ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

イルカより劣る人間

2014年02月13日 | ガジ丸通信-沖縄関連

 小学生の頃、授業の中でのことだったと記憶しているが、「尊敬する人は誰ですか?」という質問があった。少年たちの間で当時人気があったのは織田信長、豊臣秀吉などの戦国武将。西郷隆盛、坂本竜馬などの維新の英雄。ワシントン、リンカーンなどのアメリカ大統領。その他、野口英雄なんてのもあったが、沖縄の子供たちなのに沖縄の偉人たちの人気は無かった。人気どころか、沖縄にも偉人がいるなんて子供たちの多くはたぶん知らなかった。「沖縄は劣っている」という教育がまだ残っていたのかもしれない。
 沖縄の偉人に人気は無いのにアメリカの大統領には人気がある。それは、当時の沖縄がアメリカの施政下であった影響かもしれない。ワシントンは初代の大統領でアメリカの独立に貢献した、リンカーンは16代大統領で、人種差別撤廃に尽力したなどということを授業で教わっていたのだろう。「偉いやっちゃ」と子供たちは思ったのだ。

 アメリカの大統領ではもう1人、もしかしたらその中でも1番人気だったと覚えている人にジョン・F・ケネディーがいた。私も「尊敬する人」にそう書いたことがあったと思う。が、その人をよく知っているわけではなかった。キューバ危機、ダラスくらいしか今でも記憶がない。ケネディーは流行っていたのだ。ケネディーが銃で撃たれて間もない頃で、その衝撃的瞬間がテレビで放映され、少年たちはそれを観ている。大きなニュースとなり、どんな良いことをしたのか具体的には知らなかったけれど、「ケネディーとは正義の人、偉い人」という印象が少年たちの心に刻み込まれたのだろう。
  ジョン・F・ケネディー、その人の娘キャロラインさんが今、駐日大使で、今週来沖したらしい。彼女のニュースは、「大使になった」ことの他に、和歌山県太地町のイルカ漁に対し批判したということをラジオから聞いている。イルカを人間の友人と捉え、その友人たちを残酷な目に合わせたくないという心だと思う。彼女にとってはそれが正義なのであろう。理解はできる。ちなみに私は、「食うために殺すのであれば人間の営みとして正しい」という立場なので、太地町のイルカ漁が残酷だなんてちっとも思わない。
          

 さて、来沖したケネディー女史、彼女が父譲りの正義の人と信じて望むことがあった。彼女にはぜひ辺野古の海を観て欲しい。高江のテント村に行って、座り込みをしている人たちの話を聴いて欲しい。普天間基地へ行って、アメリカ国内ではありえない場所、住宅地の真ん中に危険な基地がある、ということを確認して欲しい。などといったこと。
  私自身は野生動物保護に対する情熱があまりないので、声高々には言えないが、イルカよりもっと希少な海生哺乳類ジュゴンの住む海が埋め立てられようとしている。イルカを大事に思うあなたであれば、「それは許されないこと」と思ったのではないか?
 あなたと同じ自由と平等と平和を愛する人間たちが、土地を奪われ、静かで平和で自然の恵み豊かな環境を奪われ、そういった環境で生活したい、人生を送りたいという自由を奪われている。あなたと同じ切れば赤い血の出る人間たちが、戦争時に比べれば僅かだとしても、基地の無い地域に比べればずっと大きな危険に晒されている。
 偉大な大統領であったケネディー、その娘であるあなたならきっと、その人たちを助けたいと思うはず。「彼らはアメリカ人では無いから」なんて人種差別はしないはず。それとも、「他国の人間などより、イルカの方が大事」と思っていたりして・・・?
          

 記:2014.2.13 島乃ガジ丸

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« さらば父母の家 | トップ | 近所付合い »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。