ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

赤田首里殿内

2010年12月31日 | 沖縄03音楽芸能・美術工芸・文学

 ゆいレールと愛称のある沖縄都市モノレールは、各駅にテーマ曲がある。どの駅がどの曲であったかはっきり覚えていないが、首里駅は「赤田首里殿内」という古い童歌ではなかったかと推測できる。なぜなら、首里駅の近くに赤田という地名があるからだ。駅に縁のある曲であれば、当然、テーマ曲はそれを使うに違いない。
 この「赤田首里殿内」はとても面白い歌で、
 あかたすいどぅんち くがにどぅるさぎてぃ うりがあかがりば みるくうんけ
 (赤田首里殿内 黄金の灯籠提げて これが明るくなれば 弥勒お迎え)
と、本編はまあ普通なのであるが、その後の囃子が面白い。
  シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー ヒージントゥー ヒージントゥー イーユヌミー イーユヌミーとなっている。特に意味の無いただの囃子であろうと思っていたら、面白い意味があったのである。『沖縄大百科辞典』によればそれぞれが動作を表し、シーヤープーは「頬を膨らませて首を横にふり」、ミーミンメーは「両手で両耳を引っ張って左右にふり」、ヒージントゥーは「肘を左右交互に手で叩き」、イーユヌミーは「指で掌を突く」、ということであった。
 この歌は曲も哀調を帯びたきれいなメロディーで、囃子の部分が赤子をあやすのにちょうど良いリズムでもあるので、私はてっきり子守唄なのかと思っていた。同じく『沖縄大百科辞典』によれば「言葉を使い始めた頃の幼児をあやすときに歌われる歌」とのこと。沖縄の歌が好きという人には覚えて欲しい歌の一つである。
     

 言葉の説明
 赤田首里殿内:赤田(地名)にある首里殿内(建物の名)ということ。
 みるくうんけ:みるくは弥勒の沖縄読み。弥勒は弥勒菩薩のこと。首里殿内には弥勒面が祭られていて、旧暦7月にミルクウンケーという行事があった。
 歌詞を解り易く訳せば、「赤田首里殿内の黄金の燈籠に灯がともったなら、弥勒をお迎えしましょうね。シーヤープー、シーヤープー・・・」となる。

 「首里殿内は三殿内の一つで、女神官聞得大君がどーのこーの」という、これもまた沖縄の歴史と文化にかかわる話があり、ミルクウンケーも、何故沖縄に弥勒信仰があるのかという話もあるが、これらについては、いつか別項で紹介しましょう。

 記:ガジ丸 2006.7.8 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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