ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

胃の辺りが重くなる映画『靖国』

2008年08月01日 | ガジ丸通信-音楽・映画

 先々週の土曜日、映画を観に行った。いつものように桜坂劇場。上映時間に遅れることの多い私だが、今回は余裕、3分前に着く。ところが、余裕の3分前に着いたにもかかわらず、目当ての映画を観ることができなかった。
 目当ての映画とは『靖国』、他府県のどこかで、その上映が右翼団体の圧力で中止になったという話を聞いたが、沖縄でもそうなった・・・というわけでは無い。
 チケット売場の前に行列ができていた。桜坂劇場に行列ができているのを私は初めて見た。30~40人ほどが並んでいた。その最後尾に付いて30秒も経たない内に係りの人が言う。「ヤスクニ13時上映のチケットは残り6枚です。」と。で、すぐ後に、「お並びの方、申し訳ありませんが、チケットは完売しました。」とのこと。桜坂劇場の映画が満席になるなんて、これも私にとっては初めての経験であった。

 その後、用があったのでパレット久茂地へ行く。最上階に休憩場所があるので先ずはそこへ向かう。1階からエレベーターに乗った。エレベーターの中には地階から乗ったであろう客が数人いた。乗降口近くに私は立ち、乗降口に体を向ける。私の後ろにはカップルがいた。チラッと目に入っただけだが、二人は抱き合っていた。2階で半数が降りて、そこからはそのカップルと私と、カップルの横に立っていた初老の婦人が残った。
 カップルは5階で降りた。ドアが閉まるや否や、初老の婦人が大声では無いが、私にはちゃんと聞こえるように厳しい口調で言った。「まったく、恥ずかしいとは思わないのかねぇ。公衆の面前であんなことするなんて!」と。
 カップルは確かにイチャイチャしていた。見てはいないがキスも何度かしていた。それは音で判った。しかし、私は特に気にならなかった。他人事であった。しかし、カップルのイチャイチャは、初老の婦人には、自分も関わっている社会の出来事として捉えられたのかもしれない。ということは、イチャイチャの気にならない私は、「社会の出来事は自分にも関わることである」と捉えることのできない無関心野郎なのかもしれない。

 二日後の月曜日、世間一般は休日だが、零細企業である私の職場はいつもの通り出勤となる。ところが、朝飯食っている時に社長から電話があった。「先週言い忘れたが、今日は休みです。」とのこと。急な休日は困るぜと呟きつつ、オジサンは出かける。
 映画『靖国』を観に行った。この日は万全を期して、桜坂劇場へは15分前に着いた。良い席に座って、観た。そして、約1時間後、映画が半分を過ぎた頃から、前に『命の食べかた』を観ても何とも無かった私の胃が、この日はムカムカしだした。
  『靖国』は、靖国の現実を描いただけの映画である。特に政治的主張は感じられない。しかも私は、総理大臣の靖国参拝について絶対反対でも無いし、進軍ラッパと共に靖国を参拝する人たちに対しても強い反感は感じない。それでもムカムカした。
 自分とは違う主張をする者に対し、暴力的な言動でもってその主張を妨害することが私は嫌いみたいである。そんな場面が多くてムカムカしたみたいである。
 私は、生命の危険が無い限りにおいては、互いの主張は互いに尊重しなければならないと常々思っている。・・・と思っていたが、他人の主張は他人事、俺には関係無いと私は思っているだけかもしれない。私は、単なる無関心野郎なのかもしれない。
          

 記:2008.8.1 島乃ガジ丸

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