ギャラリー三昧

ギャラリー觀
〒963-8002 福島県郡山市駅前1-6-5
http://www.gallery-kan.com/

齋藤清展

2007年01月28日 | インポート

Photokiyosi 齋藤清デッサン1956年1月19日作(ワシントンDC)。

1956年の1月~7月にかけ、アメリカとメキシコを訪問して各地の大学や美術館で実技指導を行い、個展を開催している。今回展示中の雨のミシガンもミシガン大学の構内。ショップガールは1959年の冬に訪ねたパリのピエール・カルダンの店員を描いた作品。余談だがパリの印象について齋藤氏は「風景は絵になったが、人は冷たい感じがして好きになれなかった」と語っている。

今回展示の一番古い作品はハニワ(C)の1952年作。1947年に1年間東京国立博物館ニュースの題字デザインを手がけていた時、国宝級のハニワや土器を手にとって見る機会があった。そこから発想して作られた作品。雲母摺りやごま摺りの技法も使われている。

雲母(きら)摺り
料紙装飾や浮世絵版画の技法の一つ。版木に糊のりや膠にかわをつけて紙に摺り、その上に雲母(うんも)の粉を篩ふるいかけ、乾いたあと、残りの粉を払い落とす。浮世絵で雲母粉を用いた版画の刷り方。銀粉のような効果を出したもの。

ごま摺り
淡くかすれたような刷り。(摺り損じの事とも言われるが、齋藤清はわざとかすれた感じを出すために技法として使っている。)


2007年01月24日 | アート・文化

本年、5月に「赤木明登展」、9月には友人の髙森寛子さんと共同企画で「福田敏雄・伏見眞樹 二人展」を開催する。漆はホンと素晴らしい素材だと思うし日本文化の残していかなければいけないモノだ。

本日、昔会社勤めをしていた頃の上司が訪ねて来てくれた。懐かしい話に花がさく、今は別々の職業だが昔から知っている同士、今でもお付き合いできる事は嬉しい!

ギャラリーでは、斉藤清展開催中!


千社札

2007年01月18日 | アート・文化

1_2 千社札(せんしゃふだ)琉球ひなの図。今まで「せんじゃふだ」と読むのだと思っていた。

最近、千社札の本を発見面白いので読んでいたら、琉球ひなの図柄のモノもあったので、琉球玩具 豊永盛人くんにも教えてあげた。その他、名前や家紋だけではなく郷土玩具の図柄のモノや歌川広重の「東海道五十三次」を模したと思われる札もある。交換会も行われていったらしくこれが今の名刺の起源になっているのではと思う。しかし大きさや貼り方にも決まりがあったりしてとても興味深い。

千社札

室町時代(1338-1573)頃から、伊勢参り・西国三十三ヶ所・四国八十八ヶ所・坂東三十三ヶ所霊場巡りが盛んに行われていた。社寺に参詣でした記念のために、あだ名の様な名前を書いた札を「題名納札」として貼ることが信仰、信心のなかに生まれ、ここから千社札が自然的に発生してきたと考えれる。もともとは木で作成され自分の名と願い事を書いたモノを箱に入れて持ち歩き、神社仏閣に信心のために打って歩いていた。紙の札が作られ始めたのは、天明(1781-1788)の頃と言われている。その後、だんだん紙の千社札を貼ることが盛んになり、さらに「交換会」と呼ばれる、貼る現場でお互いの札を交換したり交際をしたりするような事も始まり、交換することも重要な目的になった。それに浮世絵師の手による多色摺りの札がもてはやされるようになり千社札を作る事は、一種の娯楽となっていった。幕末になると「連」と呼ばれる愛好する団体が幾つもできた。連ごとに「標」いわゆるマークを決め、標や、共通の画題を摺った札に、各人の題名を入れる「連札」といわれる形式の交換札も盛んに作られるようになった。


齋藤清展

2007年01月13日 | アート・文化

Img_2032 明日よりギャラリーにて齋藤清展。

齋藤清は本年度生誕100年でもある。ライフワークである会津の冬や柿が有名だが本展覧会には1950年代~1960年代の希少な作品。デッサンなども展示。年代を感じさせないモダンな構図にはいつも脱帽させられる。

昨日は茶道に、床の間には琉球玩具、豊永盛人作の「亥」色紙が飾ってあった。本年はギャラリーで茶席を作ってみたいとも思う。


楽しいお正月展

2007年01月10日 | アート・文化

楽しいお正月展も8日で終了。様々な干支たちもう少しならあります。至急来店下さい。14日よりの齋藤清展の準備やら片付けやらイロイロ。民話茶屋の伝統こけし総入れ替え。またレアなこけしお目見え。

Img_1936 国宝 白水阿弥陀堂。

1160年、国主岩城則道の妻徳尼が夫の供養のために平泉の金色堂にならって建立したとされ、 平安後期に流行した阿弥陀堂建築の代表作。
お堂の優雅さ、浄土式庭園の美しさに感動した。シンプルな和様の建物。しばらく見入ってしまった。この位置から見るお堂が一番綺麗、屋根の木場板も素晴らしくお坊さんの話では約50年に一度葺き替えをしているそうだ。国宝の建物は関東より北ではココと平泉だけれしい。
「白水」の名も平泉の「泉」を二字に分解したという説が伝えられている。
建物内部には、寄木造漆箔の本尊阿弥陀如来をはじめ、観世音菩薩立像、勢至菩薩立像、持国天王立像、 多聞天王立像が祭られ、国の重要文化財になっている。ぜひお勧めの場所今度は新緑や紅葉の時期に訪ねてみたい。