ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ナミノウエ

2010年12月31日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 ナミノウエは地名である。けして「並の上」と中流意識を指しているわけでは無い。また、「波の上」でも無い。私はサーフィンの経験が全く無いので、「波の上に乗った」などという話はできない。が、地名の「ナミノウエ」の話ならたくさんある。
 ナミノウエは、波上と書いて地名である、といっても、那覇市波上1丁目何番地とかいった行政上の地名では無い。波上宮という有名な神社があることから、その辺り一帯を漠然とした範囲で波上と言っている。波上宮の所在地は若狭(わかさ:行政上の地名)にあり、若狭海岸を波上海岸と呼んだりもする。波上は、現在は波之上とも表記され、波之上自動車学校、波之上ゴルフ、波之上ビーチなどと名前に使われている。

  波上は、ウチナーグチ(沖縄口)ではナンミンと呼ぶ。「ナンミンへ行こう」と男同士が言うと、女遊びへ行こうという意味になったり、カップルで「ナンミンへ」となると、ラブホテルへ行こうという意味になったりする。波上の隣に辻町があり、そこは昔、遊郭街だったことから現在までずっと色街であり、男の下半身向けの店が多い。隣の波上一帯にもそれらは広がり、ラブホテルはむしろ、波上に多い。
 私の出身中学は那覇市松山にあったが、道を隔てた向こうは若狭であり、5分も歩くと若狭海岸に出た。近くに友人の家があったこともあり、時々の遊び場所であった。波上神宮近くには、ビーチがあり、無料のプール(海水)があり、海の家が数軒あった。海の家はどれも短い橋を渡った海の上にあった。そこで冷やしぜんざいやらかき氷を食い、貸しボートに乗って遊び、そのまま海に飛び込んだりもした。

 若狭海岸を南下して波上に向かって散歩するというデートを、若い頃、2、3度経験している。ラブホテルが目的では無く、海が大好きという彼女のための散歩。その時も海の家に入って、冷やしぜんざいを食い、ボートに乗った。甘い思い出である。
 東京の大学を卒業して沖縄に帰り、しばらくして波上に行く機会があった。ついでに、思い出一杯の、懐かしい海の家でぜんざいでも食うかと寄ってみた。ところが、私の記憶にあるその場所には海の家は無かった。一軒残らず、跡形も無く消えていた。後日、火事で全て消失したとの話を聞いた。以来、復活していないとのことである。
  先週土曜日、波上ビーチから隣接する公園一帯を、22歳の可愛い娘と散歩した。一応デートではあるが、私の目的はけして、目の前にあるラブホテルに入ることでは無い。数日前に誕生日を迎えた彼女にプレゼントをあげることと、夕日に浮かぶ少女(童顔なので少女といってもおかしくない)の写真が撮りたかったのである。そして、うまい具合に夕日が水平線に沈みかけて、空の一部が赤く染まった頃、「夕日に向かって歩いてみて」と彼女に頼み、「後姿だけ?前は撮らないの?」と言いながら彼女が歩く。私はカメラを構えた。ところがまあ、何とも不運なことが起きるものである。その前に十数枚の写真を撮っていたのだが、ちょうどその時に、カメラは電池切れになってしまったのであった。
     

 記:ガジ丸 2006.4.14 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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