ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

リュウノヒゲ

2017年08月13日 | 沖縄の草木:草本

 仲の良い家族が来月の初め、京都旅行へ行く。夫婦と娘が空路大阪へ、大阪では息子が待っていて家族4人での京都旅行となる。じつは、そんな家族水入らずの旅行に私も付いていく予定だった。京都へは過去10回以上、旅行経験がある私なので、彼らの案内をして差し上げようと思ったわけだが、日程が合わずに断念した。
 京都へ行くと、神社仏閣巡りが楽しみの一つにある。過去10回以上の京都旅行で有名どころの神社仏閣のほとんどを、私は訪れている。建物だけでなく庭も観る。むしろ、庭が主役である場所も多い。竜安寺の石庭などは何度観ても、何時間観続けても飽きることがない。竜安寺以外の寺にも良い庭が多くある。植物など、使われる材料もそうであるが、庭の造り全体が、南国の沖縄では見ることのできないものなのである。

 南国の沖縄では見ることができない景色の一つに苔庭がある。一面、苔が覆っている景色はしっとりとした上品さと、美に対する神経の細やかさが感じられる。ギラギラの太陽がガンガンと照りつけ、原色の花々が咲き乱れる開放的な沖縄では、そういった景色を作り出すのは難しい。「しっとり」は、沖縄には似合わない。
 苔そのものがまた、沖縄では育ちにくい。あるにはあるのだが、苔が一面を覆うほど十分に生育するには、沖縄の自然環境は不向きなのである。
 沖縄では、グランドカバーとして、陽光地には概ね芝を使う。芝生の育たないような陰地には、じつは苔を使いたいのであるが、上述のように苔は育ちにくい。そこで、そういった場所に適したものはないかと探す。いいものがあったのである。リュウノヒゲ。
 
 リュウノヒゲ(竜の髭):地被
 ユリ科の多年草 原産分布は日本、中国、台湾 方言名:ファブクサ
 耐陰性がごく強いので、日の当らない箇所のグランドカバーに適する。本種リュウノヒゲは草丈が20cmほどになるが、矮性の品種タマリュウ(玉竜)は草丈が4~5cmにしかならず、グランドカバーとしてはこちらの方が使い易い。
 別名ジャノヒゲと文献にはあるが、広辞苑ではジャノヒゲの別称がリュウノヒゲとなっている。出生はジャノヒゲが先だったかもしれない。でも、今はリュウノヒゲで通る。
 
 タマリュウ

 記:島乃ガジ丸 2005.9.25 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行

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