ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

秋は来(き)ぬ

2010年12月18日 | 沖縄01自然風景季節

 9月2週目の週末、10日辺りに台風15号が先島諸島を襲って、沖縄本島も強風圏に入った。さほど強い風では無かったのだが、九州を襲ったその前の週の台風14号に続いて、2週連続の強風圏となる。そのせいなのか何なのか、沖縄の季節が一つ消えた。
 9月11日からピタッと蝉の声が消えた。以来、昨日(23日)まで、首里でも宜野湾でも蝉の声はまったく聞こえない。9月になると確かにクマゼミもアブラゼミも数は少なくなる。が、でも、まだ消えるには早い。また、それらのセミの数が少なくなる頃にはクロイワツクツクが入れ替わるように現れて、ジーワ、ジーーーワと夏の終わりを告げてくれる。これが例年なのだが、今年は変。ちょっと早い蝉の季節の終わりである。
     

  吉田拓郎の古い歌に『夏休み』というのがあって、その歌詞の中に「ひまわり、夕立、セミの声」というのがある。「ひまわり、夕立、セミの声」が夏のものであることは、拓郎さんの故郷、広島でも、おそらく今住んでいらっしゃる東京でも、そして、ガジ丸が住むここ沖縄でも同じなのである。・・・たぶん・・・一昔前までは。
 8月19日付のガジ丸通信の記事「晩立」で書いたが、夏の風物詩の一つであると拓郎さんも認める夕立が、ここ数年来、あるいは十数年来、沖縄では少なくなった。それは、温暖化という地球規模での環境変化のせいだと思う。セミの声も、そのうち聞こえる時期が変わってくるかもしれない。ひまわりが、春の花になるかもしれない。

 と、ここまでは昨日(23日)書いた。壊れたパソコンの修復などに時間がかかって、最後まで書けず、アップできなかった。で、今、続きを書いているわけなんだが、
 朝9時から10時頃、クロイワツクツクの声が聞こえた。数は少ないが、近くにいる。タイワンシロガシラが、これは数日前からだが、しきりにさえずっている。彼らの恋の季節が始まったということ。そして、東北に面した台所の窓から北寄りの涼しい風が吹き込んでいる。これはまぎれもなく秋の風。ほんの一つか二つ小さな季節が消えたとしても、大まかに言えば、秋はちゃんとやってきた。
 今は午前11時。私の格好は相変わらずパンツとTシャツ姿だが、汗はかいていない。今日は晴天。よって、午後には陽光が差し込み暑くなるだろう。汗を滲ませるであろう。外に出て畑仕事をしたならば、汗が滴り落ちるであろう。でも、今、窓から吹く風は秋の風。秋の匂いが間違いなくする。したがって、沖縄は、今日から秋です。
 というわけで、前半の内容は「消えた季節」だが、タイトルは「秋は来ぬ」。

 ※国語の苦手な友人がいるので、彼のために注釈。
 「秋は来ぬ」の「来ぬ」は「こぬ」と読むと否定形になり、「秋はこない」ということになるが、「きぬ」と読むと「秋がきて、今は秋」と完了形になる。友人は画家であり、感性はいいのだが、唱歌の「夏は来ぬ」を未だに「夏はこない」と解釈している。

 記:ガジ丸 2005.9.24 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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