学校に言論の自由を求めて!

東京都教育委員会の「職員会議で挙手・採決禁止」通知に、たった一人異議申し立てした元三鷹高校校長の土肥信雄先生を支援します

9.27「学校に言論の自由を求めて!」集会第1部(2)

2008-10-12 22:39:52 | Weblog

               (写真をクリックすると拡大します)

インタビュアー(都立高校保護者)
東京都教育委員会がそこまで酷いことをやっているというのを聞いてびっくりした。なぜ都教委は常識的に考えてもおかしなことを押し付けてくるのか?

土肥校長
都教委は、校長が都教委の言うことは何でも聞くと思っていたと思う。加えて国旗・国歌問題を通じて組合が弱体化したと見た。内部告発を受けたときに私を指導して、それで終わりだと思ったはず。ところが私は逆にファイトが湧いてきた。都教委にしてみればこれが表に出るとは夢夢思っていなかっただろう。

インタビュアー

校長先生たちは何でも都教委の言うことを聞くから職員会議での挙手・採決を禁止するような、無茶な要求も出してよいと?

土肥校長

職員会議が補助機関化して決定権は校長にあるわけなのに、教員の意向を聞いただけでも校長はそれに拘束されるのだと都教委は考えたのだろう。挙手採決の禁止の目的は校長の権限の強化である。では校長の権限と責任があるかというと、ほとんどない。例えば、いわゆる国旗国歌問題で、2003年10月23日、校長に対する職務命令が出た。包括的職務命令だけで充分なのに、都教委は口頭だけでは危ないから文書による個別的命令を出せと迫って大変だった。しかも「文書による職務命令は、校長の責任と権限でやれ」という。実際、校長には権限と責任などまったくない。

二例目は業績評価の問題。業績評価実施要領には「一次評価者は校長で、評価の仕方は絶対評価」とある。ところが都教委はABCDの4段階で、CDを20%位はつけろと割合を出してきた。これでは絶対評価ではなく相対評価だ。しかも質問をしても説明責任を果たさない。こちらは何かというと文書を提出させられるのに都教委側は文書を出さない。都教委の回答を公表したら守秘義務違反だという。通常、服務事故の時は校長が報告書を書くが、私は自分が悪いと思わないから書かないと言ったら、中部学校経営支援センターが書いた。逆に私の方は、公益通報の保護条例という内部告発の条例があったので都教委を法令順守義務違反で告発した。しかし審査するのは第三者機関ではなく、いわば身内同士。

インタビュアー

そういった状況の中で他の校長先生たちも苦しんでおられるはず。どうして異を唱える校長が土肥先生以外にいないのか。
土肥校長

リスクを負うのは非常に難しい。実際には私の考え方を認めてくれる校長も多くいる。私は自身の経歴から、リスクを負わない運動は結果的には意味がないと思い、現職の時に名前を出してやろうという思いがあった。でも応援してくださる方は一杯いると信じている。(会場拍手)

インタビュアー

都民としては他の校長先生に是非頑張って頂きたい。おかしなことを見逃していたり、違法なことをそのままにしておくと大分県の教員採用の不正事件のように違法なことがまかり通る東京都になってしまう。

この挙手採決禁止の通知が出たままだと、生徒にとってどういう影響があるか?

土肥校長
例えばさっきの掲示物の検閲や生徒会活動への規制など。実は私が都教委へ意見を言い始めたのは昨年からだ。最初は一人でやろうと思った。ただ三鷹高校の生徒と保護者は絶対ついて来てくれると信じた。今はもう本当に勇気百倍。今日の集会がこのような形でおこなわれたことについて本当に感謝している。(大拍手) 
                 

休憩 ―


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