」
主治医は、褒めるばかりではなく、最後にクギをさしておくのを忘れない。

次回の診察は5月のGW明け(血液検査と尿検査はGW前)ということになった。
薬も同じものが、2か月分処方された。

ところで、腎生検である。
今回も、早めにやったほうが良いという話だったが、仕事との兼ね合いも必要。
今日はさらに、入院費も含めた全体の検査費用がどの程度か、窓口に伺うってみた。
なんと、十数万円はかかるとのこと。
う~ん、我が家の家計から考えると、夏のボーナスを待たねばならないか・・・。
一週間から十日程度の入院が必要なので、夏休みを利用するしかないか・・・。
主治医も「夏休みの休暇を利用するのがいいかもしれませんね。」とおっしゃる。
・・・本当は、年度明けくらいにどうかと思っていたらしいが・・・

ま、4月以降、今の職場の体制が変わったら上司に相談してみよう。

そろそろ歓送迎会などで飲み会が増えるので、調子に乗らないよう気をつけよう!






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恐るべき降圧薬

2007-02-05 22:05:39 | 体質改善
「慢性糸球体腎炎」診断の翌日から、毎日1回朝食後に、処方された2種の薬を飲む。

◎ 「ブロプレス錠8」(8mg)……血圧を下げるために
◎ 「ペルサンチン-Lカプセル」(150mg)……尿蛋白減少のために

勿論、食事の量は腹八分目を心がけ、特に、塩分と蛋白質は少量に気をつける。
…もともと塩分は控えめなので、蛋白質がそれに加わった程度のこと。

夕べと今朝の我が家の食事は“おでん”であった。
いつも食べている大好物の「たまご」は、ちょっと遠慮しておこう…
今日の昼食は職場の食堂でカレーライスであった。
いつも付けている「なまたまご」は、ちょっと遠慮しておこう…
しかし、卵=蛋白質という反応は、どうなんだろう?過敏すぎ?

間食もなくすように努め、飲酒の量も加減している。
なんて言っても、まだ4日目なので、努力らしい努力とまではいっていない。

さて、今日、ひとつだけ自分にも分かる大きな変化があった。
職場に血圧計があるので、「慢性糸球体腎炎」の診断の日から、
ウィークデーは、1日1回必ず血圧を測ることに決めた。
今日は土日をはさんで3回目だったのだが、
なんと最低血圧が20mmHgも下がった!
 
             2/1(木)  2/2(金)      2/5(月) 
最高血圧(mmHg)   150   149   ⇒    139
最低血圧(mmHg)   105   104   ⇒     85
脈拍 (B/min)       65    67   ⇒     73


降圧薬の効果とはいえ、私にとっては劇的な変化で驚きだ!
この変化が、主治医の期待に沿うものかどうかはわからないが、
今後、どうなっていくのか、よく観察していかなくては。
この機会に毎日の血圧もしっかり記録する。

それにしてもおどろいた。
ここ数年、最低血圧80mmHg代なんて、お目見えしたこともなかった。
恐るべき降圧薬の力。


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慢性糸球体腎炎

2007-02-02 06:49:55 | 体質改善
昨年の秋、職場の健康診断で「人間ドック」を受診したのだが、
高血圧だったり尿蛋白がでたりで、その後、何度か再検査を重ねてきた。
昨日(2/1)、一連の検査結果から「慢性糸球体腎炎」と診断された。
「まんせいしきゅうたいじんえん」と言われても何のことやらよく分からん。
腎臓がよろしくないということは分かる。

「ひょっとして透析とか必要になるんでしょうか?」と先生にたずねると、
「このまま悪化していけば、10年後20年後にはそうなるでしょう。」とのこと。
「じゃ、どういう治療方法になるんですか?」
「この病気は原因がよく分かっていないのです。ですから生活指導になります。」
「えっ、治らないんですか?」
「そうですね。治療とはいっても、悪化を防ぐものだと考えてください。」
「投薬とか食事制限とか、運動もだめとか・・・そういう治療ですか?」
「まあ、あまり深刻にならなくて良いので、じっくり治療しましょう。」
「塩分とかかなり控えめなんですけど・・・」
「えーと、検査結果は・・・あっ、かなり塩分を控えているデータですね。」
「塩分以外に食事では何か注意が必要ですか?」
「そうですね、たんぱく質を控えるのと、三度の食事は規則正しく取ること。」
「えっ?冷奴とか大好物なんですけど・・・。」
「じゃ、お肉とかお魚とか、気をつけてみてください。要はバランスです。」
まあ、食事に関しては、毎日規則正しく3度の食事をとり、抜いたりしないこと。
量的には腹七分~八分程度にとどめておくことが肝心だとのこと。
体重も徐々に減らしていかなきゃ。

「ところで、『腎生検』をして腎臓の組織を検査しましょうね。」
「腎臓の組織って・・・、もしかして、腹を切るんですか?」
「いえいえ、切開したりしません。背中から腎臓まで針を通しだけです。」
「すぐ終わるんですか?」
「腎臓の組織を採るだけなら30分くらいですが、一週間くら入院が必要です。」
「えっ!!!一週間もですか?・・・今、仕事が詰めの段階で休めないんですが・・・」
「ああ、急がなくていいんですよ。例えば、夏休みとか長期休暇とれるときで…」
「はぁ・・・。」
尿検査や血液検査でのデータは出揃っているので、この上詳細な検査となると、
本人の同意の上で腎生検をやるしかないらしい。
今の仕事が一段落する春先か、夏休みか・・・。

これから、定期的に診察を受けることになるのだが、次回は1か月後。
今日の指導や投薬の状況を踏まえて、ゆっくり今後のことを考えていく。
自覚症状のない病気ってなんか変な気分だ。


●慢性糸球体腎炎/まんせいしきゅうたいじんえん●

腎臓の糸球体に増殖病変が起こり、糸球体がゆっくりし破壊され糸球体硬化になる。
ろ過機能の障害さのため、腎機能が徐々に低下(最終的には慢性腎不全腎)する。
この疾患は免疫系の異常によって起こるが、正確な原因はほとんどわかっていない。

《症状》
糸球体障害とそれに伴うろ過機能低下のため、血液と蛋白質が尿中に排出される。
症状は徐々に進行するため、尿検査で異常値で初めて発見されることもある。
高血圧を伴う場合があり、コントロール困難な高血圧の原因としても発見される。
患者の約1/4は腎臓病の罹患歴はなく、最初から慢性腎不全として発見される。
慢性糸球体腎炎は、10万人に4人の割合で発生するそうな。

《治療方法》
疾患の原因、症状、重篤度によって異なるが、生活指導、食事療法、薬物療法を行う。
慢性糸球体腎炎の原因のいくつかには、コルチコステロイド類、免疫抑制剤を、
高血圧のコントロールには、種々の降圧薬などを用いる。
腎不全のコントロールには、透析または腎臓移植が必要となる場合もある。
また、食塩、水分、蛋白質その他の食事制限が行われる。
さらに、腎不全の症状コントロールと延命のためには、透析や腎臓移植もある。

(注)以上は、私の主治医の説明と、解説書や伝聞によるもの。
   私は医者じゃないので、これを読んで鵜呑みにしちゃいけない。


ということで、今日からは食事には色々と気遣って生活していかなくてはならない。
仕事で夜遅くなると、翌朝の食欲がなかったりして食事を抜くことがあったが、
今後、朝も早起きを心掛け、朝食を抜いて出勤することのないよう心がけよう。
食後の「ブロプレス錠8」(8mg)と「ペルサンチン-Lカプセル」(150mg)も忘れずに!



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