ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ドライブインレストラン

2013年04月05日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 ウチナーンチュの洋食屋

 私が若い頃(30年くらい前)まではあちらこちらにあったドライブインレストラン、ドライブインというシステムのレストランはさらに増えているかもしれないが、ドライブインレストランと店名に冠が付いている店は、今はだいぶ少くなった。
 恩納村から名護市までの海岸沿いにはビーチやキャンプ場が多くあり、若い頃(40年くらい前)は海水浴やキャンプでその辺によく行っていた。その途中の恩納村山田にドライブインレストラン(店名は覚えていない)があって、その頃、そのレストランには何度も行っている。そこはたぶん、今もあると思う(2013年3月現在未確認)。

 恩納村山田は沖縄島の西海岸にある。西海岸は那覇から国道58号線(復帰前は1号線と呼ばれていた)がほぼ海岸沿いに走っている。その58号線沿いにはドライブインレストランがいくつもあったように記憶している。浦添市牧港の一軒と嘉手納町の一軒(どちらも名前は覚えていない)には入って、食事したことがある。
 沖縄島東海岸沿いには国道329号線が走っており、その道沿いにもドライブインレストランはあった、たぶんいくつもあったはず。ただ、「ドライブインレストラン」と店名に冠が付いている店で、私が覚えているのは中城村にあった一軒のみ。

 恩納村山田にあるドライブインレストランは、名前は覚えていないが何度も行っているので良く覚えている。もう一ヶ所、海端では無いが2、3度行ったのをよく覚えているドライブインレストランがある。南風原町にある店。近くに母の実家があり、何かの用事で母の実家へ行った時、「夕食はあそこで」となったのだと思う。
 南風原町にある店は「南風原ドライブイン」という名で、私が高校生の頃にはあった。我が家は、父は真面目で母は働き者だったのでそう貧乏では無かったが、母は信心深く、慎ましく、質素倹約を良しとしていたので、毎度の食事に贅沢なものはそう出なかった。ビーフステーキは滅多になく、トンカツがたまにで、天ぷらが時々、概ねはチャンプルーやオーハンブシー、トゥイ(鶏)ぬ汁、ソーキ汁など沖縄料理であった。なので、レストランで洋食となると、高校生は「腹一杯食ってやるぞ」とほくそ笑んだ。

  ドライブインというシステムでないレストランも当然多くあっただろうが、例えば、那覇市のメインストリート国際通りなどにあったと思うが、三越(当時は大越という名)や山形屋、リウボウなどのデパートにもあったと思うが、そういったところへは行った記憶が無い。いや、デパートのレストランでカレーライスやオムライスなどを食べたかもしれないが、「わーい、ご馳走だ!」と少年が涎を垂らすような食事は記憶に無い。
 南風原のドライブインレストランに入って、「食べたいもの注文していいよ」と言われたら、前にも書いたが、少年には憧れのメニューがあった。Aランチ。これは間違いなくご馳走だった。牛、豚、鶏と三拍子揃った肉、肉、肉。夢のようなひと時。

 『沖縄大百科事典』によると、ドライブインレストランの、沖縄での初登場は1953年とのこと。当時アメリカ施政下だったので、アメリカ文化が倭国より早く入り、早く浸透していったと思う。それから60年、今もなお、ドライブインレストランはウチナーンチュの洋食屋として、ずっと存在し続けている。Aランチ(BもCも含めて)も長い間、たぶん30年以上食っていないが、ドライブインレストランも長い間、コーヒーを飲むくらいにしか使っていないが、書いている内に懐かしくなった。
     

 ドライブインレストラン(drive-in-restaurant)
 drive-inは英語で、1に「自動車に乗ったまま見物・食事・買物などのできる映画館・食堂・商店など」(広辞苑)、2に「主に自動車旅行者を対象として、道路ぞいに設けた食堂・土産物店」(〃)のことで、沖縄には1のファストフード店があり、2の「食堂・土産物店」はたくさんある。もっとも、車社会となってからは倭国でも2は普通。
 restaurantはフランス語、食堂のことだが、日本では洋食屋となる。
 『沖縄大百科事典』に「ドライブイン」があり、「自動車に乗ったまま軽食や飲物がとれるレストラン」とある。それから考えると、沖縄ではかつてドライブインと言えばドライブインレストランを指し、「自動車に乗ったまま」だったようである。

 記:2013.3.18 ガジ丸 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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