ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

カップ麺アレルギー

2016年11月18日 | 通信-科学・空想

 太陽がアイロンのような熱さで背中に当たる間(概ね梅雨明けから9月一杯まで)は、午前中で畑を切り上げているが、涼しくなると概ね7時頃から4時半頃まで畑仕事に勤しんでいる。実働約8時間、そんな日は弁当を持って行く。弁当は菓子パンの時も多くあるが、芋(いずれはこれが中心)やパン(ほぼフランスパン)の場合もある。芋やパンはおかずを必要とするが、それも含め、弁当は概ね前日の夜には準備している。
 1ヶ月ほど前だったか、畑に弁当持って行くの忘れてしまった。10月も中旬だというのに糞暑かったのだが、畑仕事が遅れているのでその日は1日働く予定。昼飯食わないと身体が持たない。でもご心配無く、用意周到の私は畑小屋に非常食を置いてある。
 用意周到のつもりの私だが、その時、非常食はカップ焼きそば1個しかなかった。「買い足しておかないといけないな」と思いつつ、昼飯はそのカップ焼きそばとなった。

 カップ麺は好きではないので滅多に食わない、1年でおそらく10個も食わない。家にも非常食としてカップ麺を置いてあるが、それが期限切れになったらしょうがなく食べているくらい。そういえば、家の非常食カップ麺も1個しか残っていなかった。
 その日食べたカップ焼きそば、半分くらい食べた辺りから少々胸がムカついてきた。怒っているのではなくて気分が悪くなってきたという意味。そういえば、若い頃から私はカップ麺がさほど好きではなく、オジサンと呼ばれる年齢になってからは不味いと思うようになっていた。袋麺もカップ麺ほどではないが嫌いな部類に入る。
 その約一週間後、前夜に弁当を準備するのを忘れて、畑小屋に非常食は無いということも覚えていたので、家にあるカップ麺を昼飯とすべく持って行った。そして昼食時、それを食べた。前回のカップ焼きそばほどではなかったが、「不味い」と思った。
 畑の、自然栽培の野菜を多く食べるようになって、食べ物なのか何か判らない不純物のいっぱい入った不自然食品が、私は苦手になっているのかもしれない。
     
     
 
 非常食とは何ぞや?と広辞苑を引く。「災害など非常時のために準備しておく食料」とのこと。文字通りだ。「災害など」とは地震津波などで、「非常時」とは普通の、スーパーへ買い物に行って食料を買い、家で調理するなどといった生活ができない場合のことだなと理解する。非常時はいつやってくるか知れない。最近は日本のあちらこちらで大きな地震があるし、火山噴火もあるし、史上最強猛烈台風が発生したりしているし。
 ということで、呑気な私でも非常食を準備しているわけである。私の非常食の中心はそれまでカップ麺であった。調理が簡単だし、十分なカロリーが摂取できるからだ。しかしながら、そのカップ麺が「食いたくない」と思うほど不味いと感じるようになった。自然食品の野菜を食い過ぎて、カップ麺アレルギーになってしまったのかもしれない。
 
 「さて、困ったぞ、アレルギーになっちまってカップ麺が食えなくなってしまったかもしれないぞ、さて、どうしたものか、災害は明日やってくるかもしれないぞ、他に何か非常食に向く良い食料を探さなきゃならんな」と、あれこれ想像してみた。
 スーパーに勤務する友人からアドバイスも貰って、私の考えた非常食候補は乾パンとレトルト食品。レトルトには思いの外良い物があった。・・・これについてはいつか。
     

 記:2016.11.18 島乃ガジ丸