ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

明日のパン

2005年07月15日 | ガジ丸通信-社会・生活

 最高気温は32度か33度、これはきっと日中の気温。最低気温は26度か27度、これはきっと明け方の気温。こんな状態が、梅雨明け以来ずっと続いている。沖縄は。
 最高気温と最低気温から想像すると、夕方頃には30度くらいで、夜には28、9度くらいかなと思うのだが、ところがどっこいしょ、なのである。気象台の百葉箱の中ではそうなのかもしれないが、外のほとんどの場所ではそうでない。私の部屋もまったくそうではない。気温30度以下なら、快適睡眠の夜であるはずなのだ。
 私の部屋には湿度計付き、気圧計付き温度計がある。十年以上も前の忘年会のビンゴゲームで当たったもの。大人数の忘年会での2等か3等だったもので、湿度気圧温度計としては割りと上質なものだと思われる。正確な数値を示しているであろう。
 その温度計が、夕暮れ時の私の部屋では37度前後をさしている。夜10時になっても34度前後。2階建てアパートの2階にあり、コンクリートの陸屋根が夏の太陽の熱射を十二分に含み、西向きの窓からはたっぷりの西日に照らされている私の部屋は、気象台の、芝生の上の百葉箱とでは条件が違いすぎる。この時期、梅雨明けから9月の終わり頃までは、私の部屋の温度計が30度以下になることはほとんど無い。
 先週金曜日(8日)の夜、そんな暑い私の部屋に友人のTが訪ねてきた。Tは模合仲間の一人で、模合に出席できないからと模合金を私に預けにきたのだ。Tはしばらく前に脱サラし、今は農夫となっている。素人農夫の私としばし農業の話となる。
 農の基本は土作り、という点で一致する。私の農業の師匠は自然農法の実践者で、彼女からは農業とは何たるかについて、じつに多くのことを学んだ。「農の基本は土作り」というのも師匠の教えの一つ。「化学肥料や農薬は土を壊すこと。土作りとは相反すること」と言う。化学肥料や農薬を使えば収益は上がる。が、土は弱る。つまり、明日(将来)の米を犠牲にして、今ご馳走を食べることに血迷っているようなもの、と言う。
 先日、サミットがあったらしい。貧困にあえぐアフリカをどうしようかということが主な議題だったらしい。先進国はこれまでに多くの援助をアフリカの国々に対してやってきたらしいが、それなのに状況はかえって悪化しているらしい。アフリカには今日のパンを必要としている人々がたくさんいるらしい。などということをニュースで聞いた。
 先進国のこれまでのアフリカに対する援助とは、たとえば道路や橋を作ったり、発電所や電信柱を建てたり、大きな工場を作ったり・・・などのことのようだ。先進国は、アフリカが自分たちと同じような生活様式となり、自分たちと同じように、同じようなものを欲しがる国となることを望んだのだろうか。アフリカの国々が、自分たちの作ったモノを売り込めるようなマーケットになることを期待したのだろうか。
 生きる基本は食べること、と私は考える。食う心配から解き放たれればその他にいろいろな知恵が生まれる。ある程度食っていけるという保障があれば、アフリカの人々は自分たちで自分たちの国々を作っていける。先進国はこれまでに、アフリカの大地に十分な作物が育つような援助をしてきたのであろうか。土作りをしてきたのであろうか。国家の基本は農業、農業の基本は土作り。作物の育つ大地さえあれば、明日のパンを得ることができる。明日のパンはきっとアフリカの人々の希望となってくれる、と私は思うのだが。

 記:2005.7.15 ガジ丸

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