司書教諭日誌

福島県の公立小学校勤務。小規模校勤務ですが、司書教諭に任命されました。
日々の取り組みや学級指導を綴るブログです。

司書教諭になりました

2017-04-22 23:47:59 | 司書教諭日誌
3年間「司書教諭・めざそう日誌」というブログタイトルでしたが
今年度から「司書教諭」に任命していただきました。
私の勤務校は全校生徒が50名以下で、複式2つを含む4学級です。
ですから12学級以上は設置義務のある司書教諭は置かなくてもいいのですが
ありがたいことに、任命していただきました。

頑張るぞー!!

と、5年前ならダイレクトに繋がっていたことと思いますが、
超超超及び腰の年月を経て、腰が重くなっています。
授業支援のことも、年度初めの多忙な職員会議では資料を出しても「読んで下さい」と言うのがせいぜいでした。

つい先日、学級の子どもにぽろっと
「わたしはプロの先生だから、声を使い分けるよ」
と話しかけてしまったことがあって、
そんなふうに言ったのは初めてだったものですから、
あれ、自分は教師のプロだったのかと言った本人が少し驚きました。

司書教諭になっても、やっている仕事は今まで通りです。
選書をカテゴリー分解して重要度を決めるとか
掲示計画を4つのゾーンに分けて用途を変えるとか
今年は分類サインを作ってみようとか・・・
多少は学校図書館の慣れてきた感じはしますが
果たして司書教諭のプロにはなれるのかなあと首を傾げるのが正直なところ。

「司書」にはかなわないけれど、また少し、じたばたしてみます。

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東日本大震災を忘れないために

2017-03-25 21:29:21 | 研修
広める会の例会に参加しました。
レポーターは、昨年に引き続き学校司書のKさんです。
テーマは「東日本大震災を忘れないために」

「ひまわりのおか」
 ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方丹・文、松成眞理子・絵

 大川小学校の子どもたちが向かった丘にひまわりを植えたお母さんたちの絵本です。
 穏やかな語り口調で綴られたエピソードですが、涙が出て止まりませんでした。

Kさんは、大川小のことを知った時に、なぜこんなことになってしまったのだろうと疑問ばかり頭に浮かんだそうです。
Kさんも震災時に目の前の子どもたちがいて、どうやって助けようかと必死だった経験がおありです。
なので、どちらかというと自分がその場にいたらどうしただろうという視点からこの問題を考え続けてこられたようです。

「津波被害と学校ー東日本大震災時の津波避難行動から学んだことー」という
宮城教育大学教育復興支援センターの瀬尾和大先生のレポートを資料としていただきました。
客観的で公平に見たレポートだと感じました。
私が驚いたのは、大川小の周辺はハザードマップの危険個所になっておらず、
その地域の死亡率が80%以上に及んだということでした。

Kさんは実際に現地を訪れて、小学校のすぐそばを流れる北上川の川幅がとても広いことや、
河口周辺だけれど海は見えないことなども見てこられたのだとか。
また、震災前には川沿いに立派な家が立ち並んでおり、
震災前の暮しの手記でも豊かで安全な川の様子が描かれていることから
「この川は、暴れ川ではなかったのだな」と思ったそうです。

また、裏山に登るルートも実際に見て、
「津波が確実に来ると知っていたら子どもたちを登らせたけど
 そうでなかったら怪我をさせることを懸念して登らせないのではないか」
というようなこともおっしゃっていました。

以上の発言は記憶とメモをもとに書いていますので、大筋では合っていると思いますが
細かい違いがあるかもしれません。もし大きな勘違いがありましたらすみません。

話し合いの中では、参加者から
「ハザードマップを作った人たちの経験値が問われる」
といった発言もありました。
宮城県が作成したハザードマップは昭和のデータを元に作成したので
それ以前の被害は反映されず、津波被害が低めに想定されていたのではないかというのです。

津波の碑を石で造らずに、あえて木で作ろうという中学生の発言も話題に上がりました。
ふつう、後世まで引き継ぐために津波碑は石で造るのだと思っていましたが
石だと年月がたつにつれて見慣れた風景の一部になってしまうので
木で作り、朽ちて来たら数年ごとに新しく作り直すことで意識を新たにするのだというのです。

私たちは内陸に住んでいるせいか、津波についての危機感はあまり強くありません。
でも、海に遊びに行くことや用事で出かけたときに地震にあう可能性もあります。
この震災の犠牲を無駄にしないためにも、語り継いでいくことが大切であり
大人が防災教育について真剣に考えなくてはいけない―――とKさんはおっしゃいました。

