ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

痛快田舎劇 

2009年02月13日 | ガジ丸通信-音楽・映画

 土曜日(7日)、久々に映画を観に行った。去年10月の『民男の結婚』以来のこと。その4ヶ月の間、観たい映画が無かったわけでは無い。『歩いても歩いても』、『闇の子どもたち』などいくつかあった。しかしながら、映画よりも優先する事項が(散歩や畑仕事などを含め)多くあって、その時間が作れなかった。
 その日、これも久々、正月以来となる父のパソコン講習をやった。私の家は首里石嶺にあり、映画館の桜坂劇場へはバスで片道30分はかかる。実家からは徒歩15分で済む。実家へ行ったついでに映画を観に行くというのは、15分の散歩もできるし、とても合理的である。久しく映画を観ていないということも理由になって、特に観たい映画があったわけでは無かったのだが、桜坂劇場へ出かけた。

  映画は『マルタのやさしい刺繍』という題。スイス映画。桜坂劇場から送られてくるチラシを見ると、倭国でも去年の秋に公開されて、ヒットしているようである。
 「ヒットしている」理由は何となく解る。観終わった後、爽快な気分になるからだ。1000円では足りないほどの爽快な気分を、私は味わうことができた。
 80歳の老婆が、新しいことを始める。若い頃やりたかったことだ。息子や村の有力者から反対され、妨害もされる。友人の一人だけが彼女の理解者で、他の友人たちからも初めは反対される。しかし、彼女は夢に向かって突き進む。反対していた友人達もいつしか彼女の理解者となる。そして最後には・・・、話の筋を語るのはここまでにしておこう。あとは観てのお楽しみ。難しい映画では無い。楽しめる映画。一言で言うならば、痛快田舎劇。元気の欲しい人は、観たらたぶん、元気が貰えると思う。
          

 観終わって気分爽快になった私は、帰りのバスの中で父のことを思った。父は今、パソコンの勉強中である。しかし、なかなか進歩しない。やりたい気持ちはあるのだが、進歩しない自分に苛立ち、気力が続かないみたいである。
 血液型で人の性格がわかるもんかい!と思う人も多かろうが、私は少し信じている。父はA型である。几帳面である。几帳面な人は概ね完璧主義者である。
 父は自分の書いた文章が気に入らないと全て削除する。なので、これまで10回以上文章書きをしたにも関わらず、残っていたのはたったの4行であった。で、考えた。その完璧主義的気分を捨て去ってもらおうと。
 「テーゲー(大概と書く。だいたい、適当という意味のウチナーグチ)でいい、文章がおかしいと感じても、誤字脱字があっても気にするな、細かいことは構うな、とにかく前に進もう。」ということにした。私の性格に父が合わせるということになる。

 何年か後に出来上がる予定の父の自叙伝、それに私は完璧を求めない。本になることが夢だが、本にする価値は無いと評価されても私は別に構わない。完璧に拘って何もできないより何か残った方がはるかに増しと、自身にも完璧を求めないO型の私は常々思っている。映画の主人公、マルタの刺繍は完璧だったが。まあ、人はそれぞれだ。

 記:2009.2.13 島乃ガジ丸

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