ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

コフキゾウムシ

2013年06月28日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 ビール党の敵

 いつもより早く梅雨明けした沖縄は6月も下旬になって、ほぼ晴れの日が続いている。腕まくりをし、手に唾をつけ「いよいよ本気出すか」モードの太陽が地面と我が身に降りかかる。太陽の下で畑仕事をすると暑い、糞暑い、死ぬほど暑い。暑さはこれからなお増していく。太陽はさらに襷をかけ、鉢巻を締めてマジ本気となる。
  暑さは厳しく辛い。「夏よ早く過ぎ去れ」と毎日願っている。ただ、そうやってネガティブに物事を捉えてばかりいると人生が楽しくないので、良い方向にも考えるようにしている。暑いけど、太陽のお陰で植物は育つ。暑いけど、そのお陰で畑にはさまざまな鳥や昆虫たちがやってきて生命に満ち溢れている。彼らのオーラを少しずつ感じて、人間の私も元気を貰える。それより何より、暑いけど、ビール(発泡酒)がとても旨い。

 収穫時期のピークはゴールデンウィークの頃だったが、一ヶ月ほどの間、採れたてエダ マメを肴にビール(発泡酒)を飲むことができた。自産自讃をするが、無施肥のエダマメは味が濃いと感じられ、特に、蒸して食べると最高に旨かった。
 エダマメが旨いと当然ビール(発泡酒)も旨い。畑の恵みに感謝し、ビール(発泡酒)を発明した人、及び現在生産している人達に感謝した。

 エダマメは去年までも宜野湾の小さな畑で作っていた。去年まではまったく気付かなかったが、あるいはそれがそこには存在していなかったか、エダマメにも虫がつくというこ とを今年になって初めて知った。なっぴばるのエダマメにはコフキゾウムシという小さな昆虫がたくさん付いていた。去年までのエダマメより生育が悪かった (実着きが少ない)ので、彼らが食害していたかもしれないが、正確には不明。何しろ、なっぴばるの野菜たちは皆生育が悪いので、虫のせいなのか無施肥のせ いなのか判断が難しいのだ。
 しかし、もし、コフキゾウムシがエダマメを食害しているのであれば、彼らはビール党の敵となる。ビール党の敵であれ ば私の敵でもある。断じて許しては置けない。が、許した。生育が悪かったとはいえ、一ヶ月の間楽しめる分の収穫はあったのだ。それで十分なのだ。多少は虫に食われても、虫から貰う元気と相殺できる範囲内だと思う。

 
 コフキゾウムシ(粉吹象虫):甲虫目の昆虫
 ゾウムシ科 本州以南、沖縄、宮古、石垣、台湾などに分布 方言名:不詳
 名前の由来、ゾウムシは「象の鼻状に長く突き出した口吻をもち」(広辞苑)ということから。コフキは『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「体は黒色だが、淡緑色~金緑色の鱗片を装い」とあり、その鱗片が粉を吹いているように見えることから。
 寄主はマメ科植物で、タイワンクズの葉上で多く見られると文献にあった。私が見たのは私の畑なっぴばるで、エダマメを収穫している際、本種に気付いた。去年までのエダマメにはいなかった本種、今年のエダマメにうじゃうじゃいた。
 体長は6ミリ内外と小さいけれど、うじゃうじゃいたので目に付いた。成虫の出現は4月から7月、私が見たのは5月、エダマメの収穫時期。
 
 横から
 
 交尾
 
 黒っぽい個体
 
 やや黒っぽいもの

 記:2013.6.24 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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