ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ヒル酒

2011年04月04日 | 沖縄の飲食:飲物・酒肴・嗜好品

 夜でもヒル酒

 ヒル酒と言っても、朝酒、昼酒、夜酒などという意味のヒル酒では無い。ヒル酒、先週紹介したハブ酒(しゅ)とは違い、一般的には「ひるしゅ」では無く、「ひるざけ」と読む。ウチナーグチで(沖縄口)でニンニクのことをヒル(またはフィル)と言い、ニンニク(概ね島ニンニク、鱗片が小さい)を漬けこんだ泡盛のことを言う。

 ハブ酒についての記載が『沖縄大百科事典』にある。が、ヒル酒については無い。なので、自分が聞いた限りのことを述べる。

 匂いを嗅ぐとニンニクそのものより臭い、飲んでも臭い、飲んだ後も長らく臭い。
 風邪を引いたときに飲む。風邪が治るらしい。
 飲むと体がポカポカする。
 滋養強壮、疲労回復に効く。
 ニンニクは皮を剥き、鱗片にして酒に漬ける。
 酒は泡盛、40度以上の強いものが良い。
 氷砂糖やハチミツを入れて甘くする。
 長く漬けて置けば置くほど美味くなる、あるいは薬効がある。
 漬けたニンニクも食える、料理などに使える。

  ヒル酒についての私の知識はだいたい以上のことだが、誰から聞いたかと言うと、概ね父親からなので、以上の全部が正しいかどうかは確信が無い。ただ、上3つは私の経験であり、風邪が治ったという記憶は無いが、臭いとかポカポカするというのはその通り。作り方については、私の父は上記のように作っていた。
 実家には父の漬けたヒル酒があった。確か、梅酒を作る広口瓶であった。子供の頃からあって、私が東京から戻ってきてからもあったので10年以上は経ったもの。もしそれが今でもあるのなら、40年ものとなる。クース(古酒)としても貴重だが、ヒル酒としたらなお貴重。貰って帰ろうかと思って、病床の父に訊いた。
 「とうの昔になくなっている。」とのこと。残念。
      
 記:ガジ丸 2010.5.3 →沖縄の飲食目次

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