学校を辞めます 

51歳、ある教員の選択

明日の課題 東京選挙区

2016年07月04日 23時59分49秒 | 民主主義が生まれる
やはり指をくわえてみているわけにはいかない。
自分が生きている場所だから。
はっきり言う。
「東京選挙区は、大混乱している」
もはや、個々の闘いだ。
「共闘」は、どこへ行ったのか。

マスコミの現状評価
民進、自民の2人が抜け出した。
公明、共産が続く
後を、自民、大阪、民進が追う

これをどう見ればいいのか。
目的は、反安保法制勢力を半数以上とる。
しかし、選挙は、東京では盛り上がっていない。
1人区のような緊張感がないまま終わり、都知事選に埋没しそうだ。
どうすればいいのか。

僕は、今回の映画製作を自分の厭世観との闘いと位置付けている。
民主主義、憲法をあきらめたくない。
その可能性を描きたいと。
少なくとも東京では、それが今できないと感じている。
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選挙投票前に野党共闘の評価

2016年07月03日 10時43分41秒 | 映画「生まれる」
結論的に言えば、まだ卵から殻をわったという段階。
0から1が生まれたという状況だと思う。
形としての果実は、参院選32の1人区で野党共闘候補がたったこと。
これは、今後に生きる。

しかし、課題やもちろん山ほどある。
複数人区をどうするか。衆院選、その前の都知事選をどうするのか。
支える共闘組織のありかた。
等々。
僕は、東京で今後どうすればいいのか、見当もつかない。
混とんとした複数人区の状況は、
①各党が個々に闘っている。(逆転の可能性あり。例:埼玉)
②反安保政策の候補者が必要以上に立候補し、「共食い」状態(例:千葉)
③混乱を見かねた反安保の無所属候補が独断で立候補(例:東京)
どれも「必然」の結果と言える。

1週間後には選挙は終わる。次の闘いの準備はすでに始めなければいけない。
いったい、「混乱」の原因は何か?そして「混乱」とは何か?また、なぜそもそも自民党はこんなにも強いのか、また公明党はなぜここまで権力にすりよれるのか?
一気に社会不信に陥りそうだ。

僕は、あい変わらず希望を見失いたくない。だから、今回も支える、がんばる人に注目する。その人たちの衝動力に学びたい。

やはり、「不安」「不満」「怒り」なんだと思う。ほとんどの人の意識に流れている。政治のことに関心がなくても、これだけはあるということは正しいだろう。そこが2006年当時から進化したとではないだろうか。
とすれば、まずはそこを、「怒り」を確認すること。そして、その発現形態は100人100様であっていいが、その発現に耳を傾け、束ねられることは束ねること。
今は、「組織」の時代ではない。それは、すでに壊れた。しかし、いつかは力を形にしなければ、権力の暴走は始まる。

心にいい聞かせなければならないことは、じっと今の状況に耳を傾けることだ。そして、可能性を見つけること。それが、ジャーナリズムに課せられたことだ。
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選挙戦に入った

2016年06月24日 11時28分38秒 | 映画「生まれる」
生まれえ初めて、選挙を報道する。
社会運動の取材にのめりこんできたつもりだけれど、選挙取材は初めて。
ひょっとすると、「政治不信」だったのかもしれない。
でも、憲法、戦争、の根本は福島と同じ。
昨年9月、思い足をひきづって久しぶりに国会に行き、スイッチが入った。
2006年、初めてストリーミングを始めたときも国会前だった。教育基本法改悪。
絶対にできないと思うことが次々に起こる。恐怖感がつのった。
現場に行きたいという一心だけだった。僕一人が、現場に行き、何が変わるということはないのに。
ただ、昼間動ける僕のような人間が、何かができるとすれば、それは現場に行き、カメラを回し、伝えること。
気が付いたら、通い続けていた。長野、群馬、埼玉。本当は、もっと行きたかった。歯がゆくなるくらいくやしい。
でも、伝えたいものが、今ある。
それは、そこで、闘っている、底なしに素朴な人たちだ。
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いよいよだと感じる

2016年06月02日 23時33分46秒 | 民主主義が生まれる
6月に入った。
スケジュール調整がむずかしい。
今月は、参院選の公示と福島の避難区域解除が重なる。
そして、我が家のリフォームも。
どたばたしている。
母の状況もある。
でも、何か、今までの自分と違うと感じる。
大きな何かを感じている。
大事なものが何かがわかっているような。

やはり、じゃがいもじゅくはやめて正解だった。
映画作りをもっとやりたいという気持ちは、おさえようがない。
この5年間の「がまん」は、何のためだったのかがわかる。感じる。

