ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

テンプラヤー

2010年12月31日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 テンプラヤーはそのまま天ぷら屋のこと。語尾を伸ばすのはウチナーグチ(沖縄口)によくあることで、たとえば、人の名前を呼ぶときにも恵理さんならエリー、富さんならトミーで、苗字の場合も、仲村さんならナカムラー、田中さんならタナカーなどとなったりする。例外もある。具志堅さんはグシケンーとならない。んは伸ばしにくいから。

  沖縄の天ぷらは倭国のそれとちょっと違う。どちらかというとフリッターに近い。衣が厚い。衣にはまた、塩味がついている。具であるイカや魚の味が衣に映って、衣そのものも味わえるようになる。そういう意味でいえば、たこ焼きにも似ている。沖縄の天ぷらはそれだけで食事にすることができる。具がおかずで、衣がごはんというわけである。
 倭国の天ぷらを10個も食うと、ずいぶん油を食ったなーという感覚を受けるが、沖縄の天ぷらは油分が少ない。小麦粉を十分こねてあり、高い温度の油に短い時間で揚げるので、油が中まで染み込まない。よって、油酔いはしにくい。が、しかし、沖縄の天ぷらを10個も食うと、お腹が一杯になる。小麦粉の量が多いからである。
  沖縄の天ぷらは衣に塩味がついていて、そのままでも十分美味しいのではあるが、なおそれに、ウスターソースをつけて食う場合が多い。テンプラヤーで天ぷらを買うと、ウスターソースをかけてくれたりする。元より、天つゆなどというお上品なものは沖縄に無かった。ウスターソースが一番人気であるが、醤油を好む人もいる。
 倭国の肉屋がコロッケやトンカツを作って販売しているように、沖縄のテンプラヤーはサシミヤー(精肉鮮魚店)が兼業していることもある。が、ただ単に、天ぷらだけを販売している小さな店の方が多いと思う。子供の頃、よく買い食いした。1個1セントだったか、2個で3セントだったか、はっきり覚えていないが、まあ、そんな程度の値段。今でもそう高いものでは無い。1個20円か、高くても40円くらいであろう。
     
     

 記:ガジ丸 2006.3.12 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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