学校を辞めます 

51歳、ある教員の選択

大きな字で書く(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月12日 16時59分29秒 | じゃがいもじゅく
5月11日(金)F君:中1
中学校(特別支援学校)に通い始めて1ヶ月、だいぶ雰囲気もちがったのか、最初は少しじゃがいもじゅくでも落ち着きがありませんでした。少しずつ、落ち着きを取り戻しつつあるのか、学習でも集中できる時間が増えてきています。
カタカナを初めてやっています。とにかく、大きく書くところから(まずはなぞりから)やります。A4サイズに、いっぱいです。
紙に、お手本をすかして、書きます。
大きいと、線にそって一生懸命になります。
字が小さいとゴールが見えるので、先を急ぎます。
大きいと、先より、今の道の方が見えるので
じっくり、線にそって書きます。
習字で自分が書いた字は、決して忘れません。
それは、こうした作業を行なっているからです。
自分がどの道を通って、ゴールにいったか、確認できるからです。
速く書くと、どこを通ったかわすれてしまいます。
さて、紙をはずして、自分の力で、手本を見て、書いてみました。
すごい字になりました。
二人で、大笑いをしました。
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木村裁判の控訴審がはじまる

2012年05月11日 13時34分15秒 | 学校で起きていること
5月10日、木村裁判の控訴審がありました。
映像
記事
会場に2006年6月、僕が自主退職した年に新宿区で自死された新人教員(公務災害が認定)の親御さんが来ておられ発言されました。どんな気持ちか、僕には推し量れません。でも、「公務災害」は、働くものの「最低限」認められた権利ですので、それすら認めないことへの「情けなさ」「儚さ」がきっとあると思います。認定されても命は戻らないのです。
「福島」で起きていることに似ています。金では解決つかないのです。きちんと話して欲しいのです。何があったのかを。命を落としたこと、そのことの重みを受け止めてほしいのです。
「亡くなる」と忘れ去られるのでしょうか。遺族には、それはありえません。近親者にもです。
関係者は、近親者に近づくのが本筋です。行政も同じです。
今、学校で働く者たちは、ものすごく重いものを背負わされています。福島の労働者も同じだと思います。その重石をどうして一緒にもてないのか?いや、少なくとも自分は、重石をささえる側にいたいと思います。
こうなると、責任の所在より先にやることが、あまりにも多いと思えます。
とどまるわけにはいきません。
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10−4のむずかしさ(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月11日 13時26分33秒 | じゃがいもじゅく
5月9日(水)M君:中2
くりさがりの引き算に入って4回目ですが、今日も「10−4」でひっかかりました。
ほかの「10−1」から「10−9」までは、できるのです。
10の補数を使う場合、どうしても通らなければならない「関門」です。
でも、僕たち大人がこどものころやった方法でなく、
「5のかたまりから1をとる」というイメージだったらどうでしょうか?
これは、現役の時も毎回悩み、結局「10の補数」でやってしまっていたことをひきずっています。
来週も、また「10−4」をやるときついかもしれません。
でも、これだけはやっておきたいと思います。
さてどうするか。
来週、一緒に考えようと思います。
学校だと、こうはいきません。
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学習塾の「効能」?(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月09日 13時39分02秒 | じゃがいもじゅく
5月8日(火)Oさん:中3
Oさんは、1年半ほど前お父さんといっしょにやってきました。お父さんは、疲れ果てたという表情で、お母さんもかなり「まいっている」とのことでした。
学校の生活のことです。いろんな問題が積み重なってありました。
でも、Oさんは、「どこふく風」といった感じでした。
親の思いが伝わらない。それは、しんどいと思います。
それから1年以上、Oさんはじゃがいもじゅくに通い続けました。
僕は、誤解を恐れず言えば、基本的にOさんはあまり変わっていないと思います。
いい、悪いではなく、極端な変化はないと思います。
変わったと言えば、学習塾に通いだしたおかげで、学習効果はすさまじくあがっています。
でも、それはOさんが人間として前に歩いたという結果ではないと思います。
実は学習塾をすすめたのは僕です。学習の「技術」、もっと言えば受験の「技術」を教わる意味ではプラスになると思ったからです。それが、学習塾の「効能」です。
毎回、学習塾のテキストを見せてもらい、そのフォローをじゃがいもじゅくでやっていますが、
学習塾の学習はとても「ていねい」には、思えません。
しかし、それでも「学力」は身についているのです。つまり、Oさんは「頭がいい」のです。
「頭がいい」、そこに親御さんが翻弄されていたものがあるとも思えました。
まだまだ難しいとは思います。
でも、難しいと思うことが、まずは大事なのではないかと思うのです。
必死で僕に話しかけてきたお父さんの声が、僕の耳から離れません。
「なんとかしてくれ」でした。
ぼくは、「そんなの無理です」と言い返しました。
難しいと感じたからです。
ただ、言えることは、親の言葉、姿勢ひとつで子どもも落ち着くということです。
子どもは、敏感です。親や教師に「信頼されていない」ということは、
すぐに感じ取ります。そこからは、何も始まりません。
しんどければ、しんどいなあと思うことから始めるしかないし、
子どもといっしょにがんばるしかないと思うのです。
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「せのび」は「びよーん」(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月07日 22時11分06秒 | じゃがいもじゅく
5月6日(日)I君:小4
現役時代もよくありましたが、子どもと一緒にはめをはずす。
今日もやってしまいました。そのおかげで、おもちゃを壊しました。
こんなとき、とても怒れません。あたりまえですが。
この雰囲気があったからななのか、どうかはわかりませんが、
「たんぽぽのちえ」(小2の国語)を読んでいて、I君に「せのび」ってなんだろう?と聞くと
「びよーん」と答えました。
僕は2重まるをあげました。僕にはまったく想像もできない答えだったし、まちがいではないからです。
まじめで、しゃちこばった雰囲気の中で、この答えが出たか?
はたして、他の大人の人は、この答えを「まる」にするか?
いろいろ考えましたが、じゃがいもじゅくでは、どう考えてもまるでした。あの雰囲気の中では、まる以外考えられません。
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計算がきらい(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月05日 20時32分57秒 | じゃがいもじゅく
4月28日(土)K君:中3
今日は今までわりざんの計算ばかりやっていたので、ある程度終わったので、小数をやりました。
水槽で1、0,1をイメージしていきます。
絵があるので、「計算」の世界と違うのか、本人どんどんすすみます。
聞いてみると、「計算きらい」。
計算って、理屈っぽいからなんですね。
ざっとみて、「印象」に残らない。
でも、「やらなきゃいけない」から「やらざるをえない」。
これって、K君だけの問題ではないと思います。
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「兼務発令」された福島の教員は、今?!