やはり「がまん」は、つらいけど、大変な状況をくぐりぬけるのには
避けて通れないものなんだな。

さあ、いよいよだ。
わくわくする。

いったいどんな映画になるのでしょう。

タイトルは、
「民主主義をつくる 2016年・反安保のたたかい」にしたいと思っている。

コメント (2)
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報道がすべきこと

2016年05月10日 17時57分41秒 | 学校で起きていること
私の住む町で中学生が電車に飛び込んだ。たまたま当該校の前を通った。マスコミが数社、カメラをスタンバイしていた。中継車も2台。
私は教員経験者だが、こんなに近くで子どもの悲しい知らせを聞いたことがない。
先ずの対応の仕方として、このようなことは、マスコミは今は報道しなくていい。時間をおいて、確実な報道をしてほしい。
マスコミの皆さん、「今報道する意味」ってなんなのか、考えてほしい。
私も映像制作をしているが、このようなことには、カメラを向けることはできない。
先ずは、現場がおちついて対処すること。
それを周囲が支援すること。
当該の親御さん、子どもたちのケアにつとめること。
並行して、何が起きたのかを、なぜその子はそこまで追い詰められたのかを究明すること。
絶対にやってはいけないのは、「第3者」が現場の「責任」を追及すること。責任者をおしたて、攻撃すること。
第3者の我々は、じっくり、距離をおいて、見極めることだ。
そのような人間社会でなければならない。
でないと、悲劇は「連鎖」する。
マスコミ、第3者は、距離をおくべきだ。そして、教育委員会も、責任者追及の走るのではなく、当該支援と現場支援をじっくり、おちついて行うことだ。
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取材日誌 市民団体の討論を取材

2016年05月08日 13時04分55秒 | 民主主義が生まれる
長野県の「希望・長野ネット」という市民団体の会議の模様を取材させていただいた。
他の場合でもそうだが、「会議」の取材というのはそうそうできない。
主催者が嫌がるものだ。
しかしこの団体は、取材要請を事務局会議でかけていただき、許可をいただいた。
長野の取材は今年から始めているが、取材当初から、「希望・長野ネット」は
私の図々しい取材依頼を、嫌な顔ひとつせず受け入れてくださった。
また、やっていることもすごかった。
昨年から市民と野党との対話集会を数回開催している。
また「平和の種」という市民雑誌(とても分厚いもの)を2カ月に1回発行しているのだ。

さて討論の中身だが、まず野党候補を勝たせるための議論というのは、まず東京のような複数人区では無理だ。
だから、東京は首都でありながら安保法制反対の集会はもりあがっても、選挙に向けてどうするのかにふみこめない。
しかし、一人区では違う。安保の話と選挙の話をつなげることができるのだ。
とはいえ、これは簡単な道のりではなかったはずだ。
「希望・長野」の人に聞くと、これまでずっと民主党(今は民進党)に何度も何度も要請に行ったが、何度無視されたことかと語っていた。しかし今は違う。
そして、どう選挙を戦うかだ。
議論の中で「選挙選の注意」について論点になった。選挙前と選挙中、やっていいことと悪いことがある。その学習会になったのだ。そして白熱したのが、今後のこと。やはり署名の話になった。初参加の方が、ここで初めて口を開いた。「今日は、ただ聞くだけにしようと思ったけど、やはり話します」と、自分なりに署名を650名集めた話をした。
私は、初参加者が参加してきやすい雰囲気を感じた。

市民団体が、野党候補を支援する運動はとても難しいと思う。政党ではないし、いわゆる「選挙対策会議」はできない。だからどうやって「支えるのか」の議論になるのだが、私はそこに「ただ勝てばいい」のではないものを感じた。今回は、いかに、自民党の憲法改正に立ち向かっていくのかという議論だ。最終的にその学習集会をやろうという話になったのだが、「今、何が必要なのか」という意識がものすごくあると感じた。
杉尾統一予定候補は、すでに連日辻立ち演説に回っている。支援者は何をすればいいのか。その話が始まったのだと思う。そして全国的に始めなければならないことだと思う。
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短い期間だけど

2016年05月01日 23時09分16秒 | 戦争法について
昨年9月から、安保法制を撮り始めて、短い期間だけど、やっぱり短いと感じ始めている。
福島は、もう5年。でも、5年福島につきあわせていただいて得たものははかりしれないほど大きい。
続けることって、本当に大事だと思う。
映画を作り始めたころ(15年前)は、いつかは大きな劇場で、たくさんの人に観てもらえるような映画をつくりたいと、本気で少年のような夢をもっていた。今は、それはさすがに無理だと思う。でも代わりに、僕でもできる映画はきっとできるし、やっていると感じている。これは、宝だと感じる。
そう考えると、今年の7月まで追いかけようというこの企画、「民主主義が生まれる 2016・安保法制とのたたかい(仮題)」、もっと追いかけたい。やっと、憲法というテーマに近づくことができた。これは、抽象的でむずかしかった。また、まさか、本当に憲法を改悪しようということをするひとなど出るわけないと思っていた。しかし、出たのだ。
福島は、現実。憲法は、時代。記録したいと感じる。プロではない自分にも必ず、現実と時代を切り取ることはできる。
今は、そう感じている。
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この力の源は?

