ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

大鉈を振るう

2005年08月12日 | ガジ丸通信-政治・経済

 若い頃、測量会社でバイトをした。測量士が指示した所に棒、または大きな物差しを持って立つのが主な仕事。測量士が指示する所は畑であったり、一般の道であったり、民家の庭先であったりもしたが、多くは藪の中。高さ2mを超え、先の見えないススキの中を突き進むなんてこともよくあった。
 距離を測る測量の場合には、蔓延った雑草が邪魔になる。そういう時には除草作業をする。測量士の位置から自分が立つ位置までの直線にある雑木雑草を取り除く。その際、使う道具は大鉈。刃渡り3、40センチ、柄の長さ150センチくらいの大鉈を、ゴルフクラブを振るような形で振りかぶって、地面ぎりぎりを走らせ、雑草をなぎ倒す。大鉈を1回振るたんびに、たくさんの雑草がバタバタ倒れ、辺りは見る見るうちに視界が開けてくる。「大鉈を振るう」という言葉は、そのような状況をいうのだと、私は思った。
 「大鉈を振るう」を広辞苑で引くと、「思い切って省略・処理する。」とある。実際に大鉈を振るって草木をなぎ倒した感覚からいうと、まさしくその通りで、「思い切って」振りかぶり、振り下ろして、景色を一変させ、爽快な気分を味わえる。雑木雑草に対し大鉈を振るう場合は、概ねそういった爽快感を味わうことができる。しかし、雑草に混じって、切って捨てるには忍びない植物が混ざったりしていると、なかなか「思い切って」は難しい。雑草の刈り方に手加減が加わり、結果、中途半端な除草となる。
 濃い墨改革も、道路公団のケースを見る限りでは何か中途半端で、「思い切って省略・処理する。」というわけにはいかなかったようだ。さすが自民党ということだろう。いろいろなしがらみで鉈を思いきり振り下ろすことはできなかったのであろう。
 郵政民営化も、自民党との交渉のあいだにあれこれ修正されて、中途半端なものになりそうだな、と思っていたら、濃い墨総理は、こればっかりは譲れないようである。大鉈を振るって、衆議院を解散したどころか、反対派議員の一掃までやろうとしている。その大鉈の真の狙いは、長年の自民党支配によって生まれた悪癖、あるいは悪習ともいうべき政官癒着の構造を断ち切ることにあるのだと、私は想像しているので、その為の大鉈振るいなら大いに結構と思っている。かつて自民党を応援したことはないが、濃い墨総理が、大鉈を振るい、悪い慣習をバッサリと切り捨てて、国民に見えやすいすっきりとした政治を目指しているのであれば、ちょっと期待してもいいかな、と思っている。
 それにしても民主党の情けないことといったら、もう見捨ててやろうかとまで思ってしまうくらい。濃い墨が「濃い墨流郵政民営化」のカードを切って、選挙という勝負を挑んできたのだ。なんで「小禍多流郵政民営化」のカードを出さない。そんなカードを持っていなければ「郵政民営化不要論」でもいい。濃い墨の挑戦には真正面から受けて立って欲しいと思う。そうすれば、選ぶ方も選びやすいというもの。逃げるな!小禍多。逃げたら負けるぞ。「郵政」は選挙の争点にしない、なんて、情けないことを言ってくれるな。
 今回の大鉈振るいは、日本国の膿を出すためのものと解釈し、その為に、ある所では大きな痛みが伴うかもしれないが、それには国民も耐えて欲しい。ただ、その矛先(この場合は刃先というのか)が、弱者へ向かわないように強く願う。注視していたい。

 記:2005.8.12 ガジ丸

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« イチャリバ人間 | トップ | 晩立 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。