ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

強い男が目指すもの

2016年03月25日 | ガジ丸通信-その他・雑感

 私の周りの人は誰も武器を持っていないが、私は武器を持っている。その武器を使って私は誰かを殺し、彼の財産を奪う。あるいは、その武器で誰かを脅し、彼の財産だけでなく、彼の自由意思まで奪い、彼を私の奴隷のように扱うことができる。できるけど私は、少なくとも今の私の感性でいる限りで言えば、そういうことをきっとやらない。
 他人を傷つけてその財産を奪うこと、他人を自分の意のままに動かすことなどに、私はたぶん、幸せを感じない。面倒なことや楽しくないことが我が身に降りかからないこと、それが私の幸せであると思っている。他人の生命財産を奪うこと、他人を意のままに動かすことなどは、私にとって面倒で楽しくないこととなっている。もちろん、それ以上に自分の生命財産を他人に奪われること、自分が他人の意のままに操られることは嫌。
 武器を持つということは「簡単に強い男になれる」ということに違いない。強い男になったら威張れる、他人の物を奪うことができる、他人に命令できる、裕福に暮らせる、美女を何人も侍らせ、美味い物食い放題飲み放題なんて日々も夢ではない。つまり、強い男になることの究極の目的は、我が欲望を満たすということなのであろうか?

 今年1月、里帰りした弟と飲んでいる時、主題は「頼んでいた土地探しは中止」という話であったが、その他いろいろ話題は飛んだ。その内の1つ、最も多く弟がしゃべったのは武道、弟は若い頃空手をやっていて、武道は今でも好きであり、合気道の塩田剛三、空手の宇城憲治などを尊敬していて、自分も体を鍛えているという話から、
 「兄さん、リンゴを握って潰せるか?」と訊く。
 「リンゴが勿体無いので実際にやったことはないが、たぶん潰せると思う。ちょっと試したことはある。リンゴを強く握ると指が食い込んで行った。」
 「指が食い込むくらいは簡単、潰すのは難しいよ、握力はどのくらい?」
 「昔計った時は55キロあったが、強い方だったぞ。」
 「俺は90ある。それだとリンゴが潰せる。」
 その後、弟はどのようにして自分が体を鍛えているかなどを語った。
          
          

 体を鍛える、丈夫な体にするという意味では私も鍛えている。私が体を鍛えるのは、できるだけ長く(爺さんになっても)畑仕事が続けられるようにという目的だ。例えば、自分の周りに野獣がいて、あるいは盗賊がいて、いつ襲われるか知れない社会状況であったとしたら、闘って勝つための体の鍛え方をするかもしれないが、今の社会ではそれほどの強さは必要ない。なのに、弟は厳しく体を鍛えている。
 弟が厳しく体を鍛えているのは武道に繋がっているのだろう。そういえば、昔観た映画のブルースリーは見事に鍛えられた肉体であった。鍛えられた肉体から発揮される武道の技は、神技と呼ばれるようなものになるに違いない。弟もそのようなものを目指しているのかもしれない。武道には縁遠い私にはその価値がよく理解できないのだが・・・。
 あるいは、強くあるということは、動物の雄としての本能かもしれない。愛する者がいる場合、それを守りたいという本能かもしれない。本能的強さとは、支配者の言いなりにはならない強さ、理不尽な命令に従わない強さ、自分であり続ける強さということかもしれない。それを弟は目指しているのかもしれない。今度弟に会ったら訊いてみよう。
          

 記:2016.3.25 島乃ガジ丸

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