ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

アゲハ

2011年11月11日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 本家でござる

 チョウとガには明確な違いは無い、ということは別項「昼間働くガ」で書いているが、
鱗翅目の内、アゲハチョウ上科とセセリチョウ上科が気分的にチョウとされているとも述べた。それは、その二つの上科に含まれている種の多くが昼間活動するとか、翅を広げて止まるなどの特徴を持っているからだが、それが全てにあてはまるものでは無い。でも、まあ、とにかく気分的には、それら二つの上科の種がチョウとなっている。

 セセリチョウ上科にはセセリチョウ科しかないが、アゲハチョウ上科にはアゲハチョウ科、シロチョウ科、シジミチョウ科、タテハチョウ科などいくつもの科がある。それらの中で、上科と同じアゲハチョウと名の付くアゲハチョウ科が、いわば、アゲハチョウ上科の代表と言えよう。さらに、アゲハチョウ科の代表は、通称ナミアゲハ、あるいはアゲハチョウそのものでも呼ばれることもあるアゲハであろう。つまりは、アゲハチョウ上科のアゲハチョウ科のアゲハこそがチョウの本家でござる、と言えるのだ。
 本家?・・・と言ってもそれは文字通り名ばかりの本家。実質の本家を言えば、種はどれもがそれぞれ独立した本家だ。アゲハがシロオビアゲハを産むことは無い。

  アゲハ(揚羽):鱗翅目の昆虫
 アゲハチョウ科 分布は日本、沖縄、東南アジアなど 方言名:ハベル
 アゲハチョウというのはアゲハチョウ科のチョウの総称であるが、本種アゲハの通称ともなっている。確かに、アゲハはアゲハチョウを代表するみたいで、ナミアゲハ(並揚羽:普通のアゲハといった意味)という別称もある。
 関東から九州辺りでは普通のアゲハ、つまり、よく見かけるアゲハのようだが、沖縄には少ないらしい。幼虫の食草となるカラタチやサンショウが少ないかららしい。でも、職場の庭にはちょくちょく現れる。シークヮーサー、タンカン、シキカン、ゲッキツなどのミカン科の植物が数本あるので、それを狙ってのことだろう。柑橘類の害虫となる。
 前翅長50ミリ内外。成虫の出現は多化性(年に数回あるということ)。幼虫の食草はミカン科のシークヮーサー、ヒレザンショウなど。漢字は鳳蝶とも書く。
  
 沖縄産1

 
 沖縄産2  
 
 沖縄産3  
 
 八重山産1 
 
 八重山産2   

 記:ガジ丸 2005.9.15  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム
 訂正加筆 2011.8.2

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行

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