sinkingslowly

ブログ版です。ゆっくりといきます。

食卓と退廃的逃避行動と芥川賞の話

2004年10月29日 | Weblog
前回までのあらすじ

+*+*+*+*+*+
鼻歌交じりでラーメン作成に挑戦しようとするも
内なる自分の声に苛まれ諦めざるを得なくなった俺だが
+*+*+*+*+*+


ポットに水を入れる。
ポットの電源を入れる。
ポットがピーというのを待つ。

眠くなる。

寝る。

起きる。
 

なんとなく全てが厭になっている。
ラーメンはまた明日に順延ということにする。

 

世界って奴は、ちょっと目を閉じている間に、
斯くも輝きの度合いを変遷させるものなのか。

世の中のカタガタのガタガタの合間のガタガタなベッドの上で、
ほとんど誰とも会話をしなかった一日を人並みに憂う。
仮にも美しい等と到底形容し難い俺の頬を
一筋の涙がゆっくりと伝って、
名残惜しそうに汚いシーツに吸い込まれてゆく。嗚呼。
 

『涙そうそう』はこんな気分の俺が
ほんの気まぐれで発表した曲だ。

 

それはそうと、これではいかんのだ。
やっぱラーメン、作るよ。俺。

 

ポットのお湯をおなべにあけて、電気コンロのスイッチを入れる。
YO、ほぐしながら麺をここにブチ込むんだぜ、朋輩。
一分ほど煮込むとチャキチャキの麺の出来上がりって訳さ。

別口でスープも作る。
同梱されていたスープをポットのお湯でほぐして、
上記によって煮込まれた麺を放り込むって手筈さ。

スープと麺のコラボレート。
煮卵やメンマがアディショナルプレーヤとして、
ステージングをにぎやかにするんだぜ。ステイチューン。

俺のキッチンDJプレイに乗せて、
クラブの熱気はスーパークールにヒートアップ。
ゲストとして京成ストアで買って来た餃子も、
電子レンジのスクラッチで温めてやるって寸法。
 

我が家の俺による一人きりのキッチンレイブは
レンジの奏でるインダストリアルノイズにはらはらと溶けて
今宵も最高の盛り上がりを見せ
 

 

 

 

ブレーカーが落ちました。

 

<食卓入門 心得 一>
 ポットと電気コンロと電子レンジ。
 上記三者は協業させてはならない。
 これに背く輩は即ち、厭世空気を肺の中に多量に取り込み、
 空白の時間と惰眠と延びきった麺類と共に貪ることになる。

 

 
にしても、
落ちるもんだねえ。ブレーカー。

 
そんなわけで、
ラーメン完成は作者の都合により明日に順延。
ウンガックック。

食文化と消費経済、そして行動心理学の話

2004年10月29日 | Weblog
いままであんまし、料理とか自分でせんかったんですよ。
去年に気が向いてフライパンを買ってみてからは、
ちょこちょこと炊事場に立つようになったのです。

ええ。いろいろなものを作れるようになりました。
チャーハン、ピラフ、スパゲティ、肉野菜炒め、
ホイコーロー、カニ玉、やきそば、コーンバター。
 

・・・料理なんて言えたもんじゃないですが、
それでも神奈川の生んだものぐさエンペラー僕にとっては
目覚しいほどの進歩なのです。

短期間にこれだけ成長したのは、
浪人生時代に「世界の中心は僕じゃないらしい」と悟った、
あのときの感覚に似ているものがあるのです。
 

そんな料理バンザイな21世紀型の僕でありますが、
それほど難しくなく、かつ、作ってみたかったのに、
今まで作っていなかった料理があります。

それは、ラーメン様。
 

なぜに、今まで作れなかったのか。
話すと長くなってしまうのですが、一言に集約すると、
家にドンブリがなかったからなのです。
なんとなく買えずに今まで来てしまったのです。
 

で。
気が向いてドンブリを買ってきた2004年の10月の僕が
ここにいます。
炒め物に偏ってしまう献立カレンダーに業を煮やして、
やっとのことで重い腰をやっとやっと上げたのです。


 

ご近所のフランス資本百貨店型スーパーまで出向いて、
ドンブリ二つを手に取ります。

ラーメンフェアとか銘打たれたワゴンセール。
食べたことのある「山頭火」という店の名のついた麺を
無造作にドンブリの上に乗っけます。

このスーパーは「ワンストップショッピング方式」とやらで、
食器も食品も一緒にレジへ持っていくのです。

麺のお隣で「僕らも買ってけ」と合唱するメンマ君。
僕をみつめるチャーシュー君と煮卵さん。
円筒形の細かいネギ「わけぎ」さんと、
ちょいとした彩りとして加わっていただく「もみのり」どん。
呼称いらずで便利なふえ~るわかめちゃん。