新聞の特集記事もさまざまなものを読ませていただき、
とても考えさせられた例会でした。



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多読賞とトリオ読書

2017-03-19 17:47:47 | 学級・学校
学校図書館の貸し出しが終わり、今年度の貸し出し冊数をまとめてみました。

200冊を超えた子が2人、100を超えた子は11人でした。
全校生徒36名の学校なので、児童数1/3が100冊超えってすごいかも。
とくに低学年の子たちは毎朝楽しそうに来てくれて、彼らの笑顔には私の方が元気をもらっていました。

学研から出た震災アーカイブの本を1巻から読み進めていた6年生。
「5分後の世界」をむさぼるように読んでいる5年生。
調べ学習で図書館を利用していた4年生。
それぞれの好みの本を借りていた2年生と3年生。
はじめは絵本を多読して、しぜんに物語に移っていった1年生。
たくさんの本との出会いを作ることが出来たとしたら幸いです。

3月に入ってから「くじスタンプ」というのをやっていました。
期間中に3冊借りてスタンプを押してもらうと、くじがひけます。
くじにはABCDが書いてあり、それぞれの箱の中から好きな賞品を選べるというしくみです。
賞品には、本の付録(ゾロリの本の付録など)・書店からいただいた小物・私の家の不用品などを充てました。
くじびきの日は朝から大賑わいでしたよ。


さて、クラスでは国語で物語を執筆しました。
本当はライティング・ワークショップで継続させたかったのですが、時間が許してくれません。
でも、子どもたちは結構たのしんで書いていたようです。
やはり、たくさん物語を読んでいる子は表現が滑らかです。
本よりドラマや動画が好きな子は、表現したいドラマは面白いのですが、書かれたものは説明が不足しています。
情景や心情を書いてみてはとアドバイスをしました。
それをパソコンで清書して挿絵を入れ、製本して本を作ります。
パソコンが自動面付けをしてくれるのでとっても楽です。

国語は、来年度の学力調査にむけて過去問をやりつつ、同じ本を3人で読み合うトリオ読書をしています。
ペアでもよかったのですが、子どもたちはトリオを作ってしまいました。
あとから考えると、トリオの方の距離感がちょうどよくて、この子たちには合っていたかもしれません。
ただ、今回は役割も1回に読む範囲も決めなかったため、読む速さは違うし、本によって読み終える班と1/3も進まない班があって、どう転がるか、子どもたちの様子を伺いながら、無理なく取り組んでみました。
一応、フレームをまとめるワークシートは準備しました。
リテラチャー・サークルは授業との相性がいいけれど、リーディング・ワークショップは難しい!
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ランサム・サーガ

2017-03-03 23:57:13 | 研修
子どもの本を広める会の読書会に久しぶりに参加させていただきました。
今回のテーマは「ランサム・サーガ」。
私にとっては小学生時代に愛読した懐かしい本ですが、レポーターの方は新訳が出てから旧訳と比較してお読みになられたのだとか。
新訳と旧訳の違いやランサムの人生などについて、詳しく教えていただきました。

ある参加者の方が「どうしてサーガっていうのでしょう?」と不思議がっていらっしゃいました。
確かに、北欧神話でもないのに「サーガ」と呼ぶのは不思議な気がします。
「闇の戦い」は The dark is rising sequence ですし
「ナルニア国物語」は The chronicle of Narnia  です。
「赤毛のアン」は Anne Books というらしいです。

岩波のアーサー・ランサム全集の物語は、湖水地方の物語やイーストアングリア、南シナ海など
場所や登場人物も設定は共通するものの、異なるいくつかの話から成るので、
出てくる神々は同じだけれど、それぞれがいろいろな話に登場する神話のようだと思ってつけたのかもしれません。
なかなかうまい命名だと思います。

これを機会に読み返せたらと思って新訳の「女海賊の島」を買ってみました。
ミスィー・リーとナンシーのやりとりが好きだったのです。
高校の頃、この本をきっかけに「ファンタジーとリアリズムとは?」なんて考えさせられたのもいい思い出です。
リリアン・スミスの児童文学論や「オンリー・コネクト」を愛読する、渋い女子高生でした。
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ぎゅうぎゅう

2017-02-18 22:55:41 | 学級・学校
子どもたちの学校の1日は「やること」でいっぱい。

7時半ごろ学校について、高学年は昇降口で下級生に挨拶する「挨拶当番」と
公共スペースを掃除する「掃除当番」があり
朝の準備が終わったら算数の問題集にとりくみ、週に一度は校長・教頭・専科が指導する課外授業へ。

8時から朝読書。朝の会と授業。

水・金の業間はスポーツタイム。

月水金の業間は鼓笛練習。
火木は鼓笛移杖式の練習(いまだけ)

