ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

リュウキュウアサギマダラ

2011年11月18日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 着物の柄

 「あさぎ」とは良い響きの言葉である。平安時代、公家の女房が着ていそうな着物の柄に浅黄色が使われた、などと根拠の無い想像をするほどに上品な響き。
 「あさぎ」を広辞苑で引くと、浅黄という字があり、「薄い黄色」と説明されている。また、別に浅葱という字も当てられ、「薄い藍色、みずいろ、うすあお」と説明がある。薄い黄色と薄い藍色ではイメージが全然違うじゃないか、頭の中で整理がつかないじゃないか、どうしてくれる広辞苑、どっちなのかはっきりせい、と言いたくなる。

 アサギマダラについては、まだその実物を見ていないので何とも言えないが、リュウキュウアサギマダラについて言えば、その翅の色は、黒い筋の箇所を除いては「薄い藍色、みずいろ、うすあお」と言っていい。それは、上品な色だと私は思う。
 以上の理由からアサギマダラの漢字表記は浅葱斑が正確ではないかと私は思うが、アサギマダラを広辞苑で引いたら、浅黄斑という字が当てられていた。広辞苑、大権威なので、ここでは逆らわない。

 リュウキュウアサギマダラ(琉球浅黄斑):鱗翅目の昆虫
 マダラチョウ科 奄美大島以南、沖縄、先島、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
 名前の由来は資料が無く正確なところは不明。アサギは浅葱と書いて「薄い藍色、みずいろ、うすあお」(広辞苑)のこと。本種の翅の色がそのような色であるところから付いた名前だと思われる。奄美大島以南に生息するのでリュウキュウと付く。
 竹富島や西表島でも見かけたが、石垣島の於茂登岳の山道でたくさん見た。近付くと逃げるが、その場所でじっとしていると戻ってくる。ゆっくり写真を撮ることができた。
 似たようなチョウは職場の庭でも飛んでいるところを何度か見たことがある。停まってくれなかったので写真は撮れていない。今回調べたところ、リュウキュウアサギマダラにそっくりのアサギマダラというチョウもいて、職場で見たものがどれかは不明。写真のものもどちらか迷うところだが、文献の写真をじっと観て、本種と判断した。
 春から秋にかけてはいろいろな花に訪れ、吸蜜活動をし、冬には集団で越冬するとのこと。集団は500~600頭もの大集団になることもあるとのこと。
 前翅長45~50ミリ。成虫の出現時期は周年。食草はツルモウリンカなど。
 
 八重山産1
 
 八重山産2
 
 沖縄産1 
 
 沖縄産2 
 
 求愛   

 記:ガジ丸 2005.11.27  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム
 訂正加筆 2011.8.2

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行

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