みーんなまとめて面倒みちゃる。
ドンブリの上に乗っけて、両手でテクテクと。
レジへの足取りも軽く、鼻歌なぞで自らの御気分に
お化粧などと洒落込んで。


そんな僕を横から見る僕って、いるんですよ。
横から僕を見る僕っていうのは、
スーパーの中のおばさん客さんのような顔をして、
レジを打つ短大出の女の子のような顔をして、
商品陳列バイトのそこらの兄さんのような顔をして、
僕にこういう台詞をささやくのです。

「あらやだこのお兄さん、今夜はラーメンね。」
「・・・メンマともみのり、あわせて2300円になります。
 ありがとうございました今夜のラーメンがんばって。」
「商品陳列で疲れた俺だけど、
 ラーメンなお客さんのためにバイトがんばるよ。」
 

お前ら、黙れよ。
いや、お前らの台詞を代弁したがる横の俺、黙れよ。

確かに今日の俺は、どこからどうみても
晩御飯にラーメンを嗜む人だ。
だからって、ラーメンラーメン言うんじゃねえよ。
理由なんかないけどなんか悔しいだろが。
 

 

そんなわけで今日はピザとって喰った。
ラーメンは明日以降。そんじゃ寝る。さらば。

政治家とネットメディアと対話の可能性の話

2004年10月22日 | Weblog
今日は政治家について思った所を、ズバズバと斬っちゃうぞ。

こちらは、民主党江田議員のメルマガ登録フォーム。
http://www.mag2.com/m/0000055519.htm

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江田五月 メールマガジン

民主党・参議院議員 江田五月のメールマガジンです。
週2回(月・木、午後9時発行)。

内容は以下の通りです。
 (1) ショートコメント
 (2) 政策情報サービス
 (3) 江田五月の予定表
 (4) 最新活動日誌
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ふむ。

 

あのね。
(1)についてなんだけど、
これが「ショートコメント」じゃなくって、
「ショートコント」だったら楽しいなぁ。
な?
 

 

「江田ちゃんでーす」

「五月ちゃんでーす」

「三波晴夫でございます」

「貴様、誰やねーん!」

「大体ぼくらて、コンビやねんで!」

「二人合わせて江田五月やねんで!」

「三人連立なんてやってられまっかい!」

「そんなわけで、頑張っていかなならんと思うてん。」

「今日は皆さん、名前だけでも覚えて帰って下さいねー。」

「名前覚えたら、投票用紙にマルつけるだけやから!簡単やろ!」

 

「それでは行ってみまひょか。」

「二人で国費は一人分!
 エダットサツキットのショートコント!」


「その1、国会登庁!」


ジリリリリリリリ

「起きなさい!国会に遅刻するわよ!」

「なんだよ母ちゃんまだ眠いよムニャムニャ。」

「なに言ってるのよ!
 あなたが国会に行かなきゃ何も始まらないでしょ!」

「やだぁ。行きたくなーい。いーきーたーくーなーあーい。」

「今日は岡田代表の答弁を補佐する日でしょ!」

「でもでもぉ。」

「南野法相の発言をみんなで叩こうって言ってたじゃないの!」

「あっ!イタタタタタ!母ちゃん、俺、お腹いたいよ!」

「もう!63にもなってまた仮病?」

「母ちゃん、国会に急病で休みますって電話しといてー。」

「仕方がないわねえ。 ( ・・・ピ ポ パ )
 あ、もしもし議員会長?江田ですが。
 うちの人、今日休みますね。 え?病名?

 病名なんて、 五 月 病  に、きまっとるやんかー!」

 

「うまいこと言いました!」

「うまいこと、言いました~!」

  どーんどーんどーん!どどんがどーん!

