ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

魚離れず

2007年06月29日 | ガジ丸通信-社会・生活

 私の父は右半身が不自由である。とはいっても、一人で生活できないことは無い。いくらか右足を引き摺り、普通の人の倍以上の時間はかかるが、杖をつかずに歩くことができる。右手の5本の指は、器用に動かすことはできないが、箸を使うことはできる。歩くことができて、箸を使うことができれば、食事、風呂、排泄などの日常生活に困ることは無い。食器洗い、洗濯、軽めの掃除など家事もこなすことができる。
 家事の中で、料理を作ることは多少難しいかもしれないと思った。ご飯は、米を研いで炊飯器のスイッチを押すだけなので問題ないが、包丁を使う作業は難しいかもしれない。野菜や肉を切ったりするのは、不自由な右手では難儀であろう。

 先週の土曜日、体調不良の母に代わって、私が父の食料を買いに行った。インスタント味噌汁を2種類と、もずくスープを買う。豆腐やワカメなどの簡単な味噌汁なら父も自分で作るらしいが、汁物はいろいろ種類があった方が飽きが来なくて良いだろうと思ってのこと。漬物を1種類買った。キュウリの漬物、キュウリなら切りやすいだろうと思ってのこと。それから、冷凍食品の、湯煎で温めるタイプのおかずを2種類買った。マグロの煮付けと、サバのみぞれ煮というもの。2種類とも魚料理にしたのは、その方が健康に良かろうと思ってのこと。脳の働きにも良かろうと思ってのこと。

 私の父は肉が好きである。よって、私の家は肉料理が中心であった。チャンプルーや味噌汁などに肉が入る。食卓に肉の並ばない日はほとんど無かった。
  酒の味を知るようになってから、私は魚が好きになっていた。で、家の食事には不満があった。食事が楽しいと思うことはあまり無かった。13年前から一人暮らしをするようになり、以来、ほぼ毎日の食事が楽しいものとなっている。私の食卓には魚が多い。
 先週、日本人の魚離れが進んでいるというニュースがあった。フライドチキンやハンバーガーといったファーストフードに口慣れて、作るのに手間がかかり、食べるのも面倒という理由からなのだろうか。・・・魚は味わい深いのにね、と私は思うんだが。

 魚料理を、作るのに手間がかかり、食べるのにも面倒があるという理由で父が嫌っているのであれば、私の買ったマグロの煮付けとサバのみぞれ煮は手間がかからず、骨も取り除かれてあるので食べるのにも面倒が無い。その日、さっそく、サバのみぞれ煮を夕食に食べてもらった。湯煎する、袋を開ける、皿に盛るなどの作業も父にさせた。それらを問題なくこなして、父はサバのみぞれ煮を食べた。「美味いよ」と言ってくれた。
 父には魚料理を美味しく食べてもらって、健康を維持するだけでなく、脳の働きを良くしてもらわなければならない。何しろ父の脳ときたら、何十回と無く繰り返し教えたパソコンの電源を切るという動作を、ちっとも覚えていなかったのである。
          

 記:2007.6.29 島乃ガジ丸

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