ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ユッカ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:中木

 ユッカヌヒーという言葉が沖縄にある。和語のオ段が、ウチナーグチ(沖縄口)ではウ段に変化するので、ヌは和語にするとノということになり、したがって、ユッカヌヒーはユッカの日となる。といっても、植物のユッカを愛でる日ということではない。ユッカのユもまた、和語ではオ段となり、ヨッカ、したがってユッカヌヒーはヨッカノヒ(4日の日)ということ。旧暦5月4日を指し、その日に行われる行事を意味する。

 わざわざ日を設けてウチナーンチュに愛でられるということは無いが、ユッカは観葉植物として人気があり、また、亜熱帯の沖縄では露地植えでも十分生育するので、民家の庭や公園などでも時々見かける。であるが、実は私は、民家の庭や公園などでも時々見かけるものがユッカであるかどうかについては、あまり自信が無い。同じく観葉植物として人気のあるドラセナの仲間と似ているからだ。ドラセナもまた、沖縄では露地で育ち、ユッカよりももっと多く、民家の庭や公園で見かける。ただ、ユッカの方がドラセナより力強い感じがするという印象があるので、撮った写真はおそらくユッカだと思う。

 
 ユッカ:添景・鉢物
 リュウゼツラン科の常緑低木 北アメリカ・西インド諸島に分布 方言名:なし
 ユッカはYucca(イトラン)属の植物の総称であり、約40種ある。別頁で紹介するキミガヨラン(yucca gloriosa)もその一つで、じつは、ユッカというとキミガヨランの別称にもなっている。であるが、一般にユッカという名前で市販されている観葉植物はユッカ・エレファンティペス(yucca elephantipes)で、ここで紹介するのはこれ。
 葉の形状は他の主なリュウゼツラン科植物同様、細長く、厚い。先端は尖っているが、キミガヨランほどには鋭く無い。葉柄は無く、幹を巻くようにして密生させる。
 高さは2m程度。鉢物では1~2mのものが主流。全体の形状は、キミガヨランはリュウゼツランに似ているが、本種はどちらかというとドラセナに似ている。リュウゼツラン(アガベ属)もドラセナ(ドラセナ属)も同じリュゼツラン科の植物。
 葉脇から花茎を伸ばし、その先に多数の小さな花をつける。花序の形状もドラセナ類に似ている。花色は白、開花期は初夏から秋。キミガヨランに比べると花は地味。
 ちなみに、イトラン(糸蘭)はリュウゼツラン科の多年草。Yucca filamentosa。

 記:島乃ガジ丸 2006.4.11 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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