仙露軒日常

利根川べりの仙露軒にすめる初老のおやじのつぶやきごと。ご笑止、ご笑止。

おため

2012年04月24日 | 茶の湯

おうつりともいいますね。

贈答はもともとは言の葉に由来します。

こころをこめて「ことぶく」わけですので、

「ことぶいた」人は霊力が乏しくなりますので

いただいた側ではそれを補填するわけです。

和歌で言うと「返し歌」の発想ですね。

よく格安ツアーの宣伝文句に「ちょっぴりプレゼント」というのがありますが

あれとは違います。

香山リカ『若者の法則』にも「ちよっぴりプレゼント」と似たような感覚が若者たちにあると書かれてました。

なかなかこのおためを何にするかが難しいですねぇ。

さてさて都の西北先生には何を「おうつり」にいたしましょうか。

先日、お祝いしてくれた後輩達にはこちらをおうつりにいたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 


道具に使われる

2012年04月02日 | 茶の湯

お茶をしていると代点といって他所のお席で点前をすることがあります。

たいてい名品ぞろいのお席なのでとても勉強になります。

まさに美術館に並んでいるようなお道具で点前をするときは

おもわず緊張します。

しかし何よりも驚くのは道具がみんな癖があるのです。

建水がひしゃくをすべらせたり

茶杓が茶わんからすべりそうになったり、

まるで点前のへたくそをあざ笑うようです。

お茶の稽古ってなんでするのかというと

いつでもいかなる道具にでも対応できる力量を育てるためなのでしょうね。

道具の格に負けない点前ができるように精進したいものです。

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