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認知症は1つの病気ではなく様々な症状の集まりです/知っておきたい認知症4

2016年10月13日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp 今から知っておきたい認知症シリーズ4
認知症は1つの病気ではなく様々な症状の集まりです
知的機能の低下によってもたらされる生活障害と言える

Alzheimer04
図表はブログ者が再編集した

■認知症の症状は中核症状(脳の働き低下)と周辺症状(環境変化)がある
認知症は、次のように定義されています。『一度獲得した知的機能(記憶・認識・判断・学習など)の低下により、自己や周囲の状況把握・判断が不正確になり、自立した生活が困難になっている状態』です。つまり今日まで自立して生活していた人が、物忘れが酷くなり、適切な判断力、推理力などの知的機能が低下したため、周囲に迷惑を掛ける行動が出てきて、見守りや援助が必要になった状態です。知的機能の低下によってもたらされる、生活障害と言えます。

認知症の症状は、脳の神経細胞そのものの働きが低下して起こる「中核症状」<図表・ピンク部分>と、中核症状が基本となり性格・体験・環境などが絡み合って発生する「周辺症状」(行動・心理症状)<図表・周辺の黄色部分>があります。中核症状は記憶障害、理解・判断力の低下、見当識障害(時間・場所・人物が分からない)、実行機能障害(段取りよく行動できない)などがあり、全ての認知症の人にいずれかの症状が見られます。

周辺症状は、多弁・多動、暴言・暴力、失禁・弄便(便を壁や床にこすり付ける)、徘徊、食行動異常(異食・過食・拒食)、昼夜逆転、性的異常、幻覚、妄想、抑うつ、不安・焦燥、興奮、せん妄などです。周辺症状は、認知症の人全てに見られるのではありませんが、環境の変化や認知症の進行によってよく見られます。認知症の人の介護者を悩ませるのが、この周辺症状なのです。

■定年退職や配偶者の死をきっかけに認知症が始まる例も少なくない
認知症は1つの病気ではなく、症状の集まりです。認知症の原因となる疾患には、脳そのものの病変による1次的要因と、脳以外の身体的・精神的ストレスによる2次要因があります。1次的要因は、脳萎縮性変化(アルツハイマー型認知症など)、血管性変化(脳梗塞・脳出血など)、内分泌・代謝性・中毒症疾患(甲状腺機能低下症・アルコール性認知症など)、感染性疾患(クロイツフェルト・ヤコブ病など)、その他、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などです。病気によっては、早期発見・早期治療により改善できます。

2次的要因には、環境の変化や人間関係、不安、抑うつ、混乱、身体的苦痛などが挙げられます。入院や転居といった環境の変化により認知症が出現したり、骨折・貧血などの身体の変化でも認知症が酷くなることがよくあります。定年退職や配偶者の死をきっかけに、認知症が始まった例も少なくありません。アルツハイマー型認知症などは、加齢とともに進行するものです。2次的要因を見つけて対策を取るのが、認知症介護では最も重要で有効な方法です。

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