ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ササキリ

2011年06月25日 | 沖縄の動物:昆虫-直翅目(バッタ他)

 遠出した甲斐

 千葉に住む弟が母の三年忌に合わせて帰省した。弟が帰ってくる前日、「私が南部観光に連れて行くから、あんた、1日、ヤンバル観光に連れて行ってよ。」と姉に言われる。弟が私とヤンバルに行きたいかは弟の問題である。私が弟をヤンバルに連れて行きたいかは私の問題である。ヤンバル観光はつまり、私と弟が決めるべきこと。
 で、私はウンとは言わない。苛立った姉が「私は忙しいのよ、あんた1日くらい、・・・」と言うのを遮って、「俺も忙しい」と静かに言う。「忙しいって、みんな忙しいんだからね!あんたも少しは、・・・」と言うのを遮って、「俺と弟がどこへ行くか行かないかは俺と弟で決める。」とキッパリ、憮然とした表情の姉であったが、話は終わる。
 実は、ヤンバル(沖縄島中北部の通称)には行っても良かったのである。ヤンバルには私の住んでいる周辺では見られない動植物がいる。8月に友人のHと源河川(ヤンバルにある)に出かけた際も、そんな動植物を発見して大いに満足した。なので、機会があればいつでもヤンバルには行きたいと思っている。でも、今回は行かなかった。
  他人の意向を無視した姉の指図も嫌であったが、実際に忙しいのである。何よりも畑仕事が遅れに遅れていて、待った無しの状況。ヤンバルへ遊びになど行っている暇は無いのだ。弟にそう話すと、「ヤンバルへ行きたいなんて言っていない」とのこと。

 さて、今回紹介するのはササキリ、友人のHと行った源河川で発見したもの。もちろん最初からそれがササキリであるとは知らなかった。どこにでもいるバッタの一種であろうと思っていた。が、調べると、那覇近辺ではあまり見られない種のようだ。こういった思わぬ発見は特に嬉しい。ヤンバルまで遠出した甲斐があったというものだ。

 
 ササキリ(笹螽斯):直翅目の昆虫
 キリギリス科 関東以南~屋久島、沖縄島、石垣島、西表島などに分布 方言名:不詳
 名前の由来について資料は無かったが、笹螽斯、笹を食べるキリギリスだと推理する。が、『沖縄昆虫野外活用図鑑』に「他のササキリ類は明るい草地に住むが、本種は薄暗い林縁部に生息。」とあり、『琉球列島の鳴く虫』には「ツルソバ等を食している」とあった。ただ、他のササキリの仲間はイネ科(笹も含む)植物を棲家としてるとのこと。
 沖縄のササキリではホシササキリが普通種で、本種は郊外の林の近くに多いらしい、確かに私が見つけたのもヤンバル(山原、沖縄島中北部の通称)の山の中。ちなみに、普通種であるホシササキリを私はまだ見ていない。注意力が足りないのであろう。
 本種は子供に特徴があって、子供のうちは胴体が赤色をしていてよく目立つとのこと。成虫になると地味になる。体長20ミリ内外、「雄の成虫は主に日中、ジキジキジキと聞こえる声で鳴く。」とのことだが、私は子供も見ていない、鳴き声も聞いていない。

 記:ガジ丸 2009.10.24 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ダイトウクダマキモドキ | トップ | タイワンツチイナゴ »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。