ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

塩黒糖

2015年10月16日 | 沖縄の飲食:果物・菓子

 夏を乗り切る菓子

 私は子供の頃からお菓子は好きだった。「お菓子が好き」は子供として普通だろうが、ケーキは苦手だった。子供の頃から飲兵衛オッサンのようにスルメが大好きで、塩せんべいのような塩味のものが好きだった。「甘いものが嫌い」というわけではなく、ケーキは苦手だったが、チョコレートは好きで、饅頭など和菓子系も好きだった。
 子供の頃食べた甘いお菓子と言うと、駄菓子屋で買った1セント(当時の沖縄の通貨は米ドル)のチョコレート、祭りの時の綿飴、行事の時の破れ饅頭、くんぺん、餡餅などの沖縄菓子、祖父母が時々くれた金平糖、氷砂糖、原料は何なのかよく判らないアメリカ菓子など。そして、祖父母の部屋にたいてい置いてあったクルザーターもよく食べた。
 クルザーターは黒砂糖の沖縄語読み。甘いだけの白砂糖に比べクルザーターには苦味もあった。苦味といえば、チョコーレートにも微かに苦味はあった。そういった「甘いだけでは無い」甘いものが私の好みだったのだと思う。今もその嗜好は変わらない。

 クルザーター、特に私の好物というわけではなかったので自分で買ってまで食べるということは無かったし、大学時代、東京暮らしの5年間はクルザーターから離れていた。クルザーターを自分で買ってまで食べるようになったのは、沖縄に帰って労働者になってから。特に夏、汗をかく労働者たちは休憩時間にクルザーターを食べることがたびたびあった。先輩労働者の誰かが持っていて「ほら、疲れがとれるぞ」とか言われ勧められた。沖縄の夏の暑さに耐えるにはこの甘さが必要なんだと認識した。
 クルザーター、特に私の好物というわけではないので、汗をかいたからといってクルザーターばかり食べていたわけではない。休憩時間には饅頭などの和菓子系やクッキーなど洋菓子系も食べ、せんべいなど塩気のあるお菓子も多かった。
 
 10年前くらいからだと思うが、熱中症が流行り(それまでは日射病とか言われていなかったか?)だして、「水分を補給しましょう、塩分も摂りましょう」と耳にすることが多くなった。汗として流れ出るのは水分だけでなく、汗には塩も含まれ、体内の塩分が不足すると体調不良になるとのこと。「なるほど」と納得。
 友人のOはそういったことに詳しい。「塩だけでなく、その他のミネラル分も汗として流れ出る。なので、塩を舐めるだけではダメ」と言い、「これが良いよ」と私にお菓子の入った袋を1つ寄こした。中身はクルザーターだった。「塩を含んだ黒糖だ、汗で流れ出たものをこれが補ってくれる」とのこと。商品名は『ちょび塩』。
 思い返せば、私が労働者として働いていた頃の労働者仲間たちは、汗をかいたら何を食べればいいか知っていたわけだ。クルザーターにはミネラルがたっぷり含まれている。クルザーターに足りない塩は別途補給すれば良い。労働者たちはたぶん、家に帰って塩気たっぷりの晩飯を食べていたに違いない。そうやって夏を乗り切ったに違いない。
 Oがくれた塩黒糖『ちょび塩』、これを食べておけば、家に帰って塩分控えめの料理を出されても美味しく頂ける。「美味しいね」と言えば女房も喜ぶ。塩黒糖は労働者たちの健康を保ち、家庭円満にもしてくれるお菓子となる・・・はず・・・かな?
     

 記:2015.10.10 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

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