ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

小さな地図を広げて

2005年10月30日 | ガジ丸通信-沖縄関連

 私は、私が子供の頃の日教組(日本教職員組合)や沖教組(沖縄教職員組合)には先見の明のある人がいなかったのであろうと想像する。あるいは、広い視野で持って、多角的に物事を見、判断できる人がいなかったのであろうと想像する。
 現状は現状、将来は将来とそれぞれ箱を別個にし、現状の箱の中では今、子供たちのためにもっとも役に立つ教育は何かを考え、将来の箱の中では、子供たちが将来、平和で心豊かな生活を送れるようにするにはどうしたらいいかを計画する。そんなことを冷静に、的確に判断できる人材が日教組にも沖教祖にもいなかったのではないかと想像する。
 せっかく隣にアメリカ人がたくさん住んでいるのだ。物心つく頃からそんなアメリカ人たちと交流を持ち、仲良くしていれば、今頃私は英語ペラペラだったはずなのである。そういうことを積極的に学校の先生たちがやっていれば、沖縄人の多くは英語がペラペラだったはずなのである。学校の先生たちが反基地だったお陰で、沖縄人たちの多くはせっかくの機会をフイにしたわけである。まことに残念なことなのである。
 虐げられている沖縄人が、虐げているアメリカ人と仲良くするというのは気分の悪いことであったかもしれないが、そこはぐっと堪えて、一歩足を前に出す。握手する。肩を抱く。話をする。互いに理解する。そうすればだ。アメリカ人もバカでは無い。沖縄人も自分たちも切れば血の出る同じ人間だと気付くであろう。そういうアメリカ人を徐々に増やしていけば、そのうちアメリカ人の過半数が、沖縄人は優しい人たちだ。バカにするようなこと、苛めるようなことをしてはいけない、となる。沖縄にあんまり基地が多いと、沖縄人が困ってしまう。基地はなるべく少なくしよう。などと思うかもしれないのだ。
 2005年10月28日夜、普天間飛行場の代替基地建設場所について日米が合意したとのニュースが流れた。「やっと決まったか」と私は思う。当初は県内移設に賛成していた沖縄県の現知事も、辺野古への基地移設に同意していた名護市長も、今では県内移設反対の立場にあるらしいが、普天間に基地があるという大きな危険が少しでも減少することは前進だと私は思っている。目標ははるか100歩先で、今回の移設はたった1歩の前進かもしれないが、毎年1歩進む。1年で1歩進めば、100年後には目標である「基地の無い平和な沖縄」を得ることができる。今回の合意も一歩の前進と、私は受け止めよう。
 ただし、平和主義者の私なので、もちろん基地の県内移設という今回の合意に諸手諸足を挙げて賛成というわけでは無い。条件が1つある。日米両政府の基地問題に関する担当者たちは今回の合意に際し、おそらく小さな地図を広げただけで、あれこれ協議したに違いない。その小さな地図には沖縄の島々しか載っていなかったに違いない。それでは不十分なのだ。その小さな地図は閉じて、もっと大きな、世界中の国々が表示されている地図を広げて、そして、その上で沖縄の基地問題を、普天間基地の移設先を協議して欲しいのである。それでもなお、やはり辺野古しか場所が無いというのであれば、それに多くの人が納得するような正当な理由があれば、その限りで私は、、少なくとも小さな前進として、その協議結果を受け入れても良いのである。

 記:2005.10.29 ガジ丸

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