ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

農地は国の宝

2013年12月06日 | 通信-環境・自然

 数日前、ラジオから「じーんせい楽あーりゃー苦ーもあーるーさー」という中年以上の人にとってはごくお馴染みの歌が流れてきた。中年以上の人にとってはごくお馴染み、テレビ時代劇『水戸黄門』の主題歌だ。主役の水戸光圀が東野栄治郎であった頃から私は観ている。助さん格さんが誰だったかは思い出せないが。
 黄門さまは「カッ、カッ、カッ」と高笑いし、弱きを助け強きを挫き、悪者たちを懲らしめ、罪なき人々に平和をもたらす。黄門さまの目に映る「強き」とはたいてい悪代官とか悪徳商人で、「弱き」とはたいてい真面目な百姓や長屋の貧乏人であった。
 黄門さまのセリフで覚えているものがある。自らも杖を構えながら言う「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい」、そう言って悪者どもをやっつける。もう一つ、「百姓は国の宝」という言葉も記憶に残っている。子供の私にもその意味することは理解できた。生きるに食料は最も大事なもの、それがあるから侍達も殿様も生きていける。よって、それを作っている百姓は国の宝である、と黄門爺様は言っているわけだ。

 TPP交渉が大詰めに来ているらしい。日本国は米を守ろうとしているが、どこまで守れるか今のところ不確定。外国から安い米が入ってきたら日本の米農家はやっていけないと不安を抱いているとのこと。日本国には米を作る農家がいなくなるかもしれない。実際そうなるかどうかも不確定だが、そうなる恐れは十分にあるのだろう。
 私は「米を作っても売れない」という状況にはならないと思う。「生業が稲作だと、食っては行けるが生活は非常に苦しい」ということにはなるかもしれない。稲作だけではなく、他の農業、野菜や果物も、そして酪農も、日本国では儲けるには厳しい生業となるかもしれない。農業では結婚して子供作って・・・なんてできないかもしれない。

  日本の農業がそういう状況になった場合でも、私はきっと自給自足独り芋生活を続けているだろう。結婚して子供作って(は当然、旅行から、外での食事、高い衣服などの贅沢まで含めて)ということを考えなければ何とか生きてはいけると思っている。
 毎日頑張って働いて、何とか収穫できた野菜たちは、私の費やした時間と労力に比べてずっと安い価格でしか売れないとなっても、現在の物価が続くとして、年間40万円(目標は60万円)前後の売り上げがあれば、何とかやっていけるはず。
 例えば、畑の畝全部に、秋はレタス、冬は タマネギ、春はゴーヤーだけを栽培したとしたらそれぞれ1400個程は収穫できる。1個100円で全部売れたとして計42万円となる。最低限の収入はこれでクリアー。畝立てしている箇所は畔部分も含めて全体の約三分の一、他の三分の一は果樹園、及び薬草園となっている。そこからいくらか収入があれば目標の60万円に達するという計画。達成できるかどうかは期待と不安が半々。
          

 目標が達成できたとしても年間たった60万円の収入、これでは税金は払えない。私みたいな人間が増えると国は困るだろう。国から見ると私のようなものは不要な者となる。しかし、私から言わせれば私は「無抵抗生力」だ。国に抵抗はしないが生きる力はあるということ。「無抵抗生力」は、国にとっては役立たずかもしれないが、国土にとっては大いに役立つと思う。何しろ農地を守っているのだ。農地は国の宝だと思う。
          

 記:2013.12.6 島乃ガジ丸


キンクロハジロ

2013年12月06日 | 動物:鳥

 分かり易い名前

 動物の写真を撮って、図鑑と照らし合わせてそれが何者か調べる。その名前が分かると今度は別の文献を手にし名前の由来を調べる。「名は体を表す」という言葉通りの動物もあれば、「何でこんな名?何でこんな漢字?」と分かりにくいものもある。
 鳥は分かりにくいものが多い。例えば身近な鳥であるウグイス、カラス、スズメ、ツバメ、ニワトリ、ハト、ヒヨドリなどは分かりにくい。先ず、鶯、烏、雀、燕、鶏、鳩、鵯とかの漢字を見て、「何でその字?何でその発音?」と私には想像不能。
 「名は体を表す」鳥も、少ないけどいる。例えばシロハラ、シロガシラ、ムナグロ、メジロなど。その漢字表記を見て「何でこんな名?」の正解がすぐに出せる。腹が白いから白腹、頭が白いから白頭、胸が黒いから胸黒、目(の周り)が白いから目白だ。こんな分かりやすい名前なら、私の衰えた脳味噌でも記憶できるというものだ。

  「特定秘密保護法」、言葉としては分かり易い。「特別に定める秘密を保護する法律」ということだ。ところが、内容は曖昧だ。何をもって特別な秘密と定義するのか、誰が定めるのか、どのように保護するのかといった中で、「どのように保護するか」だけは、たぶん、その法を犯した(秘密を漏らした)者を罰することだと推測できるが、「特定の秘密の定義」と「誰が」というのが曖昧。「これは国民に内緒である」ということについては、10年後、あるいは50年後でもいい、何故そうしたのか、誰がそうしたのかを明らかにしてもらって、曖昧さを払拭できるようにしてもらい たい。

 今回紹介するキンクロハジロ、長い名前なので一見「何のこと?」だが、「特定秘密保護法」に比べると、いや、比べようもないほどにキンクロハジロの名前は分かり易い。前回から参考文献に加えた『野鳥ガイド』にその由来があった。「オスは金色の目、黒色の体、白色の羽なので」ということ。文献の写真を見ると確かにその通りで、大いに納得できる。きっぱりと晴れた秋空のようにすっきりする。

 
 キンクロハジロ(金黒羽白)
 カモ目カモ科の冬鳥 ほぼ日本全土に分布 方言名:不詳
 金黒羽白という漢字表記は広辞苑にあり、その由来は『野鳥ガイド』に「オスは金色の目、黒色の体、白色の羽なので」とあった。
 全長雄43.5センチ、雌37.5センチ。雄は全体に黒色で、脇と腹が白色。雌は全体に黒褐色で、脇と腹が淡色。後頭部に冠羽がある。
 河川やダム湖などの淡水の湖沼に多く生息し、沿岸の海上でも見られるとのこと。鳴き声はクッ、クッ、クッという低い声。ほぼ日本全土に分布し、大部分は冬鳥。沖縄では11月から3月頃にかけて見られる。
 『沖縄の野鳥』に潜水採餌性と初見の単語があった。広辞苑のキンクロハジロの説明の中に「巧みに潜水し、水底の貝や甲殻類などを捕食する」とあったので、そういうこと、潜水して採餌(餌を採る)することを言っているのだと想像できた。
 
 群れ
 1月の久高島の溜池に数羽が群れていた。腹の白いのが雄、脇が淡色なのが雌。

 記:2013.11.15 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『野鳥ガイド』唐沢孝一著、株式会社新星出版社発行