ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

なまじかける望み

2010年05月21日 | ガジ丸通信-政治・経済

 父が体調を崩したのは4月12日、以来、ずっと実家へ通っていた。その数日前、介護認定の調査とか何とかで市役所の担当の人と面談があり、私も立ち会った。その時、父は元気で、「これ以上元気になると要支援1も貰えなくなる」なんて三人で笑った。それから、12日に従姉が父を病院へ連れて行った際の医者の判断は「たいしたことは無い」であり、私もまた、父の様子から「すぐに良くなるだろう」と判断した。
 4月14日、「父の病状は大したこと無い」という判断から、実家へ行ったついでに映画でも観るかとなり、久しぶりに桜坂劇場へ行く。映画は昨年10月に観た結婚したくなる映画、タイトルは何だったっけ、うーーー、思い出せない。とにかく、それ以来だと思う。いや、その後、何か観たような気もするが、うーーー、思い出せない。

 観た映画は『密約』、最近、テレビのニュースで知ったが、沖縄返還において日米政府間で密約があったことが確認されたという密約。歴代内閣が「そんなの無い」とずっと否定し続けてきたという密約。その密約を暴いた新聞記者のお話。
 映画としては出来の良いものとは思えなかった。ハラハラドキドキしないし、何で?という疑問もあまりわかないし、なるほど!とガッテンすることもあまりない。なので、映画というよりは証拠ビデオのような感じ。ということで、「そんなもんだろうな」と納得はする。国家は国民に嘘をつくという証拠を判りやすく提示したビデオ。
 「国家が国民に嘘をつく」、まあ、多少のことはいいのだ。多少で無いこと(沖縄返還時の嘘など)でも、アメリカみたいに後年、公文書を公開して、あの時、実はこうであったと国民に知らせ、何故そうしたかを説明できればいいのだ。
 国民は、働いて、国に税金を払い、国はその金で、国民の生命と財産を守る。それが第一義で、そのために嘘をつかなければならなかったのであれば、それは認める。

 さて、国の使命の第一義である「国民の生命と財産を守る」ためには、戦争などしてはならないし、また、他国からの侵略も許してはならない、と私は強く思い、
  「戦争をせずに他国からの侵略を防ぐには抑止力が必要である、そのためには米軍の駐留が必要である」という論理も正しいと思う。ただ、軍事力だけが抑止力足り得るかについては、そうでもないんじゃないの?と少々疑問を持つ。
 普天間基地問題、たとえ「軍事力だけが抑止力足り得る」であったとしても、県外移設は可能だと思っていた。グアムなどが移設先として受け入れを歓迎している。普天間以外の基地が残っていて、グアムから睨みを利かせていれば十分の抑止力だと思う。
 「最低でも県外移設」と言った破賭山総理の言葉を、私は鵜呑みにしたわけではない。何だかんだと言い訳しながら結局は日米合意通り、ということになるだろうと概ねは想像していた。概ねはそう想像していたが、一縷の望みは持っていた。ウチナーンチュの多くの人は望みをなまじかけたばかりに、落胆も大きく、腹も立つのである。

 父が入院したその翌日、検査結果を医師から説明された。「末期ガンです。一ヶ月持たないでしょう。」と言われた。父の内臓の写真を見せられたが、素人目にも「酷い」状態であることが解った。「回復するかも」なんて望みは全く持てなかった。
          

 記:2010.5.21 島乃ガジ丸

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