放課後は陸上練習。

学童で宿題と自主学習と遊び。

帰宅してから音読と自主学習。


忙しいねえ。
これに縄跳び大会、漢字検定、英検Jrだなんだとぎゅうぎゅうに詰め込まれて
今度は毎朝ストレッチタイムも導入される。
子どもたちは、よくやっていると思う。


「本を読め」なんて、決して安易には言えない。
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またまた絵本賞

2017-02-04 00:42:55 | 図書館・書店
日本絵本賞の絵本を買う予算がないので、自前の絵本で投票ごっこを楽しもうという
絵本賞の取り組みが始まった。

今回、本に添えるカードを手書きで作ってみた。
手書きPOP講習会の成果である。
今まではパソコン一辺倒だったが、
案外手書きの方が時間がかからず、自由な発想で作れるので楽しいかもしれない。


村費で購入する最後の予算分の図書が届いた。
受け入れ作業をするため、いつもより少し早く出勤して、こつこつ仕事を進める。
今回の(いつもの?)選書コンセプトは「必ず子どもが手に取る本」
最後の作業を図書館内で行ったら、ラベルに蔵書番号を書いている最中に子どもが手を伸ばして借りていく。
早速借りて、翌日「面白かった」と言いながら返しに来る子。
新刊ほんの受け入れ時の楽しみです。
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「君死に給ふことなかれ」

2017-01-22 15:20:12 | 読書録
古川薫さんの「君死に給ふことなかれ 神風特攻龍虎隊」(2015、幻冬社)を読みました。

きっかけは、新聞の書評欄に古川さんのインタビュー記事が載っていたこと。
作者の実体験を元にしてという点に興味をひかれ、ずっと読みたいと思っていましたが、やっと読む機会を得ました。

あらすじは、こちら ⇒ http://www.gentosha.co.jp/book/b9028.html
(幻冬社サイト)

いちばん心に残ったのは、学徒出陣で特攻隊に送られた兵士たちの「引き返し」が多かったというくだりでした。
「8月15日の敗戦時を待たず、すでに新しい時代がはじまろうとしていた。
 軍人としての精神教育を受けていない大量の高学歴の人々が、
 いきなり凄惨な第一線においやられたこのときから、
 旧時代の戦場モラルは崩壊しはじめたのだ。」(本文より)

この作品に描かれる沖縄戦最後の特攻隊の隊長は、2度引き返しています。
引き返したのは機体の不調だけではありません。
臆したのでしょう。
それでも、「また出撃させてください」と志願し、上官は「今日は休め」と言います。
地上では、出撃したあと30分は滑走路の灯を消さなかったといいます。
引き返してくるかもしれない機体を迎えるためです。

誰も死にたくないし、死なせたくはない。
なのに死地に赴かなくてはならない状況に追いやられるのが怖いことです。

作中、華族の妾の子で、厄介払いのため学徒出陣させられ、特攻隊として出撃するも引き返し、
収容所のような「振武寮」に入れらるがそこを脱走し、
内務隊では精神疾患のふりをして体罰からも逃げ回る「宮田(仮名)」という人物が描かれています。
なんとも逞しい人物です。
この人が、戦後どのような生き方をしたのか知りたくなりました。

映画「この世界の片隅に」は、日常の暮らしの延長に戦争を描いて
なんといいましょうか、「戦争」を特別扱いしていないところが新鮮でした。

戦争や特攻隊といったテーマの作品を敬遠しがちなのは、
読んでいて辛いことが予想されるからかもしれません。
そして、「戦争はいけない、平和が大切」といった、決まり切った感想しか持てないだろうなと
傲慢にも読む前からわかったような気になってしまうからかもしれません。

でも、この作品を読んで、あの時代が特別だったのではない、今も、これからも起こりうることなのだと感じました。
だからこそ、語り継ぐことが大切なのだと思います。

作者の古川さんは80代。
戦場には赴いていませんが、実際に兵役についた世代としては最後の方にあたる方です。
貴重な証言を残してくださいました。
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ZUR ZEIT

2017-01-14 01:27:24 | 学級・学校
図書委員会の1月の活動は「絵本賞」

山田養蜂場や毎日新聞社やSLAが行うあれではなくて、学校独自のローカルな絵本賞です。
ポスターを書いたり、ポストを準備したりする手間はかかるのですが、今年はかつて作ったものを再利用して準備を軽減化しました。

POPを、せっかくなので手書きで書けたらいいなあと思ってます。

1 好きな本を選び、紙にお勧めの言葉を書いて封筒に入れ、エントリー用ポストに入れる。

2 エントリーされた本に「お勧めの言葉」を添えて展示する。

3 展示された本を読んで、「絵本賞」に応募する。

今年で3回目になります。
どうにかしても、盛り上げる方法を考えなくては。
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冬休みの仕事など

