ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ニンジンシリシリー

2011年03月20日 | 沖縄の飲食:食べ物(料理)

 シリシリするって?

 パパヤイリチーの頁で、「千切りされたパパヤを買った。」と書いたが、それはその通り、千切りされたパパヤであった。でも、じつは、パパヤイリチーにするパパヤは千切りにして使うのでは無い。本来ならシリシリーにして使う。最近は千切りにする便利な機械もあるようなので、スーパーではそのようなものを置いているのだろう。
 私はシリシリーにする道具を持っている。野菜をシリシリーにする道具ということで、シリシリーと俗に呼んでいる。シリシリーは俗称である・・・と私は思っていた。本名を何というのか知らない。ところが、従姉に訊いても、母に訊いても、「シリシリーっていうんじゃないの」と答える。ので、本名もまた、シリシリーなのかもしれない。
 全体の形は大根おろしに使うおろし金に似ている。野菜を切るのに使う部分はおろし金と同じく金属だが、その周囲と柄は木製。金属の部分に多くの丸い穴が開いていて、そこを野菜が通ると、野菜が千切りのようになって出てくる。実家にあるものは全体が金属製で、全体の2割くらいが大根おろし用、8割がシリシリ用となっている。
 丸い穴の開いている部分に野菜を当ててスリスリする。スリスリをウチナーグチ(沖縄口)発音するとシリシリとなり、その語尾を伸ばしてシリシリーと言うと、「スリスリするモノ」とか、あるいはまた、「スリスリされたモノ」という意味になる。

 野菜を包丁で千切りにすると角ができ、表面は平らなので食感が硬い。シリシリーにすると角が無く、表面はでこぼこしているので食感が柔らかい。火を通すとふんわりとした仕上がりになる。また、そのでこぼこによって味も染み込みやすくなる。
 シリシリーを使った料理で有名なものは、ニンジンとダイコンをシリシリーして、生のまま三杯酢で和えた膾(なます)があり、これは正月の料理などによく出される。もう一つ、ニンジンをシリシリーして油で炒め、玉子で軽くとじた料理をニンジンシリリーといい、これはごく一般的な家庭料理で、私の母もよく作ってくれた。
  ニンジンシリシリーは私もたまに作る。ニンジンを美味しく手軽に食べることができるので、酒の肴に野菜料理を一品添えたい時に重宝する。子供が塊のニンジンを食ってニンジン嫌いになる前に、このニンジンシリシリーを経験させると良いかもしれない。
 今日(6日)の晩飯に、ニンジンシリシリーを作ったが、これは料理法が簡単なので失敗することは無い。美味しくできた。シリシリーを使ってニンジンをシリシリする作業も包丁で千切りにするのに比べたらずっと楽。よって、ニンジンシリシリーはオジサンの好物になっている。もちろん、言うまでも無くオジサンにとっては、飲み屋に行って、若い女の柔らかい手で、腿の辺りをシリシリされるのがもっと好物である。
 
 
  
 補足(2005.9.9)
 さっき、ホームセンターへ行って、シリシリーの名前を調べた。何種類ものシリシリーがあって、名前もいくつか。「大根突き器」とか「千切り」とか。それら、製造は新潟とか兵庫の会社。ということは、沖縄独特のものでは無いかもしれない。
 

 記:ガジ丸 2005.9.6 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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