ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウチナーンチュの本性

2009年05月08日 | ガジ丸通信-沖縄関連

  二十四節気の一つに清明がある。今年は4月5日から19日までがその節で、沖縄ではその間に墓参りをするシーミー(清明祭)と呼ばれる行事がある。
 母の三回忌がまだなので、我が家は今年清明祭はやらない。そういう決まりとのこと。ではあるが、1年放っておくと雑草が大変なので、掃除はやっておこうと先週の土曜日に出かけた。掃除は40分で済んだが、墓には1時間ほどいた。残りの20分は、我が家の墓の隣の隣に小屋を建てて住みついている自由人の話し相手であった。
 話を長引かせたくないので私からは話さない。たまに相槌を打つだけで、もっぱら聞き役となる。それでも、他に話し相手がいないのか、彼はとても饒舌で、半年ぶりの私をなかなか離そうとしない。20分間、愚痴を聞かされる。
  彼の話は、「俺は東京でも大阪でも浮浪者をやっていたが、ウチナーンチュが一番根性が悪い。」といった内容。どうやら、隣の墓の清明祭の時に、そこの人とひと悶着あったらしい。「青い空とか青い海とか人が優しいとかきれいごとばっかり言っているがよ。」なんて、まるで、ガジ丸の唄『シークヮーサーの反逆』みたいなことを言う。
          
          

 琉球人が倭人に比べて優しいなどとは私も思っていないが、(概ねの)琉球人が(概ねの)倭人に比べていい加減な性格であるとは、私がそうなので、思っている。
 墓掃除の後、実家へ寄って1時間ばかり父のパソコン教室をやって、その後、末吉公園を散策する。その時の散策には一つの目的があった。五弁のクチナシ(普通は六弁)を去年見ていて、その花の写真を撮るという目的。しかし、既に花は散っていた。せっかく来たのにとがっくりだったが、「ま、いいか。」とすぐに開き直る。
  その翌日の日曜日、散歩を30分で済ませ、畑仕事も30分で済ませ、部屋を夏の装いにする作業に時間を割いた。四月になった時点で、火鉢を片付け、長袖シャツを押入れに仕舞い、半袖シャツを表に出すなどの衣替えしなくちゃあと思っていたが、そのうちそのうちにと引き伸ばして、例年よりだいぶ遅れた衣替えとなった。
 「ま、いいか」とか「そのうちそのうち」という性格は私の性格であるが、ウチナーンチュの代表的な性格でもある。私は真っ当なウチナーンチュというわけだ。

 私がよく利用しているバスは、古くからある沖縄資本のバス会社であったが、数年前に本土資本の会社に経営が移った。本土資本になるのは、ウチナーンチュとしてはあまり気持ちの良いものではないのだが、経営が移ったとたん、バス運転手のマナーが格段に向上した。そういう教育をしたのであろう。客としては乗っていて気持ち良い。
 ところが、先日乗った同社のバスは以前の運転に戻っていた。「機嫌悪いのかな、女房とケンカでもしたのかな。」と思いつつ、「ナイチャーの運転手だったら私事を仕事に影響させないだろうな。」と思って、運転席の上部にある名札を見ると、案の定、運転手はウチナーンチュであった。その日の帰りのバスは、いつも通りの丁寧な運転、名札を見るとナイチャー(沖縄は独特の苗字が多いので、名前である程度判断できる)であった。その数日後に乗ったバスは粗い運転、運転手はウチナーンチュ。どうやら機嫌が悪いのでは無く、ウチナーンチュの本性が現れたようである。ちゃんと教育はしても、喉元過ぎればということなのであろう。本性はなかなか消えてはくれないのである。
          

 記:2009.5.8 島乃ガジ丸

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