ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

三つあるといいね

2007年02月02日 | 通信-科学・空想

 私の右腕は頼りになる右腕である。有能でよく働いてくれる。コップを持ち、酒を口に運んでくれる。箸を持ち、肴を口に運んでくれる。ペンを持ち、絵を描いてくれる。パソコンのキーボードを叩いて、文章を書いてくれる。まったく、役に立つ右腕である。
 今、その右腕の手助けをしてくれる右腕が欲しい。特に、パソコンのキーボードを叩いている時にそう思う。キーボードを叩いている間、その両手を休めないまま、マウスの操作をして欲しい。コーヒーを口に運んで欲しい。煙草を持っていて欲しい。
 ということを、琉球大学工学部の教授であるKRさんに話したら、自在に動くもう1本の腕は技術的に難しいとのこと。だが、遠い将来には可能になるかもしれないとのこと。
 ネズミの家の出入口は「二つあるといいね」だが、私の腕は「三つあるといいね」となる。いや、三つだとバランスが悪いので四つにしよう。四つの腕はベッドの上でも大活躍する。私は仕事がデキル上、モテル男にもなるわけだ。はっ、はっ、はっと高笑いしたい気分になる。私の未来はバラ色である。

 妄想が暴走してしまった。「自在に動くもう1本の腕は技術的に難しい」とKRさんが言っていたんだ。もしも、そのようなものが実用化されたとしても、それが一般に出回るようなお手頃価格になるまでにはなお20年、30年先であろう。その時、私は生きていたとしてもあの世が近い老人だ。仕事がデキル、モテル男になってもしょうがない。

 仕事で、私はCAD(図面を引くソフト)の他、エクセルをよく使う。見積書や役所へ届ける書類などである。エクセルの各セルの中に数値や文字を入れる作業で、隣のセルに移動するのはキーボード上で楽にできるのだが、離れたセルに移動する際はマウスを使った方がずっと楽である。3本目の腕があれば、両手をキーボードから離すことなく、望む場所のセルへ素早く移動し、素早く数値や文字を入れることができる。
 3本目の腕は、やはり欲しい。とても役に立つに違いない。腕が難しいなら、と、別の方法を考えた。腕がダメなら足を使えば良い。足は既に存在している。

  スリッパ形のマウスを考えた。マウスに対抗して名前をキャットとする。ネコの形をしたスリッパとなる。親指に力を入れると左クリック、小指に力を入れると右クリック、中指近辺に力を入れるとホイールを押すことになる。足を床につけたまま上下左右に動かすのは、そう面倒な運動では無い。慣れれば素早い動きができるであろう。

 スリッパ型で無く、平板でも良い。その平板の上に足を乗せる。平板の下にはローラーがついていて自由自在に動く。平板はいろいろな姿にできる。ネコ型、イヌ型、ブタ型にして、それらの絵を描ける。左の目が左クリック、右の目が右クリック、鼻がホイールとなる。もちろん、私のように品格の高い人であれば、すぐに想像できると思うが、名前をリンダとかキャサリンとかにしても良い。そのような色っぽい美人の姿にして、右乳首クリック、左乳首クリックとしても良い。そんなのあれば、すぐ買います。
          

 記:2007.2.2 ガジ丸