ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

花見

2011年01月07日 | 沖縄01自然風景季節

 倭国で盛んなお花見、沖縄の伝統には無い。とはっきり言い切っていいのかどうか判らないが、少なくとも沖縄での私の歴史、私の周辺には無かった。
 倭国のお花見、私の初体験は、大学に入って、東京暮らしをしてから。吉祥寺に住んでいたので、井の頭公園で大学の友人達とやっている。2、3回はやっていると思う。同じ頃に、熊本でもお花見を経験している。当時熊本に住んでいた従姉一家を訪ねた折、熊本城の夜桜見物に連れて行ってもらった。良い思い出となっている。

 その従姉の別荘で、この日曜日(18日)、お花見があった。当時熊本に住んでいた従姉も今は沖縄在である。その別荘も沖縄。招待されたので、私ものこのこ出席する。
  花見といっても酒宴ではなく、茶席。従姉に師事を受けているという従姉の長男の嫁が茶を点ててくれた。習って間もないということで手元は覚束なかったが、すらっと背の高い美人である。その姿は見事。「結構なお点前」であった。
 花見といっても花は桜ではなく、梅。沖縄では珍しく、従姉の別荘の庭には梅が見事に咲いていた。平安の昔は、花と言えば梅であったらしい。なのでおそらく、花見の花も梅であっただろう。よって、梅の花の花見、古式床しきといって差し支え無かろう。
     

 「沖縄では珍しく」と書いた通り、沖縄で梅の木、梅の花はあまり見ない。街路樹や公園、民家の庭に桜(ほぼヒカンザクラ、ソメイヨシノはほとんど無い)は多く見るが、梅は民家の庭でまれに見る程度。よって、沖縄に梅の花を愛でる風習は無い。
 前述した通り、伝統的では無いのだが、桜の花を愛でる行事はある。名護の桜祭り、本部の桜祭りなどが有名である。那覇市の与儀公園でも桜祭りをやっている。沖縄の桜は緋寒桜という種類で、ソメイヨシノとは逆に寒い所から順に咲いていく。で、名護や本部の桜祭りは間もなく、与儀公園のそれは2月中旬となる。
 本部八重岳の桜を若い頃一度観に行ったことがある。倭国の花見とは違って、酒宴という雰囲気では無かった。与儀公園の桜祭りには行ったこと無いが、そこは普段から人の多い場所だ。交通の便も良い。そこでの花見は酒宴となっているかもしれない。

  従姉の別荘での梅の花見、梅の花はきれいで、微かに甘い匂いを漂わせて、気分的には酒を飲む条件は揃っていた。が、酒は出なかった。もっとも、車を持っていた私は、酒が出ても飲めなかったのであるが、ちょっと残念な気分であった。
 2月になると、近所の桜も咲きだす。私の部屋からは向かいの桜が見える。毎年きれいに咲いてくれて、私の目を楽しませてくれる。もちろん、その花を愛でながら、私は毎年一人花見をやっている。それは数日間続く。「一人で花見は淋しかろう」なんて気遣いは要らない。一人でも二人でも、花はきれいだし、酒はいつも旨い。
     

 記:ガジ丸 2009.1.21 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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