 

「参院議員は三期目です!
 江田サーカス団のショートコント!」

「その2、有権者!」

 

「ねえ、見てみて!しがない地方の有権者拾ってきちゃった!」

「どうしてそんなみすぼらしい者を拾ってくるの!」

「ねえ、うちで飼っていいでしょ~?」

「捨ててらっしゃい!」

「ちゃんと世話するからさ~。」

「あなたが思っているのよりもデリケートなのよ!
 捨ててらっしゃい!」

「民の声とかもちゃんと処理するからさ~。」

「言うのとやるのは大違いなのよ!
 簡単にそんな約束をしたら政治生命が縮むわよ!」

「絶対に大丈夫だからさ~!ね~、おねがい~!」

「もう。仕方がないわねえ。」
 

 ~ 1ヶ月後 ~
 

「ただいまー。母ちゃーん、きのうの
 サンデープロジェクト録画しといてくれたー?」

「そんなことよりも、有権者の世話、ちゃんとしてる?」

「いいよそんなのー。飽きたよー。」

「あなたがちゃんと世話しないから!
 昨日は家の中でもらしちゃったのよ!不平不満を。」

「えー、適当に処理しといてよー。」

「んもう!結局ぜんぶ丸投げなんだから!」

 

 

「政治家だけに、オチはありませ~ん!」

「政治家だけに、オチたらあきまへ~ん!」

「うまいこと言いました!」

「うまいこと、言いました~!」

  どーんどーんどーん!どどんがどーん!

 

 

いや、すまん。ほんとすまん。
政治的意図とかはよくわからないんでなんもないんです。
すまん。

災害超絶大国日本の話

2004年10月20日 | Weblog
さて。台風ですよ台風!

台風が来るとクラスのおともだちはお休みになるのに、
僕はといえば、お休みをもらっていたのが出勤になっちゃったよ。

どういうことだよ!


そういえば、
資料によれば学校にはたくさんのおともだちがいるはずなのに、
僕はといえば、会社にともだちがいないよ。

どういうことだよ!


あ。
僕が学校に行っていた頃には、友達いなかったわ。
そんな自分を貫き通せるのもまた人生。

そういうことだよ!


歪んだ社会に硬派な疑問をぶつけるのはここらへんにして、
とりあえず今年は台風の当たり年じゃないですか。
せっかくだから台風について、なんか考えてみることにします。


ええと。


最近は台風に名前がついてるじゃないですか。
今回の23号は「トカゲ」かなんからしいですよ。
誰が名づけたのかしら。

このノリで、
プロ野球選手は自分のホームランに名前をつけたらどうだろう。
ほら。ホームランて「x号」て数えるじゃん。
カーンと行ったら「ウルフ」「まさむね」「キャサリン」「よしお」。

清原だったら「とんぼ1号」「しゃぼん玉2号」「乾杯3号」
キャラがたってますね。

SHINJOだったら「ポルシェ1号」「ピッツァ2号」「ロクサンティーヌ3号」
夢がありますね。

古田だったら「団結1号」「交渉2号」「労働3号」
子供に夢を与えてくれよ!


そんなわけで、フテ寝します。

ニュースと気象学と論理学の話

2004年10月18日 | Weblog
そんなわけで、まったくもって部屋の掃除が終わりません。
こまったこまった。

だから日記なんて書いてる暇なんてないよね。
なんか面白ニュースでも紹介してお茶を濁すのです。


ええと、
『クマ出没は台風ストレスが原因?』
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-041017-0017.html

わかりやすく要約しますと、
台風のストレスで、熊が人里まで降りてきているそうです。
うむ。わかりやすい。



確かに今年は台風の当たり年。
災害関係のお仕事に就かれている方には同情致します。

でも、便利ですよね。台風。
こうやって何でも台風の所為にしちゃえば良いのです。

『オレオレ詐欺連発は台風ストレスが原因?』
『ネット心中連発は台風ストレスが原因?』
『プロ野球再編騒動は台風ストレスが原因?』

もう、なんでもかんでも。


でもこうなると、逆に、
台風くんがストレスを感じるに違いないのです。


論理学についてはまったくわからんのですが、
こういうことにはなりやしませんか。

『台風連発は熊出現ストレスが原因?』
『台風連発はオレオレ詐欺ストレスが原因?』
『台風連発はネット心中ストレスが原因?』
『台風連発はプロ野球再編騒動ストレスが原因?』


逆もまた真なり、ってやつですね。ええ。


いい加減な日記なんてこんなもんです。
しんなり。

小さな挑戦と軽い転換と潔い諦観の話

2004年10月15日 | Weblog
毎日ていうか、それにある程度近い割合で、
ちょっとだけコラムっぽい日記を書いてみてはいるのですが、
今日は10分で話をどこまでまとめられるかに
挑戦してみようと思います。


ええと、何かネタは・・・

ない・・・

やめた。




違う。こんなんじゃダメだ。
最後までやり通してこそ男の子。

ひとまず、
今日あったことからネタを考えよう。


む。そうだ。そうですよ。
今日はビン&カンの投棄日だったんです。

で、朝、目を開いて、
ふっ、っと一息ついた瞬間に、
表の道路をちょっと行ったあたりのゴミ置き場から、
トラックの走り去る音が聞こえたのです。



あああ待って!
まだ僕はビン&カンを捨ててないよ!




