ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ビンロウジュ

2017年07月23日 | 沖縄の草木:公園街路

 ワシントンヤシの説明文に、「ビロウは葉を付け根から落とし、幹肌はなだらかであるが、本種は葉の付け根部分が幹に残って、幹肌が網目模様になっている。」と書いてしまったが、どうもそれは間違いみたいで、先週土曜日、末吉公園を散歩していたら、幹肌がほとんどビロウと変わらないワシントンヤシがあった。それも、たくさんあった。「ずいぶんと背の高いビロウだな」と初めは思ったのだが、それには名札があって、ワシントンヤシと書かれてあった。その隣にビロウがあって、見比べると、背の高さが違い、葉の横への張り出しが違った。ビロウは低いくせに葉の張り出しが大きく、ワシントンヤシは子分数、今流行の小顔。すらりとしたスーパーモデルのようであった。
     
 末吉公園で、ビンロウジュも発見した。それに名札はついていなくて、本当にビンロウジュなのかどうか、うっかりものの私としてはいくらか不安もあるが、その幹肌の状態からしてたぶんビンロウジュ。写真を撮る。文献と照らし合わせる。
 文献によると、ビンロウジュはのっぽでスリムなヤシとあったが、末吉公園のものは3mほどしかなかった。それでもビンロウジュ。まだ若いのであれば3mしか無くても何の不思議も無い。文献の写真と幹肌がそっくりなのである。だからビンロウジュ。
 絶対確か、という自信も無く、こうやって発表していっていいのか、と自問する。いいのである、と自答する。たぶん、間違っていたらごめんなさい、で済む話であろう。空は青空だし、風はそよ風だし、蝶々は飛んでいるし、沖縄は、厳しくない。
 
 ビンロウジュ(檳榔樹):街路・公園
 ヤシ科の常緑高木 原産分布はインド、マレーシア 方言名:ビンローギー、ビンロー
 アレカという名の本家。英語辞書でarecaを引くと「ビンロウジュ属の植物、特にビンロウジュを指す」とある。Arecaは学名の属名であり、英語のarecaもそこからきているのだろう。英語名は、Areca-nutでビンロウジュを特定し、その果実も指す。漢字の檳榔はビロウとも読み、ビロウ(蒲葵とも書く)のことも指す。私はずっと思い違いをしていたが、ビロウ(蒲葵)は同じヤシ科でも属が違う別の種。
 直立する幹の頂部に葉を叢生する。樹高に比べると葉は小さく、したがって樹冠も狭い。八頭身とか十頭身とかに見える、のっぽでスリムなヤシ。幹には竹のような節がある。
 果実は鶏の卵大できれいなオレンジ色になり、嗜好品となる。キンマ(蒟醤:コショウ科の植物でコショウに似る)の葉に石灰と共に混ぜて、チューインガムのように噛む。英語名の別称であるBetel-nutのBetelは、このキンマのことを指す。
 
 幹

 記:島乃ガジ丸 2006.3.14 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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