ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

カエンカズラ

2017年06月20日 | 沖縄の草木:蔓蔦

 年に数回しか私は利用しないが、那覇都市モノレールの利用状況は、まあまあ好調のようである。当初、利用客の想定数が多すぎる、実際には赤字運営になるだろう、などとの観測もあったが、今では、路線延長も検討されるほどとなっている。
 那覇都市モノレールにはユイレールという愛称がある。沖縄の伝統的な慣習であるユイマールにかけている。ユイマールは、簡単に言えば労働力の相互扶助ということ。田植えや稲刈りなどの農作業の他、家普請などを相互に手伝ったりした。ユイは、漢字でかくと「結い」となる。場所と場所を結ぶ交通機関であれば、結いという名は相応しい。
 ユイレールのいくつかの橋脚にはネットが張られ、そこには蔓植物が植栽され、ネットを伝って、橋脚を装飾している。蔓植物は、場所によってその種類が異なっていて、コウシュンカズラ、ニトベカズラ、ベンガルヤハズカズラなどがあり、それぞれ、その時期になると、花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれている。で、この時期、1月から3月にかけて盛りとなっているのがカエンカズラ。オレンジ色の花は夏の花という雰囲気を持っているが、「寒い冬も暖かくしてね」と言っているみたいに鮮やか。
 
 カエンカズラ(火炎葛):フェンス・パーゴラ
 ノウゼンカズラ科の常緑蔓植物 原産分布はブラジル、パラグワイ 方言名:なし
 オレンジ色の花が一面を覆い、炎のように見えることから火炎葛という名前。英語名もFlame flower、またはFlame vineとなっている。Flameは炎という意。
 巻きひげが他の物に絡みついて広がる。蔓の長さは10m以上も伸び、また、多く分枝し、広い面積を覆う。枝の先にたくさんの花がかたまってつく。最盛期には花が全体を覆い、一面がオレンジ色の見事な景観となる。開花期は1月から3月。
  陽光地を好み、成長は速い。フェンスやパーゴラ、壁面緑化などに向く。
 
 花

 記:島乃ガジ丸 2006.2.22 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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