おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

マキ婆の休日

2006-11-27 14:31:12 | Weblog
久しぶりにマキ婆が休みで掃除する人が居ないので市場は出来るだけ早めに切り上げて帰ろうとしたら八百屋市場から携帯に電話が入り注文の野沢菜が準備できたと言ってきた。
それはマキ婆に漬けるのを頼もうと思ってたのに早く来てしまった。
お昼に雑誌に広告を出したのを見ての予約が有るし、それと他に二人休んだので少し緊張している。
板長も病院によって来るとメールが有って他誰も居ないので志保ちゃんと掃除をした。
志保ちゃんがホールの方で僕がトイレをやった。
久しぶりのトイレに背のちじこまったマキ婆の手が届かないところを重点的にし、一年経つと換気扇のところまで綿ぼこりがびっしりになっていた。
この前トイレの掃除をやってる時に出会ったら、マキ婆は両膝をついて手で雑巾がけをしていた。
マキさんそこを拭く雑巾と他のも一緒にしてないだろね、と聞くと、まだそこまでもうろくしてねえーやと言われ、やぶ蛇が怖いので、そうだよねーありがとねーと話を切り上げた。
友達がとても良く掃除が出来ていて、特にトイレがと言った言葉を添えて。
マキ婆に見習って隅々まで雑巾で拭き、最後の仕上げにアルコールを散布してやめたけど、また洗剤が無く白いとこの染みが落ちてないのはアルコールを洗剤代わりにしてるのかもしれない。
遠まわしに聞くより洗剤を買ってきて備え付ければよいかな。
低気圧の影響か弱い冬型なのか朝から時雨れて遠い山は見えなく、霧に浮かぶ木立は山水の絵のように見慣れた風景をがらりと変えている。
少し気温が高いのか蕎麦が良く出てまた打ち直した。
この頃の蕎麦は新蕎麦になったけど今一香りが無い。
いつもの事だけど仕入先に言うとニヤニヤした感じでらちが明かない。
丁度八海山の吟醸酒のように難癖が無いのはいいけどどうも物足りないのだ。
普通新蕎麦のほうが香りや甘みが強いわけなのにどうもおかしい。
新米の時もそうだったが良い米は低音貯蔵で取っておくので新米の頃になっても味や香りがあまり変わらないせいもある。
この前まで蕎麦を打っていると香りに酔いそうであったのに、前の八海山の社長がよく僕に言ったものであった。
ガクさん今の時期が酒屋の親父は頭がいたいのだよ、新酒になると香りと味がきつくなって、去年の酒はなじんで丸くなり、それを飲んだお客さんが今年の酒は味が落ちたと、そこで丸くなった酒を多めにし段々新酒の割合を増やしていくのがと。
蕎麦も毎日向き合っていると初めから突然に新蕎麦にならないで徐々に増えていくのが判る。
まあ、酒の香りと逆であるが。
今になれば、八海山は余裕で地下の貯蔵タンクにいれて丁度良い熟成にして販売しているだろうけど。
予約のお客さんは若い女性。
息子から分けてもらった、ダロワイヨのモコロンを半分に切ってマスカルポーネチーズをぬってココアパウダーを振ってデザートの盛り合わせに添えた。
10種類の料理にデザート付。
予算も高くないので大根料理が3品。
昔の料理を参考にしたのできっと若い人には受けなかったかも。
夜も飛び入りのイロリを入れて2組の予約。
いつものお客さんだからいつものようにした。
雨の中首領がまたキノコをいっぱい取ってきてくれた。
明日はキノコ作りと妻の顔を見に行かなければ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする