ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウシーミー

2010年12月18日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 沖縄は闘牛が盛である。闘牛のことをウチナーグチ(沖縄口)でウシオーラセー(オーラスは戦わせるといった意)と言う。で、闘牛を観に行くことをウシーミー、・・・なんてことはしかし、言わない。その場合は「ウシオーラセーみ(見)ーが行か」と言う。
 ウシーミーとは御清明と漢字で書く。たんにシーミー(清明)ともいい、沖縄の多くの地域では大切な伝統行事となっており、今日でも盛に行われている。旧暦による行事が多い沖縄ではあるが、ウシーミーは、旧暦とは関係無く、中国の暦法、二十四節気の一つである清明の頃に行われる神事、新暦でいうとだいたいこの季節、4月頃となる。

  この季節、4月頃は、沖縄の言葉で「うりづん(注1)」と呼ばれる爽やかな時期、ウシーミーは神事ではあるが、そんな気候の中でご馳走持って墓参りをするので、親戚が集まってのピクニックのようなものになる。私の家でも私が子供の頃はそうであった。我が家のウシーミー、母の実家のウシーミー、父の姉の家のウシーミーなどでは、同年代の子供が多く集まって、賑やかに遊んだものだ。しかし、親戚のどこの家も子供たちが沖縄から離れてしまい、ここ10年ばかりはお互いのウシーミーに出掛けることも無く、私の家も今では、大人が4、5人ばかりで行う静かなウシーミーとなっている。
  墓へ行き、墓の掃除をし、花、酒、ご馳走などを供え、線香を立て、拝む。沖縄の墓は大きい。亀甲墓のような大きさに比べると我が家の墓はおもちゃみたいなものだが、それでも、骨を納める場所が2畳ばかりと、参拝者の座る場所が4畳ばかりある。ピクニックのようだった頃はその場所で食べたり飲んだりして1、2時間を過ごした。今は30分で済む。墓で飲食はせず、家に帰ってから少し食べ、お土産に分け持たせたりする。
 墓前に供える料理のことをシーミーリョウリ(清明料理)というが、清明料理は餅やウサンミなどを重箱に詰めたものの他に、菓子、果物、酒などが加 わる。重箱は4段を1組とし、ご飯もの1段、餅1段、ウサンミが2段。ウサンミとは漢字で御三味と書き、中国由来の神仏への供え物。中国では牛、羊、鳥を三味としたが、沖縄では鶏、魚、豚となった。現在では魚の天ぷら、昆布、カステラカマボコ、豚肉、揚げ豆腐など、いろいろなものを含めてウサンミといっている。その中から、カマボコ、カステラカマボコ、豚肉を私は少し分けてもらい、たいていイナムドゥチ(→盆正月の味噌汁)を作っている。
     
     
     

 注1、うりづん
 旧暦2、3月頃の季節を表すことば。大地が潤う爽やかな季節。新暦だと3月から4月頃になり、沖縄では最も過ごしやすい時期となる。この期間、本土では猛威を振るっている花粉症も沖縄には無いし、花粉症の人にとっては天国にいるような気分になるかも。

 記:ガジ丸 2005.5.2 →沖縄の生活目次

 

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