ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ターウムディンガク

2011年03月17日 | 沖縄の飲食:果物・菓子

 ゆでたいも

 大晦日の夜、母親から
 「金武産のターウム(田芋)をたくさん貰ったんだけど、要る?」と電話があった。
 「おう、要る、要る。」と応じると、
 「リンガク作っておこうか?」と訊く。
 「いや、今年は自分で作ってみようと思う。そのままでいいよ。」と応えた。
 毎年元旦は、朝早い時間に実家へ行き、両親に新年の挨拶をし、500円玉のたっぷり(12万円分)入った貯金箱をお年玉としてあげるのが恒例となっている。で、今年も例年通りのことをやって、そして、金武産のターウムを1kgほど貰って帰った。
 その日は、その他の雑用や買物があり、午後からは年末できなかった部屋の掃除をし、夜は旧パソコンから新パソコンへデータの移動作業をするなど多忙だったので、リンガク作りは翌日の正月二日となった。午前中、所用を済ませ、昼過ぎから調理を始める。
      
 ターウムは冠婚葬祭の、沖縄風の催事の場合によく出てくるものだが、正月の食材としては特に欠かせないもので、時期になるとどこのスーパーでも店頭に並べられる。スーパーに並べられるものは生では無く、下茹でされたものが多い。チラシにもポップにも「茹で田芋」と書かれてある。表題の“ゆでたいも”は、よって、茹でた芋では無い。
  下茹でされたターウムの皮を剥き、2cm角くらいに切り分けて、砂糖とみりんを加えたお湯で煮る。煮詰めていって、芋の形が半分くらいくずれ、全体がとろとろになったら、塩をちょっと加えてできあがり。煮ている間は焦げないよう、ずっと掻き回す。
 「白糖はだめよ、三温糖を使うのよ。」という母親の助言があったが、私はなお健康に良いとされる黒糖を用いた。甘いものがあまり好きでない私は、砂糖とみりんを本に書かれている分量の6割とした。その糖分の少なさが、とろとろになるまでの時間を長くしてしまったようで、皮むきから始めて、完成するのに2時間あまりかかってしまった。味は不味くは無い。私好みの甘さ控えめ。だがしかし、水っぽくて口の中の感触が悪い。砂糖の分量を減らしたなら、水の量も同様に減らすべきだったようである。

  母親はリンガクと言っていたが、本にはターウムディンガクとある。ディンガクは田楽で、ターウムディンガクは田芋田楽ということ。田楽焼とは魚・野菜などを串にさし、味噌を塗って焼いた料理(広辞苑)とあるが、沖縄の田楽は、芋を煮て砂糖やごまをまぶしたもの(沖縄語辞典)となっていて、まったく違う料理になっている。何でそうなったのかは不明。料理としては、芋がつぶれていない芋金団といったような感じ。金団はしかし別に、ウムニーという芋(サツマイモ)を使った料理があって、これがより近い。
 面白い話なので別項としたいが、ついでにちょっとだけ。沖縄口ではラ行とダ行が混同されることが多い。「さあ」という意味のディッカもリッカと発音されたりする。「そうれすね。あの人は発音が悪いれすね」などとしゃべる人、昔は周りに何人もいた。 
      
      
      
      
      
 記:ガジ丸 2005.1.3 →沖縄の飲食目次

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