2016年04月12日 14時10分54秒 | 戦争法について
野党共闘を取材し始めて、自分の動機が変化しつつある。
初めは、とにかく必要だと思って始めた。
さらには、自分にとって「統一」は、重要なキィワードだからだ。

原水爆禁止運動の統一、そして再分裂。
日教組の分裂
労働運動の衰退

民主主義に対する圧力とともに、はねかえす力が弱まっていく過程の中で
僕は、今を迎えている。

今、始まった「野党共闘」の現象は、何なのか?
本物かそれとも水物か。

おそらく、危機感の反映だとは思う。
僕自身、危機感を感じる。
しかし、僕も老人の領域。
後世をそれほど心配する条件にもいない。
それもあるかもしれないが、それほど「切羽詰まった」感はない。
それより、福島には、大きな危機感を感じる。
つまり、混とんとしている。
冷静さと危機感が混在している。

冷ややかな観察でもいいのかもしれない。
一喜一憂は、禁物でもある。
ひょっとしたら、数年で「すたる」かもしれない。
福島の悲しみは「すたら」ない。

あわてず、ゆっくり、観ていくことも必要なのかもしれない。
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野党共闘・第3コーナーをまわって

2016年04月08日 22時21分41秒 | 戦争法について
野党共闘を、昨年暮れから追いかけてきて、7月参院選ゴールまであと3か月、第3コーナーを回った。
今、全国で15以上の選挙区で野党候補一本化が実現している。
正直、これは、僕の人生で初めての経験だ。
ここまで来るとは思っていなかった。
もちろん、この数字では、勝てない。
安保法制を廃棄し、安倍政権を退陣に追い込むことはできない。

僕がこの記録作りでかけているのは、「何が起きているのか」を伝えることだ。
先ずは、1人区で起きていること。
そして、さらに、その「動き」を支えている力は何なのかをできるだけ掘り下げたい。

マスコミは、ここまで予想していなかった。
しかし、一喜一憂しても、それは「事実」でないような気がする。

2006年、教育基本法が改悪されたとき、若者たちが立ちあがったのを僕は見た。
その時がんばった若者たちは、今ほとんど残っていない。
また、そのとき労働組合、特に日教組、全教の参加者は、今より多かった。
労組の力も落ちている。
この「状況」をどう見るか。

福島を撮影していても感じることだけれど、人の心をできる限り
感じたいと思う。
「何がうごめいているのか」「何がさせているのか」だ。

始めは、「人」を撮りたいと思った。それは、今も変わらない。
しかし、できるだけ多くの人の動きを記録することが今は大事なのでは
ないかと感じている。

今の僕の動きを続けていこうと思う。
長野、埼玉を軸に、明日行く群馬そして山梨、栃木も追いかけたい。
福島も少しずつ動きを見せている。関東一円の動きを、東京と同時に
できるだけ多く、撮る。

今、感じつつあるのは、共産党であれそのほかの勢力であれ、
これまで地道に気づきあげてきた人たちは、どなたも「奮起」していることだ。
その中で、今まで動かなかった人が動き始めているような気がする。
その動きを、記録したい。

僕は今、「今後につながる力」を見つけたいと思っている。
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なんだかんだいいながら

2016年03月24日 22時38分10秒 | 戦争法について
なんだかんだいいながら、
ぶつぶついいながらだけど
今年に入って、福島に3回、長野に3回
そのほか近年いない回数の取材に行っている。

毎日何かある。
わずらわしいことも、ある。(ここでは仕事のことなのであまり言えないが)
でも、どうなんだろう
大局的に見て、見方を変えれば
こんなに「いい経験」をしている時って
そうないのではないだろうか。

何が「しんどい」のか
何が「めんどくさい」のか

それって、「きらっていること」に対してだと思う。
無視したいことに対してだと思う。

この地球上で起きていることは、そんなに簡単に
結論がでることなのか?
それほど簡単に確信もてる答えは出るのか?
若いころは、「答え」を求めていた。
もう、その考え方はやめよう。

しかし、それは反面、「絶対にあきらめたくない」という意思の表れだと思う。

僕は、勝負事が嫌いだ。
現実は、勝ち負けでわりきれない。
わりきれないのだ。
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