ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

本土並みの店員

2011年01月06日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 母の携帯電話を解約することにした。母が亡くなってから五ヶ月後となったのは、その間、姉にその携帯電話を使わせていたからだ。姉がアメリカへ帰った(一年忌があるので9月には戻ってくるのだが)ので、携帯電話が無用となった。使わない携帯電話に毎月お金(2500円)を払い続けるほど私は金持ちでは無い。
 近くのドコモショップへ行った。母のものを解約して、2000年から使い続けている私の古い携帯電話を、母の、まだ2年しか経っていない携帯電話に機種変更したいと要望した。応対してくれた店員は可愛い娘であった。
 「お母様のものもムーバですので、フォーマへ替えた方がよろしいと思います。」と可愛い娘は言う。「ムーバとかフォーマとかっていったい何なんだ。」とオジサンは思ったのだが、可愛い娘が言うので、「仰るとおりにします。」となった。
 仰るとおりに、新たに端末機を購入したのは、彼女が可愛かったからという理由だけでは無い。彼女の応対がとても丁寧で、オジサンは「この女、もしかしたら俺に惚れているのではないか。」と勘違いしてしまうほど気持ち良かったからだ。

 先週のガジ丸通信『カード社会』で、私はカードを持ち歩くのが好きでなく、日常、利用している6店のスーパーの、どの店のポイントカードも持っていないと書いたが、溜まったポイントで何ができるか、どうすれば利用できるかなどということを調べるのも面倒だと感じているので、最初からポイントカードの所持を拒否しているのである。
 ポイントについては、航空会社のマイレージも電気店のポイントも利用したことが一度も無い。どれも使わないままに消え去ってしまっているみたいである。先日、ドコモのポイントを初めて使った。「ポイント使いますか?」と可愛い娘が訊いてくれたからだ。

 どのスーパーで買い物しても。「ポイントカードはお持ちですか?」と訊かれる。「ポイントカードはお持ちですか?」と訊くレジ係りの対応はスーパーによって異なる。カードを持たない私はどのスーパーでも、そう訊かれたら首を横に振るのだが、丁寧なスーパーでは、レジ係がちゃんと客(私)の目を見て尋ねるので、私は声を出さなくて済む。ところが、横着なスーパーのレジ係は、こっちを見ずに訊く。なので、私は首を横に振るだけで無く、「いいえ」と声も出さなければならない。面倒である。
  尋ねる時は相手を見るというのは当然の礼儀だと思うが、そんなこと知ったことかという横着なスーパーは2店、たまに丁寧なのが1店、普通に丁寧が2店、代金を支払った後に「ありがとうございました」とお辞儀までするとても丁寧な店が1店である。
 丁寧な応対は美しく、また、優しく感じられる。その丁寧な店のレジ係が若い、可愛い娘だったりすると、私はうっかり惚れてしまいそうになる。
 本土並みの店員がいる丁寧な店は気持ちが良い。しかし、だからといって、私はその店に行く機会が増えてはいない。私に関して言えば、丁寧さが店の売り上げに結びついているということは無い。ただ、たぶん、その店のレジ係は得であると思う。そういった所作が身に付くからだ。美しく見える。惚れられる機会も増えよう。

 思えばしかし、沖縄の、私が若い頃のマチヤグヮー(コンビニのような店)のオバサンたちは、ほとんどが横着であった。買う方と売る方に上下関係は無かった。物を仕入れて売る難儀分を含めて、客から金を取るのは当然のことという感覚なのかもしれない。客の方も友達感覚となる。で、マチヤグヮーは時に近所の人々の社交場ともなった。
 初めて東京に出た時、スーパーの店員の応対が丁寧であることに感激した。おまわりさん、タクシーの運転手、バスの運転手なども、ヤクザみたいだった沖縄のそれらに比べると、はるかに丁寧(国鉄の職員には横着な者もいたが)であった。
 本土復帰から35年余になる。その間、本土並みという言葉をよく聞いた。本土並みは主に、インフラや経済の面で使われたが、スーパーの店員にも本土並みが随分と増えたようである。ドコモの店員は、会社が新しいってこともあろうが、最初から本土並みであった。おまわりさん、タクシーの運転手、バスの運転手などはまだ少し遅れている。
     

 記:ガジ丸 2008.3.15 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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