「古本とお酒」っていう組み合わせは最初はたぶん、なんとなくごろが合うし、格好つくし、これちょっといいんじゃないの!?
というノリだったと思う。そうに違いない。
もしくは中島らもさんが大学生のころに世に広まったんじゃないかな。
昔の純文学作家が難しい顔で本をめくりながら片手にホッピーのジョッキ抱えてるなんて、ちょっと想像したくない。
だって普通に考えたら、本読みながらお酒呑むって酔うってそれいいんですか。という感じ。
でもいいんだよなあ。これが。と思うようになってしまった。
ああ…! ジーザス。
なんていうの。ほろ酔いふわふわのときに文字を追っていくと7割ぐらい耳から耳へつーって通過していくんだけど、たまに、ほんとにたまに、ぅぅぅぅうわあっ! っと言葉が迫ってくるときがある。
東映のロゴみたいな感じで。
あれ。ほら。あれです。わかるね。
その東映のためなら他の7割はまあ流れても構わないのではないかとも思ってしまうから不思議。
というよりも
酔いに任せると世の中だいたいのことが、すごいすごい、ってなってしまう単純明快な人種なだけかもしれない。ナンダが。
なんだか最近自分に自信が持てなくて。とお悩みのあなた、ナンダにお酒を呑ませてみてください。そりゃあもう、すごいすごいあんたは最高だよの嵐にしてみせますから。
2500円ぐらいあればそのくらいのテンションまでもっていけると思う。(今ちょっとざっと計算してみた)
それで個人的には古本にはビールだと思っていたのだけど、
なんとなく最近は古本とウイスキーという響きが気になる。
どしてでしょう。
そこで訪れた高円寺の
「古本酒場 コクテイル」。
行こう行こうと思いつつ、ずっと行けなかったのだけど勢いで行ってみた。
薄暗い店内には本棚が2つ、3つ。
古いふるい本が静かに並び、それをむふふんと眺めるひとときはたまらんね。
そうそうこれこれとウイスキーの水割りをちょいと無理して呑みつつ探ると、結構ツボなのがあって歓喜。
財布のひー。という声を無視してしまいました。
あとでひー。というのはもちろん自分なんだけど。
・「散歩のとき何か食べたくなって」 池波正太郎
・「絹の随筆」 森田たま
・「天の羊」 林完次
・「秘境フンザ王国~不老長寿の理想郷~」 島澄夫
の4冊を購入。
わきゃー。
特に、フンザ!
フンザの本…!
というわけでタイトル買い。
待ってろい、フンザ。
早くページを明けたいけどせっかくなら気分良く東映がきそうなときにしたいから、と言うことで
もったいぶってまだ読まない。まだだまだだ。
読もう読もうの予備軍がまた増える。
でもビール片手に予備軍たちをがさごそやるというのも地味で平和でいいよね。
それもね。
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