ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オガサワラタコノキ

2017年07月17日 | 沖縄の草木:公園街路

 海岸沿いの街路樹にタコノキを見ることは良くある。私が知っている範囲で言うと、沖縄にタコノキ属は在来のアダンの他、オガサワラタコノキ、ビヨウタコノキ、フイリタコノキの計4種がある。在来のアダンは樹形が暴れるので街路樹には向かない。もっぱら、浜辺の防風、防潮林として使われている。フイリタコノキもおそらくアダンと同様の理由で街路樹では見かけない。公園の一角にあるのを良く見る。
 オガサワラタコノキは文献に「公園樹、街路樹に向く」とあり、街路樹として使われている本種の写真も載せてあるが、私の経験では、どこかで見たことあるかもしれないが、街路樹としてのオガサワラタコノキは少ないように思う。
 文献に写真入りで紹介されているくらいだから、少なくとも昔は多く使われていたのであろう。今でもあるところに行けば、いくらでも見つかるのだろう。しかし、私が生活している近辺、散歩する近辺では、ビヨウタコノキが街路樹に多い。オガサワラタコノキは見栄えでビヨウタコノキに劣り、人気で負けてしまったのかもしれない、
 もちろん、オガサワラタコノキはオガサワラタコノキで、それなりにカッコイイと私は思う。特に、幹の途中から地面に伸びた気根が、いくつも折り重なった様が、がっしりと大地に根を張った感じがして何とも逞しい。そんな樹形、公園でよく見る。
 
 オガサワラタコノキ(小笠原蛸の木):公園樹、防潮林
 タコノキ科の常緑高木。原産分布は小笠原諸島。方言名:無し
 タコノキという名は、幹から太い気根を多く出している形が蛸に似ているところからきている。オガサワラは原産地が小笠原諸島であることから。
 造園木としては特殊類に分類される。本種はアダンやビヨウタコノキに比べ気根の数が多く、また長く太い。ゆえに、タコノキというと、主にこの種を指す。
 陽光地を好む。耐潮風性が強いので、海岸端の植栽に向く。横に枝を広げ暴れ木となるアダンとは違い幹が直立する。樹形は個体によってスラリとしたもの、横広がりのものがある。アダンより背が高く5mほど。遠目に見るとパイナップルに似た形の果実は、煮て食す事ができるとのこと。ヤシガニも食べるらしい。結実期は8月から11月。
 タコノキ属の多くは生活用品の材料として利用され、葉はかご・帽子・むしろなどを製し、屋根をふくこともある」(広辞苑)とのこと。沖縄でも古くからアダンの葉を利用して、帽子、器、莚(むしろ)、草履、玩具などが作られていた。
 
 花
 
 実
 
 タコノキと冬の空

 記:島乃ガジ丸 2011.1.15 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« オオハマボウ | トップ | オキナワキョウチクトウ »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。