急に暖かくなり近くの白山神社にいくと、桜がほとんど見ごろの状態でした。
家族ずれもちらほら。花見弁当を持参で、ゆっくりと花見を味わいました。
春燈や/ はなのごとくに/ 嬰(こ)のなみだ ( 飯田蛇笏 句 )
急に暖かくなり近くの白山神社にいくと、桜がほとんど見ごろの状態でした。
家族ずれもちらほら。花見弁当を持参で、ゆっくりと花見を味わいました。
春燈や/ はなのごとくに/ 嬰(こ)のなみだ ( 飯田蛇笏 句 )
山 光 我 心 を 澄 ま し む
美しい山の色は、よく人の心を清々しく澄ませるもの。
旅の好きな人、山の好きな人には実感するこの言葉です。
一蝶に / 雪嶺の瑠璃 / 流れけり ( 川端茅舎句 )
漱石句
菫程な/ 小さき人に/ 生まれたし
漱石の句
たたかれて/ 昼の蚊を吐く/ 木魚哉
永き日や/ あくびを残して/ 別れゆく
芭蕉句
山路きて/ 何やらゆかし/ すみれ草
【 帰 去 来 の 辞 】
陶潜の漢詩・・・「帰りなんいざ‥」で知られる、私の好きな名分の一つです。
県令を四十一歳で退き、郷里に帰える心境を詩ったもの。
帰りなんいざ/ 田園将に荒れとす/ 既に自ら心を以て形の役と為す‥/ 夫(か)の天命を楽しみて
/ 復(ま)た何をか疑わん
帰去来と併せて「勧酒」が連作されている。
晩秋‥ 菊を摘み‥ 山を眺め‥ 鳥が帰って行くのを見る‥ この情景にこそ真意があると。
( 真意: 真実の人生とは何か、自分に問い掛けること。)
花発(ひら)いて風雨多し/人生別離足る :「勧酒」の作家井伏鱒二の訳
コノサカズキヲ受ケテクレ/ ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトエモアルゾ/ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ
山頭火の句
柚子の香/ ほのぼの遠い/ 山波
読んでいる時代小説にも、柚子の花が出てきます。
「柚子の花咲く」(葉室麟著)
桃栗三年/ 柿八年/ 柚子は九年で花が咲く
私の好きな 榊莫山先生の 書「杏」の臨刻
杏(あんず)あまそうな/ 人は睡(ね)むそうな
花 ア ル ト キ ハ / 花 ニ 酔 ヒ
同じく、莫山先生の書臨刻・・・「雲帰」
人として/ 在る寂しさや/ 雲の峰 (斎藤玄 句)
置物・・・「 清 ク 孤 リ 」 (彫り方:周囲を彫り込んだ凸彫りの試み)
瓶は、一筆書きで書かれたもの
時々、散歩に出かけて見る蝋梅の、以前の作品
【 瓶中酒有/炉炭有 】・・・添え絵 : 蝋梅