「ビンでーす。」

「カンでーす。」

「二人あわせて、」

「不法トーキーズでーす。」

「いやー、僕ら、二人でがんばて
 やっていかなあかん思うてるのですよ。」

「やってかなあカンですねえ。」

「でもね、僕らのご主人ね、僕らを規定の日に捨てるの、
 忘れてもうてるんですよ。今日で二週連続。」

「それはいかんね。缶だけにいカンね。なんちゃって。」

「(無視して)でね、僕らを捨てる日て、
 ここいらへんじゃあ、金曜日オンリーなんさ。」

「いきなり何弁になっとんじゃワレェ!
 ビンだけにワレェモノ気取りかいや!」

「(無視して)うちの主人が僕らをしっかり週1で捨てんとね、
 主人の狭い部屋なんか、すぐにビンとカンだらけになってまう。」

「それはビンぼう臭いなあ。」

「僕らもコンビで頑張ってやってきたのに、
 気付いたら新入りメンバーが盛りだくさんでさ。」

「週に7個くらいのペースでアルミたいだからねえ。」

「部屋の中が、ビンとカンだらけ。」

「そのうち、僕らで部屋が一杯になりますな。」

「部屋全てが僕らで埋まって、
 主人は野宿せざるを得なくなるね。」

「ビンとカンだけを捨てにドアを開ける生活ねえ。
 それもまたオツだねえ。ビンだけに。」

「かかってねえよ。」

「急に突っ込むんか。」

「でも、このペースでビンとカンが増えていったら、
 そのうち千葉県はビンとカンで埋まるねえ。」

「そんなわけ、ありまっk




そんなわけで、このあと、
不法トーキーズによるどっカンどっカン大笑いな
オチが続くはずだったのですが、
15分もたっちゃったので、こんなもんで。

ウンガックック。

ビジネスチャンスの拡大と商品経済の話

2004年10月14日 | Weblog
色々とありまして、
4時間以上の睡眠がとれない状況となってから、
数年の時が過ぎている訳なのです。


睡眠が足りている訳ではなく、
しっかり開いてくれない目をこすりつつの朝。
胃の調子が良い場合には、
会社で朝食としてカロリーメイトさんを
缶コーヒーにてどろどろと胃の中に流し込むわけです。



自販機。「WONDA・MorningShot」を購入。
だって、朝専用コーヒーて書いてあるから仕方がないじゃない。

モーニングロースト製法とやらで作られているそうで、
「目覚めスッキリ、気分スッキリ」らしいです。
確かに、それなりに重くない味わいな気もしてくるのです。



しかしまあ、これは味云々じゃないっすよね。
販売戦略勝ちなわけですよね。朝専用。

なんとなく選ばさせられてしまう、
どっちつかずなガラスのジュネレーション。
そんな佐野元春な僕らにとっては、
朝のお友達は「WONDA」になってしまうのです。




でも、午後になるとガラっと状況が変わるのね。
WONDAの口当たりも好きなんだけど、
昼食後の眠気覚ましには、「BOSS・rainbow」を選んでしまう僕。


朝専用て書いてあるからこそ、WANDAを買えなくなってしまう
どっちつかずでシャバダバなジュネレーション。
そんなYAZAWAな僕はちょっと考える所があったのです。



「朝昼晩専用コーヒーって作れば、もっと売れるじゃん。」



素晴らしきサル知恵の世界。
人間てのは、「専用」という言葉に弱いに違いない。


でも僕はそんな中途半端なことじゃ考えを止めないね。
枠組みを破らねばアイデアはアイデアとして
結実しないものなのですよ。

うーん。



朝専用コーヒー

 ↓

朝昼晩専用コーヒー

 ↓

月火水木金土日専用コーヒー

 ↓

10月専用コーヒー

 ↓

秋専用コーヒー

 ↓

2004年下半期専用コーヒー

 ↓

2004年専用コーヒー



とまあ、こんなこと誰でも考えつくんだろうな、と。
こんなバカな考えで、商品作る奴なんか・・・・



はっ!
「21世紀なし」って、もしや!