ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

サキシマバイカダ

2016年04月29日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 轢き殺せという不文律

 2004年11月12日付記事『アカマタ』の頁でも既に書いているが、同じことをそれ以前にメール(相手が誰かは覚えていない)もしている。そのメール文を再掲載。

   村の掟
 朝食を取ってから12時の帰りの船便までの時間、私は散歩。傘をさして山に登る。途中の舗装道路の上で死んだ蛇を発見、まだら模様ではあったが、ハブでは無さそう。デジカメで撮る。民宿の人にその写真を見せると、それはアカマタでしょうと言う。車に踏まれたのでしょうと言う。「道路上に長いものがくねくねしていたら、それが何であれ車で踏み潰す」というのが村の掟となっているとのこと。ヘビに生まれたばっかりに何とも災難なこった。南無阿弥陀仏。

 以上は2003年6月に訪れた渡嘉敷島での出来事だが、似たようなことが2011年9月に訪れた与那国島でもあった。アスファルト舗装の路上に1匹のヘビが頭を轢かれてお陀仏していた。そのヘビ、ハブでもアカマタでもガラスヒバァでも無い。私が知っているヘビの種類は数少なくて、それが何であるか分からなかった。
 八重山与那国の旅から帰ってから図鑑を片手に調べる。サキシマバイカダという種であることが判る。無毒のヘビとある。無毒なのに殺される。ヘビに生まれたばっかりに何とも災難なこったとこの時も私は思った。南無阿弥陀仏と手を合わせるしかない。

 
 サキシマバイカダ(先島ばいかだ)
 ヘビ(ナミヘビ)科の爬虫類 方言名:不詳
 全長80センチ内外。宮古、八重山諸島の固有亜種。台湾にバイカダが生息する。
 名前の由来は資料が無く不詳。サキシマ(先島)については、先島は宮古諸島及び八重山諸島のことを指し、本種がその先島の固有亜種であることから付けられているのであろう。バイカダについては不明。梅花蛇という意味であれば素敵と思うが・・・。
 台湾に基本亜種バイカダが生息するとのこと。本種は「森林内、または、それに隣接した所に住んで」(ふる里の動物たち)いて、「おもに早朝と夕刻に活動し、メクラヘビ、カエル、ミミズなどを捕食する」(沖縄大百科事典)とのこと。
 個体数は少なく滅多に見られないともあった。私が見たのは与那国島の道路上、車に頭を轢かれ息絶えた状態のもの。滅多に見られないないものが轢かれていた、惜しいことだと思うが、ヘビを見たら轢き殺せという不文律があるものと思われる。無毒のヘビ

 記:2016.3.25 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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