ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ハマベブドウ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:中木

 ウークイ(送りという意味のウチナーグチ、旧盆の最終日)の日の朝、
 「供え物が3時にできるので、スーパーに取りに行って、届けてね。」と従姉から電話があった。供え物とはウークイの日に仏壇に捧げる料理や菓子などのことである。例年なら母の手作りなのだが、今年は母が入院しているので従姉に頼んだ。彼女がスーパーの惣菜に頼んで、準備するという約束であった。まあ、急用でもできたんであろうが、有無を言わせぬ命令なのである。私はいつもヒマだと彼女は思っているらしい。
 このところ週末はずっと忙しいので、予定を立て、時間割を作って行動している。その時間割を変更することになる。2ヶ月近くやっていない畑仕事と4週間やっていない台所の掃除は、今回もできないであろうと諦めていたが、その日予定していた2週間やっていない部屋の掃除もまた、予定変更で、諦めることとなった。
 じつは、部屋の掃除は2時間ほどで済むので、その日やってやれないことは無かったのだが、3時頃に那覇へ行く予定ができたことから、部屋の掃除は次週に延期した。その代わり、那覇へ行くついでに若狭海岸へ寄り、ある植物の写真を撮りに行ったのである。

 若狭海岸沿いの公園に植栽されている並木の一つにハマベブドウがある。今年の6月にその公園をたまたま訪れて、ハマベブドウを発見し、その花の写真を撮ってある。ハマベブドウはその名の由来となっている果実に特徴があるみたいなので、実ができる頃再訪して、写真を撮らなきゃあと思っていたのである。
 文献に「紫色の果実」とあったが、沖縄では紫色になるまで熟しないのか、私が見た限りでは全て緑色であった。「食える」とあったが、触ると硬く、食えそうも無かった。

 
 ハマベブドウ(浜辺葡萄):添景・防潮
 タデ科の常緑中木 原産分布は北アメリカ南部 方言名:不詳
 房状に付く紫色の果実がぶどうに似ていて、海岸地に生えることからハマベブドウ(浜辺葡萄)という名前。別名にウミブドウとあり、英語名もSea-grape。
 花は、見て、匂いも確認しているが、房状に付く紫色の果実は、”房状に付く”は確認しているが、”紫色”は未確認。私が見たものは緑色で、文献の写真も同じく緑。葉色が季節によって変化し、赤味がかった脈も美しいともあるが、これも未確認。
 高さについて、文献に記述が無いが、中木に分類されている。那覇市若狭にある公園で私は十数本見ているが、だいたい3~5mくらいであった。
 分枝が多く、枝は湾曲する。自然に傘状の樹形となり、緑陰を作る。元々海岸地に生える植物なので潮風に強い。海岸地帯の公園樹に向く。
 果実は食用になるとのことだが、美味いのかどうか、熟した果実をまだ見ていず、食ってもいないのでその味を私は知らない。花は白色で芳香がある。開花期は4~5月。
 
 花
 
 実

 記:島乃ガジ丸 2007.8.27 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行

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