2017-01-08 21:52:32 | 図書館整備
冬休みにはカウンター下の本を整理し、サルベージするものと廃棄するものに分けました。
廃棄するものは、リストを作って教育委員会に提出する手順を取ります。

2年前の冬に職員作業で一気に書架から抜いてもらった本のうち、類書がないかどうか、修理できるのではないかなどと一冊ずつ手に取って判断し、「棄損」と「廃棄」のものを抽出してリスト化しました。
2年間もカウンター下に唸らせておいたとは、気の長い話です。なかなか時間が取れなくて・・・
昭和40年代の本などが混じっていて、村上勉さんの絵が若い感じで新鮮でした。

1・2学期の貸し出し統計も、やっとまとめました。
1学期はカリキュラムの都合により日数が少なかったので微減でしたが、2学期は前年比で500冊以上増えてびっくりしました。
確かに貸し出しが多いなあとは思いましたが、嬉しい数字です。

東京でクラナッハ展を見たついでに、ナルニアの国で買い物をしてきました。
今回購入してきたのは原画展をやっていた、きくちちきさんの「ゆき」という絵本。
雪の表現が多彩で雄弁です。
戦争関係のブックリストの新しいのは購入見送り。
憲法関係の「憲法くん」「やさしいことばで日本国憲法」「三島由宇、当選確実!」などを購入。
松元ヒロの「憲法くん」、おもしろいですね。

東京国際子ども図書館の「おとく弁当」ランチが安くて美味しくて得した気分です。
中身はお任せなので、他のランチで余ったおかずなどを入れているのかな?
意外な穴場を見つけました。



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英語学習と言葉の習得

2016-12-22 22:39:13 | 100連発
近頃、英検の勉強を始めました。
無理だろうなとは思うのですが、小学校教員の受験が半額免除になるという制度があり、もうすぐ終わるのだそうです。
せっかくだし、多少なりとも勉強するモチベーションになればと思ってやりはじめて、ふと思ったことがあります。

「2級までは口語の英語だけど、準1級からは文語になるのでは?」

私の英検レベルは約20年前に2級をとった程度で、読む方はともかく、ALTの先生と英語でしゃべるのも四苦八苦というありさまです。
文科省の英語指導研修にも当たったので、今年からALTとは英語で会話をしようと頑張っていますが、
話していてつくづく、「幼稚園児レベルだなあ」と感じます。
簡単な意思疎通や会話はできますが、高度な中身は伝えきれません。
単語がわからないからです。
問題集も、単語がちっともわからないのでしょっちゅう間違えます。

なぜ学校図書館ブログで英語の例を挙げたかといいますと、このプロセスって、もしかして子どもたちが絵本から物語へ移行するときに感じるハードルと似ているのではないかと思ったからです。
文字は読める。
文法もわかる。
でも、単語がわからないから文章の意味がつかめない。

以前の私なら、日本人なのに日本語の単語がわからないなんて、そうそうないだろうと思っていましたが、今の5年生を担任していて、その考えを改めました。
たとえば、5年生の子どもたちは「税金」という言葉がわかりませんでした。
漢字の学習はしているので、読み方はわかりますが、何を指しているのか知らないのです。
(漢字検定でも彼らがいちばん苦労したのは、この部分でした)

英語の学習中の私が、まさにその状態です。
絵本やマンガは絵が助けてくれますが、文字だけの本は何も助けてくれません。
だからわからない。意味が分からなくてつまらない。敬遠する・・・というプロセスなのでは?

1年生の子どもたちは、1学期から2学期のなかばにかけて、山のように絵本を読んできました。
そして、今は「かいけつゾロリ」と「ルルとララ」に夢中です。
どちらのシリーズも、子どもが自分で読めるように手助けしてくれるしかけが満載で、子どもが安心して読める(=わかる)から人気があるのだろうなあと、改めて価値を知った思いです。
(もちろん、キャラクターやストーリーが魅力的なのはいうまでもありません)

3年生以上の子どもたちが「学習漫画サバイバル」に夢中なのは、こちらも多様な知識の世界を、子ども寄りの描き方で「わかる」ように描いてくれているからでしょうか。
むさぼるようにして読む子どもたちの姿を見ていると、知識欲を満たしてくれるものを貪欲に渇望しているようにも見えます。
栄養のある食べ物がわかるように、この本は自分にとって必要だと本能的に感じ取っているのでしょうか。

英語の学習でも、そんないい本がないでしょうかねえ・・・。
たぶん、圧倒的に英文の「読書」が足りないのでしょうねえ・・・。




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