2012年05月04日 21時07分06秒 | 映画「わたしたちは忘れない 福島 避難区
5月2日、東京FMの「タイムライン」という番組に出演させていただき、福島の「兼務発令」された教員の現状について話させていただきました。(パーソナリティは、ジャーナリストの上杉隆さん)
詳しくは、東京FMのHPからアーカイブ(5月2日、19時台を選択、23分後から登場します)が聴けますのでぜひお聴きください(ただし、1週間ほどでなくなるそうです。)。
東京FMHP
この現実は、本当に知らされていません。
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ことばを覚えるということ(じゃがいもじゅく日記)

2012年04月28日 14時00分51秒 | じゃがいもじゅく
4月27日(金)F君:中1
言葉を地道に覚えていくということが、どれだけ大切なことかと
痛感しています。
今日は、「かっこいい」という言葉を覚えて欲しいとおもい
鳥の「はやぶさ」のぬいぐるみを使って
・はやぶさは、かっこいい。
・はやぶさは、おいしい。
の二つの文が、どっちがあっているかをやりました。
するとF君、「おいしい」に○をつけました。
僕は、悩みました。
思いついたのは、はやぶさをF君知らなかったんだろうと思います。
はやぶさのぬいぐるみを見て、F君、紙に「ひひ」と書きました。
また、悩みました。
お父さんに聞いたところ、どうやらF君動物園で見た「ひひ」が印象にあったようです。
でも、「ひひ」と「はやぶさ」は、つながってるだろうか?
今日は、本当に悩みました。
言葉をじっくり覚えていくことって、今更ながら大事です。
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数は、量のイメージ(じゃがいもじゅく日記)

2012年04月27日 14時39分01秒 | じゃがいもじゅく
4月26日(木)Mさん:中3
久しぶりにじゃがいもじゅくにやってきました。この1ヶ月、私や親御さんの都合でできませんでした。Mさんは、今くり下がりのない1けたのひきざんをやっています。ひきざんのむずかしさが、本当にわかります。もとの数が消えてなくなってしまうのです。ここが、たしざんとの大きな違いで、イメージをどれだけ記憶できるかが分かれ目です。
そんなに深刻な問題ではないのかもしれませんが、親御さんはそうはとらえません。「ひきざん」がわかる、わからないは、親御さんにとって大変なことなのです。逆に言えば、子どもにとっては、ある意味どうでもいことなのかもしれません。
でも、そのひきざんが「わかった」ときはやはり嬉しいです。当然親御さんもうれしいいです。
今日は、久しぶりだったので、前も少しやったことのある、9−( )をやりました。
でも、9の分解からやったので、以前のやりかた(9のタイルの操作)とは、少し学び方が違います。
9を、「1と8」「2と7」「3と6」に分解する3とおり(反対も考えれば、6とおり)です。
式でやってみると、「9−3」が一番難しかったです。不思議なことに、「9−6」は、できるのです。おそらく「9と3の距離」と「9と6の距離」の違いだと思います。
これまで何度も言いましたが、こんなこと現役時代は考えませんでした。新幹線のように一気に通り過ぎ去りました。でも、算数、数学とは、このようにイメージのやりとり、確認の作業なのだということを教えてくれます。
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10のイメージ(じゃがいもじゅく日記)

2012年04月26日 11時34分17秒 | じゃがいもじゅく
4月25日(水)M君:中2
くり下がりのひきざんをやっています。
10のタイルの分解をずっとやってきて、10−(  )の練習もひととおり終わりました。
10−4が一番むずかしい。一番イメージしにくいです。
僕の頭の中では、「10を5ずつにわけて、4に色をぬって、5+1の6が出る」といった感じです。3回ほどずっと復習していますが、この10−4でいつも止まります。そしてタイル図にもどると、答えが出ます。
やはり、10のイメージは、すごく難しい。その前に「5ずつ」が必要だと感じます。
ここは、大事なので、落ち着くまで、あと1〜2回やろうと思っています。
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